「サジェストワードは、記事に入れると検索で上がりやすくなるキーワードの一覧」。キーワードを調べるツールに語を入れるとサジェストワードが一覧で並ぶので、並んだ語を記事の見出しに入れていけばよいと思われがちです。ところが、サジェストワードには、Googleで実際に行われた検索などが反映されます。記事の企画に使えるのは、後ろに付いた語が示す、検索した人の目的のほうです。
本記事では、サジェストワードの意味から、後ろに付いた語の6つの種類、記事の企画での読み方まで、キーワード選びから記事を作る制作会社の視点で順を追ってお伝えします。
- サジェストワードは、検索窓に語を入れたときに入力の続きとして並ぶ検索の候補で、並び順は検索数の順とは限らない
- 調べた語の後ろに付いた語は、検索した人がしたいことで6つの種類に分けて読める
- 社名やログインのような、決まったサイトへ行きたい人の語は記事にしない
- 付いた語だけで種類が決まらない語は、検索結果の上位10件に並ぶページで決める
サジェストワードの意味と表示される場所
サジェストワードとは、検索窓に語を入力したときに、入力の続きとして検索窓の下に並ぶ検索の候補です。2026年10月27日に、ログインしていない状態で「勤怠管理システム」の後に空白を入れてGoogleのサジェストワードを取得すると、候補が10件出ました。候補は「勤怠管理システム 無料」「勤怠管理システム ランキング」のように、入れた語に別の語が付いた形です。

Googleは、検索窓の下に候補を出す機能を「予測入力」と呼び、検索キーワードの入力を速くするための機能と説明しています。サジェストワードやサジェストキーワードはSEOの現場での呼び名で、どれも予測入力の候補を指します。
Googleの検索ヘルプによると、予測入力の候補には、Googleでこれまでに行われた実際の検索が反映されます。Googleのシステムは、入力された語句と一致する一般的なクエリを探したうえで、次の4つも考慮して候補を決めます。
- クエリの言語
- クエリが実行される場所
- クエリで注目を集めている関心事
- ユーザーの過去の検索
4つが考慮されるため、同じ語を入れても、見る場所や時期、自分の過去の検索によって、並ぶ候補は変わります。

サジェストワードの並び順は、検索数の多い順とは限りません。Googleは、予測入力は特定のトピックで最もよく使われるクエリを単純に表示するものではないと説明しています。候補が出る仕組みは、Googleサジェストが表示される仕組み|SEOでの使い方と限界で紹介しています。
サジェストワードの6つの種類
サジェストワードは、調べた語の後ろに付いた語から、検索した人がしたいことを読み取ると、6つの種類に分けられます。6つの種類は、記事を企画する側が検索した人の目的を読むための分け方の一つで、Googleが決めている分類ではありません。
検索意図をKnow・Do・Go・Buyの4つに分ける考え方を、付いた語に合わせて分け直したものです。4つの種類はKnowクエリとは?4分類の違いと書くべき語の見分け方で紹介しています。
種類 | 付いた語の例 | 検索した人がしたいこと | 記事で最初に答えること |
|---|---|---|---|
意味 | とは、意味、読み方 | 言葉の意味を知りたい | 言葉の定義 |
手段 | やり方、手順、設定 | 何かをする方法を知りたい | 手順と、始める前に要るもの |
比較 | おすすめ、比較、ランキング | 候補を比べて選びたい | 比べる項目と選び方 |
価格 | 料金、費用、無料 | かかるお金を知りたい | 金額の幅と、金額が変わる条件 |
悩み | できない、エラー、原因 | 困りごとを解決したい | 原因と直し方 |
行き先 | 社名、製品名、ログイン | 決まったサイトへ行きたい | 記事では答えない |
上司から「サジェストワードを見て記事のネタを出して」と言われました。並んだ語を1つずつ記事にすればいいのでしょうか。
編集部
並んだ語の多くは記事の企画に使えますが、全部を記事にはしません。付いた語の種類を見ると、ログインの画面を探す人の語のように、記事を読みに来ない人の語も混ざっているからです。種類を分けてから、記事にする語を選びます。
付いた語の種類は、検索した人がどこまで進んでいるかも示します。意味の語で検索する人は言葉を知ったばかりで、比較と価格の語で検索する人は、製品やサービスを選ぶところまで進んでいます。悩みの語で検索する人には、すでに製品を使っている人も含まれます。

サジェストワードを記事の企画に使う5つの手順
サジェストワードは、取得した候補を5つの手順で仕分け、記事にする語と、記事で最初に答えることを決めてから企画に使います。

