「掲載料が払えないなら、今月で掲載をやめるしかない」。毎月の請求は売上から決まって出ていくお金なので、掲載をやめれば来月から楽になると考えがちです。
ところが、契約によっては期間の途中ですぐにやめられない場合があります。再来のお客様の予約までホットペッパービューティー(以下、ホットペッパー)から入っている店では、掲載をやめると、再来客が予約に使っていた窓口もなくなります。掲載料が払えないときは、契約の条件とプランの変更を先に確かめ、再来客の予約を自店の窓口へ移してから掲載を減らす順に進めます。
本記事では、契約書で確かめる条件から、予約の経路の数え方、再来客に渡すカードの文例、掲載を減らした後に見る数字まで、小さなお店のホームページ制作を手がける制作会社の視点で順を追ってお伝えします。
- 掲載をやめるかを決める前に、契約期間と申し出の期限、最低掲載期間を契約書で確かめる
- 担当者には、プランを下げられる時期と、下げた後に変わる掲載の内容を聞き、答えを文字で残してもらう
- 新規客1人あたりの費用は、月の掲載料をその月のホットペッパー経由の新規客の数で割って出す
- 再来客には会計のときに次回の予約窓口を伝え、窓口を書いたカードを渡す
- 掲載は、再来客の予約が自店の窓口へ移ったのを確かめてから、プランを1つずつ下げて減らす
掲載料が払えないときに最初に確かめる契約の条件
掲載料が払えないと感じたときは、掲載をやめるかを決める前に、契約書と申込書で次の3つの条件を確かめます。3つの条件で、来月から選べることが決まるためです。
- 契約期間:いつからいつまでの契約か、期間が終わると自動で更新されるか
- 申し出の期限:プランの変更や解約を、何日前までに申し出る必要があるか
- 最低掲載期間:掲載を始めてから、最低で何か月掲載する約束になっているか
最低掲載期間の途中の月や、申し出の期限を過ぎた月は、来月から掲載をやめたりプランを変えたりできない場合があります。契約書を読んでも分からない条件は、担当者にメールなど文字で残る形で聞きます。
掲載料が払えないときに進める順番は、次の図の5つです。契約の確認と担当者への相談は、今週のうちに済ませます。

担当者にプランの変更を相談するときに聞くこと
担当者にプランの変更を相談するときは、下げられる時期と、下げた後に何が変わるかを聞きます。聞くことは次の4つで、4つとも答えをメールなど文字で残してもらいます。
- 変更できる時期:今から申し出ると、何月分の掲載からプランが変わるか
- 下げた後の掲載:掲載できる内容や検索結果で表示される位置のうち、今と何が変わるか
- 下げた後の費用:月の掲載料がいくらになり、変更そのものに費用がかかるか
- 戻すときの手続き:あとでプランを上げ直すとき、いつから戻せるか
今月の支払いそのものが難しいときは、支払期日の前に担当者へ連絡し、プランの話と分けて、支払いの時期を相談できるかも聞きます。
払えないと担当者に伝えると、店の印象が悪くなりそうで言い出しにくいです。
編集部
言い出しにくい気持ちはもっともです。ただ、期日の前に伝えれば、プランの変更も支払いの相談も、まだ選べるうちに聞けます。黙ったまま期日を過ぎると、聞ける選択肢が少なくなります。
今の予約がどこから入っているかの数え方
今の予約がどこから入っているかは、新規客と再来客に分けて、予約の経路ごとに1か月数えると分かります。経路とは、お客様が予約に使った窓口のことです。1か月にするのは、月の掲載料と比べるためです。そのため、請求の締め日に合わせて数え始めます。
新規と再来に分けて数える表
予約の経路を数える表は、紙1枚で作れます。縦に経路を5つ、横に新規と再来の2列を並べ、予約が入るたびに当てはまる欄へ正の字を1本足します。
予約の経路 | 新規 | 再来 |
|---|---|---|
ホットペッパー | 12 | 30 |
電話 | 1 | 15 |
LINE | 0 | 8 |
店頭での次回予約 | 0 | 20 |
Googleマップ | 2 | 0 |
表の数字は、1か月数えた後の記入例です。新規客には初回の受付で何を見て予約したかを聞き、Googleマップを見て電話してきた人はGoogleマップの欄に数えます。
掲載をやめるかを考えるときに見落とされがちなのが、再来客の予約もホットペッパーから入っていることです。記入例の店は、ホットペッパーから入った予約42件のうち30件が再来客です。
新規客1人あたりの費用の出し方
ホットペッパー経由の新規客1人あたりの費用は、月の掲載料を、その月のホットペッパー経由の新規客の数で割って出します。請求書に掲載料のほかの費目がある月は、その費目も足してから割ります。
新規客1人あたりの費用=月の掲載料÷その月のホットペッパー経由の新規客の数
月の掲載料が仮に6万円で、新規客が12人なら、1人あたりの費用は5,000円です。再来客は割る数に入れません。再来客はすでに店を知っているので、窓口を移せばホットペッパーを通らずに予約できるためです。
出した額は、新規客が初回に払った金額と比べます。1人あたりの費用が初回の金額より高く、前の月までに来た新規客のうち2回目の予約をした人も少ないなら、プランを下げる候補になります。
2回目からの予約を自店の窓口へ移す手順
2回目からの予約を自店の窓口へ移すには、受け付ける窓口を1つに決め、会計のときに再来客へ伝え、Googleビジネスプロフィールにも同じ窓口を載せます。ホットペッパーの利用約款には、予約の利用料を免れる行為を禁じる定めがあるため、再来客への案内がどこまでできるかは、契約書と約款を確かめ、担当者から文字で答えをもらってから進めます。自店の窓口とは、電話やLINE、店の予約ページなど、ホットペッパーを通らずに予約を受ける窓口のことです。
声かけを始める前に、掲載の契約書や規約に、店の予約窓口の案内について決まりがないかを確かめます。
次回の予約を受ける窓口
次回の予約を受ける窓口は、店で返事をしやすいものを1つ選びます。施術中に電話へ出られない店はLINEか店の予約ページ、すでにLINE公式アカウントでお客様と連絡している店はLINEが向いています。
窓口を2つ以上案内すると、お客様はどれで予約するかに迷い、店も予約を確かめる場所が増えます。ホットペッパーと自店のホームページをどう使い分けるかは、サロンの集客方法を比べた記事で詳しく扱っています。
会計のときの声かけとカードの文例
再来客への案内は、会計のときに声をかけ、窓口を書いたカードを渡す形にします。
声かけの例:「次回のご予約は、こちらのLINEからも取れます。カードのQRコードを読み取って、ご希望の日時を送ってください。」
カードは名刺くらいの大きさにし、次の文例のように予約の方法と連絡先を書きます。
次回のご予約は、LINEで受け付けています。QRコードを読み取り、ご希望の日時とメニューを送ってください。お電話でのご予約は(店の電話番号)へどうぞ。営業時間は(営業時間)、定休日は(定休日)です。
カードの店名は、Googleビジネスプロフィールに登録した店名と同じ表記にします。お客様がカードを見て店名で検索したときに、同じ店の情報が出るようにするためです。

