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ソーシャルシグナルとは?SEOへの影響とGoogleの公式な説明を解説

SNSのいいねやシェアの数を検索順位に使うという説明は、今のGoogleとBingの公式資料には見当たりません。Googleが資料に書いているのは、SNSでの宣伝が新しいページを早く見つけてもらう方法の1つだということです。SNSの反応を増やす前に、届けた先の記事が検索してきた人の疑問に答えているかを確かめてください。

SNSのいいねやシェアの印が付いた吹き出しと検索結果の画面が並び、その間で担当者が公式資料の冊子を開いて見比べている様子。

「SNSでいいねやシェアが増えれば、そのページはGoogleでも上位に上がるはず」。SNSで話題になった記事が検索結果でも上位に並んでいるのを見かけると、反応の数が順位を押し上げているように見えます。ところが、今のGoogleの公式資料には、SNSでの反応の数を順位に使うという説明は見当たりません。資料の中でSNSは、新しいページを関心のある人と検索エンジンに早く見つけてもらう手段の1つとして書かれています。

本記事では、ソーシャルシグナルの意味から、公式資料に書かれている範囲、施策を勧められたときの確かめ方まで、記事制作とSEO対策を手がける会社の視点で順を追ってお伝えします。

この記事でわかること
  • ソーシャルシグナルは、SNSでページに向けられたいいね・シェア・コメントなどの反応のこと
  • 今のGoogleとBingの公式資料に、SNSの反応の数を順位に使うという説明は見当たらない
  • Googleは2011年に+1を順位のシグナルにすると発表したが、今のランキングシステムの解説には載っていない
  • SNSで共有されるページと上位に出るページは重なりやすいが、共有の数が順位を上げたとは限らない
  • 施策を勧められたら、公式資料の根拠と、成果を検索からの訪問や問い合わせで測るかを確かめる

ソーシャルシグナルとは

ソーシャルシグナルとは、SNSでWebページに向けられた反応のことで、いいねやシェア、コメント、保存などを指します。SEOでは、SNSでの反応が検索順位の材料(シグナル)になるかという話の中で使われる言葉です。

数える範囲は、話す人によって違います。ページのURLを載せた投稿への反応だけを指す人もいれば、自社アカウントのフォロワー数や、SNS上で社名が書かれた投稿まで含める人もいます。

ソーシャルシグナルに含まれる反応の例を示した図

ソーシャルシグナルは検索順位に影響するか

ソーシャルシグナルを検索順位に使うという説明は、今のGoogleとBingの公式資料には見当たりません。

公式資料のソーシャルシグナルに関わる記述

検索エンジン側が公開している資料のうち、ソーシャルシグナルに関わる記述を並べると次のとおりです。

資料

ソーシャルシグナルに関わる記述

SEOスターターガイド(Google)

SNSでの宣伝を、新しいページを早く見つけてもらう方法の1つに挙げ、過度な宣伝は検索結果の人為的な操作と認識されることがあるとしている

有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成(Google)

自己評価の質問の1つに「自分でもブックマークしたい、また友人に教えたりすすめたりしたいと思えるページですか」がある

Google検索ランキングシステムのご紹介(Google)

主なランキングシステムの一覧に、SNSの反応を使うシステムは無い。リンクを使うシステムとして、リンク分析システムとPageRankが載っている

Bingが検索結果を提供する方法(Bing)

順位の主な要素は、関連性、品質と信頼性、ユーザーエンゲージメント、鮮度、場所と言語、ページの読み込み時間で、SNSの反応は挙がっていない

Bing Webmaster Guidelines(Bing)

人気を装う人為的なSNSでの宣伝を、リンクの購入などと並ぶ違反に挙げている

どの記述も反応の数を順位に使う根拠にならない理由

SEOスターターガイドが宣伝の効果として書いているのは、新しいコンテンツが、同じテーマに関心を持つ人と検索エンジンに早く見つかることまでです。反応の数が順位を上げるとは書かれていません。

「友人に教えたりすすめたりしたいと思えるページですか」という質問は、Googleがクリエイターに自己評価のために示したもので、シェアされた数を測る基準としては書かれていません。

Bingの資料にあるユーザーエンゲージメントは、Bingの検索結果がクリックされたか、クリックした人がすぐBingに戻ったかといった、検索結果での行動を指します。SNSでの反応のことではありません。

ソーシャルシグナルについて公式資料に書かれていることと見当たらないことを分けた図

ソーシャルシグナルが効くと言われる理由

ソーシャルシグナルが効くと言われる理由の1つは、Googleが2011年に、SNSでの反応を含むソーシャルシグナルを順位の材料にすると発表したことです。

2011年3月、Googleは公式ブログで+1ボタンを発表しました。+1は、検索結果に出たページを推薦するためのボタンです。ブログ記事には、+1をページの関連性と順位を判断するシグナルの1つとして見始めることと、ほかのサービスからのソーシャルシグナルも含めることが書かれています。

ただし、2011年のブログ記事には、公開から時間がたって情報が古くなっている可能性があるという注記が付いています。今のGoogleの検索結果に+1ボタンは無く、今の検索ランキングシステムの解説にも、SNSの反応を使うシステムは載っていません。

もう1つの理由は、読者の疑問に答えるページほど、SNSで共有され、ほかのサイトからのリンクも集めやすいことだと見ています。共有の数と順位が同じページで高くても、共有の数が順位を上げたとは限りません。

