「サジェスト対策の業者に頼めば、社名の後ろの悪い語を消して、代わりに良い語を出してもらえるはず」。「サジェスト対策」で調べると、候補を出す表示対策や消す非表示対策を料金つきで案内する業者のページが多く見つかるので、お金を払えば候補を選べると思われがちです。
ところが、Googleのヘルプには、サイトの運営者が検索候補を登録する方法は書かれていません。Yahoo!検索のヘルプでも、特定の語を候補に出そうとする行為は禁止行為に挙げられています。サジェスト対策として企業に勧めるのは、ポリシーに当たる候補の報告と、自社サイトの情報の整備の2つです。
本記事では、「サジェスト対策」と呼ばれる方法の見分け方から、業者に聞くこと、自社名の候補で最初に確かめる手順まで、企業のサイトに載せる記事を作る制作会社の視点で順を追ってお伝えします。
- 検索候補は実際の検索などから自動で作られ、サイトの運営者が候補を登録する方法はGoogleのヘルプに書かれていない
- サジェスト対策として企業に勧めるのは、ポリシーに当たる候補の報告と、自社サイトの情報の整備の2つ
- 特定の語を候補に出そうとする行為は、Yahoo!検索が禁止行為と明記し、自動で送る検索はGoogleのスパムに関するポリシーに反する
- 業者に頼む前に、候補を消す方法と出す方法、結果が出なかったときの扱いを聞く
- 自社名の候補が気になったら、まずログアウトした画面でも同じ候補が出るかを確かめる
「サジェスト対策」と呼ばれる4つの方法
「サジェスト対策」と呼ばれる方法は、候補を消す方法と出す方法を合わせると、次の4つに分けられます。
方法 | すること | 検索サービスでの扱い |
|---|---|---|
候補の報告 | ポリシーや法律に反すると考える候補を、GoogleやYahoo!検索に報告する | どちらの検索サービスも、ヘルプで報告の方法を案内している |
自社サイトの情報の整備 | 候補の語で調べた人が確かめたい事実を、自社サイトに載せる | 候補は変わらないが、候補を押した人が読む説明を自社で用意できる |
候補を出す表示対策 | 社名や商品名と特定の語を組み合わせた検索を繰り返し、候補に出そうとする | Yahoo!検索は禁止行為と明記している。自動で検索を送れば、Googleのスパムに関するポリシーにも反する |
別の語で押し出す非表示対策 | ほかの語の検索を繰り返し、マイナスの語を候補の外へ押し出そうとする | Yahoo!検索は、候補の操作を図る行為として禁止している。自動で検索を送れば、Googleのスパムに関するポリシーにも反する |

サジェストに好きな語を登録できない理由
Googleに好きな語を登録する公式の手続きがないのは、候補をGoogleの自動システムが実際の検索などから作っていて、サイトの運営者が候補を登録する方法がヘルプに書かれていないためです。
Yahoo!検索のキーワード入力補助も、Yahoo!検索に入力されたキーワードの組み合わせなどを基に、独自のアルゴリズムで自動的に表示されます。Yahoo!検索は、特定のキーワードを推奨する機能ではないと説明しています。そのうえで、表示順を故意に変える操作は、有料・無料にかかわらず行っていないと書いています。
候補が選ばれる仕組みは、Google検索候補の仕組み|表示を決める5つの要素と実務での読み方で詳しく紹介しています。
商品名の後ろに「口コミ」や「おすすめ」が出れば、検索した人に選んでもらいやすくなりそうです。業者に頼めば出してもらえますか。
編集部
多くの人が実際に商品名と「口コミ」を組み合わせて検索していれば、候補に出ることはあります。ただ、業者が検索を繰り返して候補に出す方法は、Yahoo!検索が禁止行為と明記しています。頼む前に、業者がどの方法で候補を出すのかを聞いてください。
勧められないサジェスト対策と根拠
勧められない方法は次の3つで、GoogleやYahoo!検索の決まりに反するか、検索サービスが案内していない方法です。
- ツールで、社名と特定の語の検索を自動で送り続ける
- 人を集め、自分で調べる目的のない検索や候補のクリックをさせる
- 候補の表示や非表示を検索の操作で請け負う、有料のサービスに頼む
ツールで検索を自動で送ることは、Googleが機械生成トラフィックと呼ぶ行為に当たります。Googleは、自動生成クエリを送信する行為を、スパムに関するポリシーとGoogle利用規約の違反としています。Yahoo!検索も、機械的なアクセスを禁止しています。

人を集めて検索させる方法は、Googleのスパムに関するポリシーには名前が挙がっていません。一方、Yahoo!検索は、利用者自身の検索を目的としない行為と、特定のキーワードを候補に表示させようとする行為を禁止し、利用規約違反とみなすと書いています。
有料のサービスに頼んでも、検索の操作で候補を動かす方法であることは変わりません。Yahoo!検索は、禁止行為に当たるおそれのある行為への勧誘は自社と一切関係がないと書いています。禁止行為を見つけたときは措置を講じることがあり、被害が出たときは刑事・民事の法的責任を追及することがあるとも書いています。

