「キーワード対策は、狙うキーワードをタイトルや本文にできるだけ多く入れること」。キーワードの出現率を数えて表示するツールもあるため、入れる回数で順位が決まると思われがちです。ところが、キーワード対策の結果は、入れる回数より、どのキーワードをどのページで対策するかで大きく変わります。
本記事では、キーワード対策で行う作業の中身から、キーワードの選び方と入れ方、結果の確かめ方、SEO会社に頼むときの確認点まで、記事制作会社の視点で順を追ってお伝えします。
- キーワード対策は、キーワードを選ぶ、上位10件の疑問にページで答える、結果を確かめるの3つの作業でできている
- 対策するキーワードは、検索結果の上位10件に並ぶページの種類を見て、自社のページで答えられるかで選ぶ
- キーワードはタイトル、見出し、本文の冒頭、メタディスクリプションに入れ、回数を数えて増やす必要はない
- 結果はSearch Consoleで、ページが表示された検索クエリと平均掲載順位を見て確かめる
- SEO会社に頼むときは、対策キーワードを選ぶ人、順位を上げる方法、特定の順位を約束していないかを、契約前に確かめる
キーワード対策とは何をすることか
キーワード対策とは、検索結果で上位に表示させたいキーワードを選び、選んだキーワードで検索した人の疑問に答えるページを用意するSEOの作業です。上位表示を狙って選んだキーワードは、SEOの現場で「対策キーワード」と呼ばれます。
キーワード対策で行う作業は次の3つです。選んで終わりにせず、3つを繰り返します。
作業 | やること | 使うもの |
|---|---|---|
選ぶ | 自社の客が検索するキーワードから、自社のページで答えられるものを対策キーワードに決める | サジェスト、キーワードプランナー、検索結果の上位10件 |
答える | 上位のページが答えている疑問に自社のページでも答え、タイトルと見出しにキーワードを入れる | 記事、サービスの紹介ページ |
確かめる | 対策キーワードでの表示回数と順位を見て、ページを直す | Google Search Console |
ページにキーワードを入れる作業は、3つのうち「答える」の一部にすぎません。結果を大きく分けるのは「選ぶ」作業だと見ています。そのキーワードを検索するのが客にならない人だけなら、上位に入っても問い合わせは増えないためです。

対策するキーワードの選び方
対策するキーワードは、自社の客が検索するキーワードの中から、検索結果の上位に並ぶページと同じ種類のページを自社で作れるものを選びます。選ぶ手順は次の4つです。
サービス名に加えて、問い合わせや商談で客から聞かれる悩み、費用、比較の言葉を書き出します。Googleの検索窓に入れたときに出る検索候補(サジェスト)を見て、客が実際に打つ言い方に直してください。
Google広告のキーワードプランナーで、キーワードごとの月間の検索回数を調べます。検索回数は候補どうしで比べる目安にとどめ、商談で実際に聞かれる言葉なら、少なくても候補から外しません。
キーワードを実際にGoogleで検索し、上位10件に並ぶページの種類と、各ページが冒頭で答えている疑問を確かめます。
対策キーワードごとに対策するページを1つ決め、キーワードとページのURLを表に書き残します。上位10件に同じページが多く並ぶキーワードどうしは、1つのページでまとめて対策するのが基本です。
とりわけ見落とされがちなのが、検索結果の上位10件を見る手順です。上位10件に並ぶページの種類を見れば、検索した人が求める答えが分かります。検索ボリュームの一覧だけで選ぶと、上位に並ぶのが解説記事か、サービスの紹介ページか、ツールの公式ページかといった違いが見えません。
上位10件が大手のメディアやツール会社のページで占められているキーワードは、立ち上げて間もないサイトでは上位に入りにくいと見ています。上位の顔ぶれから自社で狙えるかの判断にはSEO難易度とは?ツールの数値の読み方と自社で狙えるかの判断基準が、1つのページで対策するキーワードの数の目安には1ページ1キーワードとは?SEOのキーワード数の目安とまとめる・分ける判断基準が役立つでしょう。
上位10件でページの種類を確かめる例
「キーワード対策」で2026年10月に検索すると、上位10件のうち7件は、SEOで狙うキーワードの選び方や考え方を解説する記事でした。残る3件は、1ページに入れるキーワードの数を扱う記事が2件、Googleマップでの集客(MEO)のキーワードを扱う記事が1件です。