Googleは、主にクロール済みのページからリンクをたどって、新しいページを見つけています。SNSでページを読んだ人が自分のサイトで紹介すると、Googleはそのリンクをたどってページを見つけ、リンク分析システムでどのページが役に立つかの判断にも使います。SNSから検索につながる経路と、SNSとSEOを組み合わせる手順は、SNSはSEOに効果がある?順位への影響と検索流入につなげる使い方で扱っています。

読者の疑問に答える記事がシェアとリンクの両方を集める関係を示した図

ソーシャルシグナルと被リンクの違い

ソーシャルシグナルと被リンクは、指すものと、それが起きる場所が違います。

言葉

指すもの

起きる場所

ソーシャルシグナル

ページに向けられたいいね、シェア、コメントなどの反応

SNS

被リンク

ほかのサイトのページから自社のページへ張られたリンク

Webサイト

2つのうち、Googleが検索ランキングシステムの解説に載せているのはリンクを使う仕組みです。被リンクが集まるページの作り方は、バックリンクとは?SEO効果と引用される記事の作り方を制作会社が解説で扱っています。

ソーシャルシグナルを増やす施策の確かめ方

ソーシャルシグナルを増やす施策は、順位への効果の根拠と、成果の測り方を確かめてから、取り組むかどうかを決めます。

Web担当者Web担当者

SEO会社から、SNSのいいねを増やして検索順位を上げるプランを勧められました。申し込んでも大丈夫でしょうか?

Writers-hub編集部Writers-hub
編集部

いいねの数で順位が上がるという説明は、GoogleとBingの公式資料には見当たりません。申し込む前に、いいねが増えた後、検索からの訪問や問い合わせがどの経路で増える見込みなのかを聞いてみてください。答えが返ってこなければ、同じ費用を、検索してきた人の疑問に答えるページづくりに回すことを考えてください。

勧められた施策で確かめることは、次の4つです。

  • 順位への効果の根拠に、GoogleやBingの公式資料が示されているか
  • SNSで広まったページが上位にあるという観察だけで、反応の数が順位を上げたと結論づけていないか
  • いいねやフォロワーを買うなど、人気を装う作業が含まれていないか
  • 成果を、いいねの数でなく、検索からの訪問や問い合わせで測るか

成果の測り方を確かめるときは、施策を始める前の月の、検索からの訪問数と問い合わせ数を控えておくと、始めた後の数と比べられます。

SNSの反応より先に、どのページから直すか決まっていますか

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ソーシャルシグナルでよくある質問

ソーシャルシグナルについての質問のうち、AI検索での扱いと、反応や成果の確かめ方の2つに答えます。

AI検索でもソーシャルシグナルは関係ない?

GoogleのAIによる概要やAIモードでも、ソーシャルシグナルのための特別な対策は要りません。Googleの「AI 機能とウェブサイト」には、AIによる概要やAIモードにコンテンツが表示されるための追加の要件はなく、特別な最適化も要らないと書かれています。SNSの反応を使うという説明も見当たりません。

表示されるための技術的な条件は、ページがインデックスに登録され、Google検索でスニペットが表示され、検索の技術要件を満たしていることです。

SNSの反応や成果はどこで確かめる?

SNSの反応と、SNSから生まれた成果は、確かめる場所が分かれます。

  • SNSでの反応:各SNSの分析画面で、投稿ごとのいいねやシェアの数を見る
  • SNSからサイトへの訪問:GA4で、SNSの広告以外のリンクからの訪問がまとまる「オーガニック ソーシャル」のチャネルを見る
  • SNS投稿の検索での表示:Search Consoleのプラットフォーム プロパティで、Instagram、TikTok、X、YouTubeの投稿がGoogle検索で表示された回数とクリック数を見る
ℹ

プラットフォーム プロパティは、2026年7月に世界中で使えるようになったとGoogleが発表した機能です。見られるのはGoogle検索、Discover、Googleニュースでの成績だけで、SNSの中で投稿が表示された回数は含まれません。Search Consoleのヘルプには、段階的に公開するため、まだ使えない場合があるとも書かれています。

まとめ|ソーシャルシグナルは順位より届いた記録で読む

ソーシャルシグナルは、SNSでページに向けられたいいねやシェア、コメントなどの反応です。Googleは2011年に+1をシグナルの1つにすると発表しましたが、今のGoogleとBingの公式資料に、SNSの反応の数を順位に使うという説明は見当たりません。

SNSの反応は、ページが人に届いたかを確かめる記録として読みます。順位を上げるために手を入れるのは、検索してきた人の疑問に答えるページです。

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この記事を書いた人

米山拓真

米山拓真

合同会社Writers-hub 代表社員

滋賀県立大学工学研究科の修士課程を修了後、大手制作会社の編集部を経て2019年にWebライターとして独立。2020年に記事制作を手順化した「ハブ式SEOライティングメソッド」を開発し、これまでに200人以上のライターを育成しました。2022年3月に合同会社Writers-hubを設立し、会社として累計8,000記事以上のSEO記事制作に携わっています。2024年にAIライティングシステム「一気通貫Pro」、2025年から書き手の文体を再現するAI編集者「Edico」を開発。このブログでは、クライアント案件と自社サイトで実際に試したことを書いています。

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