サジェストワードは、取得した日付と場所、ログインしていたかを一緒に控えます。候補は場所や時期、自分の過去の検索で変わるため、条件の違う一覧どうしを比べても、候補が入れ替わった理由を見分けられません。候補をまとめて取得する方法は、サジェストキーワードの調べ方|取得した候補を検索意図から絞り込むで紹介しています。
付いた語を6つの種類の表に当てはめ、種類が決まらない語には印を付けます。「勤怠管理システム」の10件は、付いた語で次の5つに分けられます。
- 価格:無料
- 比較:ランキング、一覧
- 悩み:勘定科目
- 行き先:ログイン、メーカーの社名
- 種類が決まらない語:英語、アプリ、クラウド、中小企業
「中小企業」のように、探している人の条件を足す語も、どの目的で検索されたかは付いた語だけでは分かりません。
種類が決まらない語は、その語で検索した上位10件に並ぶページで種類を決めます。「勤怠管理システム 英語」は、英語での言い方を知りたい意味の語にも読めますが、2026年10月27日の上位10件では、7件が英語や多言語に対応した勤怠管理システムを扱うページでした。7件のうち6件が製品を比べる記事だったので、比較の語に入れます。
「勤怠管理システム 中小企業」も、上位10件のうち7件の題に「おすすめ」か「選」の字が入っていたので、比較の語に入れます。
行き先の語は、記事の企画から外します。ログインの画面やメーカーのサイトへ行きたい人は、記事を読みに来ないからです。
価格の語でも、上位10件に製品の公式サイトのページが並ぶ語は、記事だけで答えず、料金のページで答えることも考えます。「勤怠管理システム 無料」の上位10件は、5件が製品の公式サイトのページで、残りの5件が無料で使える製品を比べる記事でした。製品を売る会社なら、無料で使える範囲は自社の料金のページで答え、記事では無料の製品の選び方に答える、という分け方ができます。
残った語は、種類の表の「記事で最初に答えること」を見て、記事の書き出しを決めます。悩みの語では、記事を読む人が製品を選ぶ人とは限りません。「勤怠管理システム 勘定科目」の上位10件は、8件が利用料の勘定科目や仕訳を説明するページでした。「勤怠管理システム 勘定科目」の記事は、導入した後に経理の処理をする人に向けて、記帳する勘定科目と仕訳の例から書き始めます。
「勤怠管理システム」の候補と上位10件は、2026年10月27日に日本向けのGoogleで取得したものです。候補も上位10件も日によって入れ替わるため、記事を企画するたびに取得し直します。
取得したサジェストワードを、どの記事で答えるか決められていますか
調べたい語と、取得したサジェストワードの一覧をお送りください。付いた語を種類に分け、記事で答える語、料金やサービスのページで答える語、記事にしない語を一緒に確かめます。
サジェストワードのよくある質問
サジェストワードについて、よくある3つの質問に答えます。
サジェストワードは何件まで出る?
サジェストワードが何件まで表示されるかは、Googleの検索ヘルプには書かれておらず、公式には確認できていません。2026年10月27日に取得したときは、「勤怠管理システム」の後に空白を入れると10件、「勤怠管理システム 導入」の後に空白を入れると5件で、語によって件数は違いました。
サジェストワードと関連キーワードの違いは?
サジェストワードは、検索窓に語を入力している途中に出る候補です。関連キーワードという呼び名は複数のデータを指しますが、SEOの調査で使うのは検索結果のページに出る関連する検索キーワードです。関連キーワードの調べ方と使い方は、Google関連キーワードとは?仕組みと調べ方から記事での使い方まで解説で紹介しています。
サジェストワードは見出しにそのまま使う?
サジェストワードは、見出しやタイトルにそのまま使わず、助詞を補って文の中に入れます。サジェストワードは検索窓に打ち込まれた並びのままなので、「勤怠管理システム 無料」のように語と語の間に助詞がありません。見出しでは「無料で使える勤怠管理システム」のように書くと、目次を流し読みする人にも何の節かが分かります。
まとめ|サジェストワードは付いた語の種類で読む
サジェストワードは、検索窓に語を入れたときに入力の続きとして並ぶ検索の候補で、Googleで実際に行われた検索が反映されます。並び順は検索数の順とは限らないので、記事の企画では、調べた語の後ろに付いた語を6つの種類に分けて読みます。
種類が決まらない語は検索結果の上位10件で決め、行き先の語は記事にしません。製品の公式サイトのページが並ぶ価格の語は、料金のページで答えることも考えます。残った語は、種類ごとに記事で最初に答えることを決めてから企画に使います。
私たち合同会社Writers-hubは、これまでに累計8,000記事以上を制作し、自社ブログでは毎日記事を公開しています。
メインの語のサジェストワードに、答えていない語はありませんか
企画中の記事のメインの語と、サイトにある記事のURLの一覧をお知らせください。メインの語のサジェストワードのうち、サイトのどの記事も答えていない語と、その語の記事で最初に答えることを一緒に確かめます。