上位の多くを選び方の解説記事が占めるため、「キーワード対策」で検索する人の多くは、どのキーワードを選べばよいかを知りたいと読み取れます。「キーワード対策」で上位を狙うなら、キーワードの選び方に答える記事で対策します。MEOの料金ページやSEOツールの紹介ページは、上位10件に並ぶページと種類が違うため、対策するページに向きません。
対策するキーワード、上位10件まで見て選べていますか
キーワードを1つずつ検索して上位10件を見比べる作業は、候補が増えるほど時間がかかります。弊社のキーワード戦略の設計では、上位10件のページの種類を確かめたうえで、対策するキーワードとページの組み合わせと、手を付ける順番を決めます。
対策キーワードを入れる場所
対策キーワードを主に入れる場所は次の4つで、入れる回数を数えて増やす必要はありません。
入れる場所 | 入れ方 |
|---|---|
タイトル | 前半に、検索した人が打つ言い方のまま入れる |
見出し | ページの疑問に答える節の見出しに入れ、全部の見出しには入れない |
本文の冒頭 | 最初の段落で、キーワードを主語にして答えを書く |
メタディスクリプション | ページの答えをまとめた1〜2文の中に入れる |
メタディスクリプションは、Googleが検索結果の説明文に使うことがあるページの説明です。

Googleは「SEOスターターガイド」で、ページに検索語句とまったく同じ語句を使わなくても、Googleがページと検索語句の関連を把握できると説明しています。反対に、同じ言葉を不自然なほど繰り返すと、Googleのスパムに関するポリシーで「キーワードの乱用」に当たります。乱用に当たる入れ方と直し方は、キーワードスタッフィングとは?詰め込みすぎの境界線とSEOへの影響、直し方にまとめました。
キーワードのメタタグとURLは、キーワードを入れても順位にほとんど影響しない場所です。Googleは同じガイドで、キーワードのメタタグを検索に使っていないことと、ドメイン名やURLのパスに入れたキーワードにはパンくずリストに表示される以上の効果がほとんどないことを書いています。