業者の提案を聞くときの3つの質問
業者からサジェスト対策の提案を受けたら、次の3つを契約の前に聞きます。提案書に「表示対策」「非表示対策」とだけ書かれていると、「サジェスト対策」と呼ばれる4つの方法のどれを行うのかがわからないからです。
- 消す方法:GoogleやYahoo!検索のどの手続きで報告するのか
- 出す方法:誰が、どの方法で検索するのか
- 結果が出ないとき:費用と責任をどちらが負うのか
消す方法と、結果が出ないときの扱いを聞くのは、報告を受けた候補を消すかどうかを検索サービスが判断するからです。Googleのヘルプには、報告の内容を確認しても候補が削除されないことがあると書かれています。「必ず消せる」という説明には、使う手続きの名前と、消えなかったときの費用の扱いを聞いて確かめます。
出す方法の答えが、ツールで検索を送る方法や、人を集めて検索させる方法なら、勧められないサジェスト対策に当たるので頼みません。
Yahoo!検索のヘルプは、サジェスト対策の業者にだまされたと感じたときや、不当な契約を結んだと感じたときは、警察や法律の専門家に相談するよう案内しています。
自社名のサジェストで最初に確かめる手順
自社名のサジェストは、見た条件を控え、ほかの人の画面にも出る候補かを確かめてから、報告するか、自社サイトの情報で備えるかを決めます。
社名を入力したときの候補の画面を残し、見た日付と時刻や検索した場所、端末、ログインの有無などを控えます。Googleの候補は検索する場所や注目の集まり方でも変わるので、後で比べるときは同じ条件の画面どうしで比べます。
Googleアカウントからログアウトし、検索設定の「検索のカスタマイズ」をオフにした画面で、同じ候補が出るかを見ます。消えた場合は、アカウントや過去の検索に基づくカスタマイズが影響していた可能性があります。Yahoo!検索のキーワード入力補助は、個別の利用者の入力履歴を使っていないと説明されています。
ログアウトした画面でも同じ候補が出たら、予測入力(検索候補)のポリシーに当たる語かを見ます。十分な証拠がないのに重大な悪意のある行為をしたと非難するように読める語や、名前を示された個人を中傷する語などが当たります。当たると考える候補は、パソコンのGoogleで候補の下にある「不適切な検索候補の報告」から報告し、Yahoo!検索の候補はヘルプの報告フォームから連絡します。
社名と候補の語を組み合わせて検索し、上位に並ぶページに自社の説明があるかを見ます。候補を押した人が知りたい事実が自社サイトに無ければ、会社概要やお知らせのページに書き足します。
名誉毀損など、法律に反すると考える候補は、弁護士に相談してから、Googleの法的な問題の報告フォームを使うかを決めます。
Googleは検索の設定画面を更新中で、ヘルプの説明と今の画面が一致しない場合があると書いています。社名の候補が、ポリシーにある「名前を示された個人」や「個人または集団」にどこまで当たるかは、公式には確認できていません。

報告の画面の操作と、候補の語ごとに自社サイトに載せる情報の例は、サジェスト汚染の対策|Googleへの報告と自社サイトに載せる情報で紹介しています。
サジェスト対策のよくある質問
サジェスト対策について、よくある3つの質問に答えます。
サジェスト対策でペナルティはある?
候補を動かすための検索を依頼した会社のサイトが、順位の上でどう扱われるかは、公式には確認できていません。Googleのスパムに関するポリシーには、ポリシーに違反しているサイトは、掲載順位が下がったり、まったく表示されなかったりすることがあると書かれています。
自分で何度も検索すれば候補は変わる?
自分で何度も検索すると、自分の画面の候補は変わることがあります。Googleは、ログインしている人に、過去の検索履歴に基づく候補も表示すると説明しているからです。ほかの人の画面の候補まで変わるかどうかは、公式には確認できていません。
サジェスト広告は検索サービスの広告?
サジェスト広告という名前でも、今回確認したGoogleとYahoo!検索の公式ヘルプには、候補の欄を広告商品として案内する記載は確認できませんでした。
まとめ|サジェストは動かさず報告と説明で備える
サジェスト対策でできるのは、GoogleやYahoo!検索のポリシーに当たる候補の報告と、候補の語で調べた人が読む自社サイトの情報の整備です。検索を繰り返して候補を出したり押し出したりする方法は、Yahoo!検索が禁止行為と明記しており、自動で行えばGoogleのスパムに関するポリシーにも反します。自社名の候補が気になったら、見た条件を控え、ログアウトした画面でも同じ候補が出るかから確かめます。
私たち合同会社Writers-hubは、企業のサイトに載せる記事の制作をお手伝いしており、これまでに累計8,000記事以上を制作してきました。
社名の後ろの候補に、どこから手を付けるか決まっていますか
社名を入力したときの検索候補の画面をお知らせください。候補の語で検索したときに自社の説明が上位に出ているかを見て、書き足す情報と載せるページを一緒に確かめます。