声かけを1か月続けても自店の窓口からの予約が増えないときは、会計の場で次回の日時を決める店頭での予約を勧めます。店頭で決めた予約は、ホットペッパーを通りません。
Googleビジネスプロフィールに載せる情報
Googleビジネスプロフィールは、Googleマップと検索結果に店の情報を出す無料のサービスです。店名で検索したお客様が予約の窓口を見つけられるように、次の3つを載せます。
Google検索で自分の店のプロフィールを開き、「予約」を選びます。「リンクを追加」から、予約を受け付ける店のページのURLを入れて保存します。
「サービスを編集」から施術のサービスを選ぶか、「カスタムのサービスを追加」で追加し、説明と価格を入れて保存します。カスタムのサービス名には価格を入れず、価格の欄に書きます。
「営業時間」で曜日ごとの営業時間を入れ、定休日の曜日は営業しない設定にします。祝日など決まった日だけ休むときは、「特別営業時間」で設定します。
(参考:ローカル ビジネス リンク(Google ビジネス プロフィール ヘルプ)、ビジネス プロフィールに表示されるサービスを管理する(Google ビジネス プロフィール ヘルプ)、営業時間を編集する(Google ビジネス プロフィール ヘルプ)、ビジネス プロフィールの編集内容の反映(Google ビジネス プロフィール ヘルプ))
店の持ち主であることをGoogleに示すオーナー確認が済んでいない店は、先にオーナー確認を済ませます。未確認でも一部の情報は編集できますが、すべての情報を編集するにはオーナー確認が必要です。編集した内容は、Googleに審査されることがあります。
予約を受ける店のページが、まだありませんか
当社の小さなお店向けのホームページ制作では、予約の案内やメニューの料金、写真を、お店が管理画面で差し替えられるサイトを作ります。サイトを作るときに、Googleマップの店名・住所・営業時間・料金もサイトと同じ内容にそろえます。
掲載を減らす順番と減らした後に見る数字
掲載は、再来客の予約が自店の窓口へ移ったのを表で確かめてから、プランを下げ、最後に掲載を続けるかを決める順に減らします。
掲載を減らす順番
掲載を減らす順番は、次の4つの段階です。いきなり最も安いプランや掲載の停止を選ばないのは、下げた後に新規客がどれだけ減るかを見てから、次を決めるためです。
声かけを始めてからの1か月を、最初の月と同じ表で数えます。ホットペッパー経由の再来客の予約が最初の月より減っていれば、移り始めています。
担当者に聞いた変更できる時期に合わせて、選べる範囲で、今より掲載料の低いプランに変えます。
プランを下げた後は、毎月、新規客の数と1人あたりの費用を同じ表で見ます。
契約期間の終わりに合わせて、掲載を続けるか、さらに下げるか、やめるかを決めます。
減らした後に毎月見る数字
プランを下げた後に毎月見る数字は、次の3つです。3つとも、最初の月に作った表と売上の記録から出せます。
- ホットペッパー経由の新規客の数
- 自店の窓口から予約した再来客の数
- 月の売上
減った新規客が初回に払うはずだった金額の合計が、下がった掲載料を上回る月が続くなら、プランを戻すかを担当者に相談します。比べているのは初回の会計だけなので、2回目以降も通う新規客が多い店ほど、早めに戻すかを考えます。

予約の窓口づくりに手が回らないときの頼み方
予約の窓口づくりに手が回らないときは、窓口に載せる中身を店で決め、サイトを作る作業だけを任せる方法があります。任せる前に次の3つをそろえておくと、打ち合わせで決めることが少なくなります。
- 1か月の予約を経路ごとに数えた表
- メニューと料金の一覧
- 営業時間と定休日
ここまでの手順は、どれも自分で進められます。予約を受ける自店のサイトを作る時間が取れない場合は、当社が初期費用0円・月額19,800円(税別・最低2年)でお店のサイトを作り、お店が管理画面で料金や写真を更新できるようにします。途中で解約するときは制作費の残りをお支払いいただき、2年後にはサイトとドメインがお客様のものになります。
予約を受ける自店のサイトを作る時間が取れないときは
合同会社Writers-hubのホームページ制作は、10ページまでのサイトで、毎月30分までの打ち合わせがあります。県外のお店とはオンラインで打ち合わせ、彦根市とその周辺は訪問もできます。