※ 出典:Google 検索セントラル「SEOスターターガイド」
キーワード対策の結果の確かめ方
キーワード対策の結果は、Google Search Consoleの検索パフォーマンスで、ページが表示された検索クエリと平均掲載順位を見て確かめます。順位チェックツールで対策キーワード1つの順位を追うだけでは、ページが別のキーワードで表示されていても気づけません。
検索パフォーマンスの「ページ」タブで記事のURLをクリックしてから「クエリ」タブに切り替えると、選んだ記事が表示された検索クエリごとに、表示回数、クリック数、平均掲載順位が一覧で出ます。
公開して間もない記事は、表示回数が少なく、平均掲載順位も日ごとに大きく動きがちです。直すかどうかは、期間を3か月に広げた数字で判断すると、一時的な上下で判断を誤りにくいと見ています。
一覧によく出る3つの状態と、それぞれの直し方は次のとおりです。
一覧で見えたこと | 直し方 |
|---|---|
対策キーワードが一覧にない | タイトルと冒頭の文が、上位10件と同じ疑問に答えているかを見直す |
対策キーワードの平均掲載順位が10位より下 | 上位10件が答えていて自社のページにない疑問を、見出しと本文に足す |
同じ検索クエリで自社の別のページも表示される | どちらのページで対策するかを決め、もう一方は内容を分けるか1つにまとめる |
キーワード対策をSEO会社に頼むときに確かめること
キーワード対策をSEO会社に頼むときは、契約の前に次の3つを確かめます。
対策キーワードを選ぶのは誰か
SEO会社が「キーワード対策」と呼ぶプランには、成果報酬型の契約があります。成果報酬型は、指定したキーワードが決めた順位以内に入った日や月だけ費用がかかる契約です。成果報酬型の費用は順位に対してかかるため、誰が対策キーワードを選ぶかで、払った費用が問い合わせにつながるかが変わるのです。
上位に入らなければ費用がかからない契約なら、頼んで損はないのではないでしょうか。
編集部
上位に入った分だけ払う契約なら、順位が上がらない間の費用はかかりません。ただ、上位に入れやすいという理由で選んだキーワードは、検索する人が少なかったり、客にならない人の検索だったりすることがあります。対策キーワードを問い合わせや商談で聞かれる言葉から自社で選び、選んだ一覧を渡して見積もってもらえば、費用と問い合わせを結び付けて判断できるはずです。
順位を上げる方法は何か
順位を上げる方法は、ページの改善か、外部のサイトからのリンクかを契約前に聞いておきます。ランキングを上げることを目的としたリンクの売買は、Googleのスパムに関するポリシーが挙げる「リンクスパム」の例の1つです。ポリシーに違反したサイトは、検索結果での掲載順位が下がったり、まったく表示されなかったりすることがあるとGoogleは説明しています。
特定の順位を約束していないか
特定の順位を約束する提案は、Googleの説明と食い違います。Googleは「SEO業者に依頼する際のヒント」で、Googleで一番上に掲載されることは誰にも保証できないと書き、掲載順位を保証すると主張する業者には注意が必要だとしています。

※ 出典:Google 検索セントラル「SEO業者に依頼する際のヒント」
SEO会社を比べるときに見る項目と費用の目安は、SEO対策会社の選び方|依頼できる内容と費用相場、失敗しない見極め方で解説しています。
キーワード対策でよくある質問
キーワード対策でよくある質問は、次の3つです。
キーワード対策は、SEO対策に含まれる作業の1つです。SEO対策には、キーワード対策のほかに、Googleがページを見つけて検索結果に載せられるようにするサイトの技術面の整備や、表示速度の改善なども含まれます。
キーワード対策は、自社だけでも始められる作業です。サジェストとGoogle Search Consoleは無料で使え、キーワードプランナーもGoogle広告のアカウントを作れば使えます。時間がかかるのは、キーワードを1つずつ検索して上位10件を見比べる作業と、上位と同じ疑問に答えるページを書く作業です。
MEO(Googleマップでの集客)のキーワード対策で手を入れるのは、Webページではなく、Googleビジネスプロフィールに載せる情報です。Googleは、ローカル検索の結果は主に関連性、距離、知名度をもとに表示されると説明しています。実際の名称にないサービス名などをビジネス名に足すことはGoogleのガイドラインで認められておらず、ビジネスプロフィールが停止される場合があります。
まとめ|キーワード対策は入れ方より選び方から
キーワード対策は、入れる回数より先に、どのキーワードを選ぶかで結果が分かれます。対策キーワードは、客が検索する言葉を書き出したうえで、検索結果の上位10件に並ぶページの種類を見て選び、キーワードごとに対策するページを1つ決めます。キーワードはタイトル、見出し、本文の冒頭、メタディスクリプションに入れ、公開後はSearch Consoleで、表示された検索クエリと平均掲載順位を確かめます。
私たち合同会社Writers-hubは、SEO記事のキーワード選定から記事の制作までを手がける記事制作会社です。対策キーワードの候補が決まっていない段階からでも、ご相談いただけます。
選んだ対策キーワード、上位のページと答えが合っていますか
対策キーワードの候補と、対策したいページのURLをお送りいただければ、上位10件に並ぶページの種類と見比べ、どのキーワードをどのページで対策するかを一緒に確かめます。







