「地域のSEO対策を自分でやるなら、すぐできる施策から順に片付けていけばよさそう」。自分でできるSEO対策は手間の少ないものから順に紹介されることが多く、手軽な施策から始めるのが自然に見えます。ところが、地域の検索では、Googleビジネスプロフィールのオーナー確認が済んでいないと、プロフィールが見られた回数や検索語句のデータを見られないため、地図の欄で施策が効いたかを数字で確かめられません。地域のSEO対策は、前の施策の結果を確かめられる順に進めます。
本記事では、いまの検索結果の記録から、6つの手順の進め方、自分で進める作業と相談する作業の分け方まで、滋賀でSEO対策をお受けしている記事制作会社の視点で順を追ってお伝えします。
- 6つの手順は、店の側だけで早く終わる作業から始め、お客さんやほかのサイトに動いてもらう作業を後ろに置く
- 店の情報やページを直す前に、オーナー確認とSearch Consoleの登録を済ませる
- 地名だけを差し替えたページや地名の羅列は、Googleのスパムに関するポリシーに反する
- 自分で進めるか相談するかは、ページを作れる人と、毎月見直す時間が店にあるかで決まる
地域のSEO対策で自分で動かせるもの
地域のSEO対策で自分で動かせるのは、地図とお店が並ぶ欄に出す店の情報と、自社サイトのページの中身です。地名と業種で検索すると、地図と店の名前が並ぶ欄と、Webページが並ぶ通常の検索結果の2つが出ることがあります。

Googleによると、地図の欄はローカル検索結果と呼ばれ、主に関連性、距離、知名度に基づいて表示されます。関連性は、検索語句とプロフィールが合う度合いです。プロフィールに店の情報を詳しく正確に書くと高められます。
知名度は、店にリンクしているWebサイトの数やクチコミの数などにも基づきます。距離は、検索している人から店までの距離なので、店の側では変えられません。

通常の検索結果に出るのは自社サイトのページで、タイトルや本文は店の側で書き換えられます。地図の欄と自社サイトのどちらから始めるかは、SEOとMEOの違い|どちらが先かはお客様と会う場所と商圏で決まるで解説しています。
業種と地名の検索で2位の1st.BASE
彦根市のコワーキングスペース1st.BASEは、業種と地名の検索で上位に出ている施設です。弊社の代表がWeb担当として、記事の執筆とサイトの改修をしています。
検索した言葉 | 1st.BASEの順位(通常の検索結果) |
|---|---|
コワーキングスペース 彦根 | 2位 |
レンタルオフィス 彦根 | 2位 |
順位は2026年10月4日時点の、広告と地図の欄を除いた通常の検索結果のもので、検索する日や場所によって変わります。1st.BASEは、学生の利用で満席が続いています。
2つの言葉は、どちらも施設の名前を含みません。施設の名前を知らない人が彦根で働く場所を探す言葉で、1st.BASEは2位に出ています。
地域のSEO対策を自分でやる6つの手順
地域のSEO対策を自分でやる手順は6つで、いまの検索結果の記録から始め、最後の見直しを終えたら、ページを足す手順に戻ります。

6つの手順は、店の側だけで早く終わる作業を前に、お客さんやほかのサイトに動いてもらう作業を後ろに並べています。前の手順で記録と数字を取っておけば、後の手順で直した結果を直す前と比べられます。
いまの検索結果の記録
いまの検索結果の記録では、お客さんが打つ地名と業種の言葉で検索し、地図の欄と通常の検索結果に、どの店とどのページが出ているかを書き留めます。検索結果の記録は、後の手順で直した結果を比べる基準になります。
お客さんが実際に打ちそうな地名と業種の組み合わせを、3〜5個書き出します。地名は、市町村の名前のほか、駅名も候補です。
言葉ごとに、地図の欄に出る店の名前と、通常の検索結果に出るページを、上から順に書き留めます。自分の店が出ていない欄が、次の手順から手を入れる場所です。
検索した日付と、どこで検索したかを一緒に控えます。地図の欄は検索した人から店までの距離で変わるので、場所の違う記録どうしは比べられません。
お客さんのいる場所から順位を確かめる方法は、検索する場所でSEOの順位は変わる?地域の検索で上位に出す手順で解説しています。
プロフィールとサイトの登録
プロフィールとサイトの登録では、Googleビジネスプロフィールのオーナー確認と、Search Consoleでのサイトの所有者の確認を済ませます。どちらも、店の情報やページを直す前に済ませておく作業です。
Googleビジネスプロフィールは、地図と検索での店の見え方を無料で管理できる仕組みです。オーナー確認は、店の代表者であることをGoogleに示す手続きで、Googleは、済ませると検索結果に店の情報が表示される可能性が高くなるとしています。
プロフィールのパフォーマンスのデータも、オーナー確認が済んだプロフィールでしか見られません。データには、プロフィールが表示された検索語句や、Webサイトへのクリック数、通話ボタンが押された回数が含まれます。
Search Consoleは、自社サイトがGoogle検索でどの言葉で何回表示され、何回クリックされたかを見られるGoogleのツールです。登録したら、検索窓に「site:」と自社のドメインを続けて入れて検索し、サイトのページがGoogleに登録されているかも確かめます。
店の情報の統一
店の情報の統一では、プロフィールとサイトに載せる店の情報を、正確にそろえます。Googleは、プロフィールの情報が充実していて正確なほど、ローカル検索結果に表示される可能性が高くなるとしています。正確でない場合は、店の所在地で関連性の高い語句が検索されても、表示されない場合があります。
Googleがヘルプで、プロフィールに入れる情報の例に挙げているのは次の4つです。
- 正確な住所
- 特別営業時間を含む営業時間
- ビジネスの種類
- 駐車場やWi-Fiの有無などの詳細
住所は、お客さんが実際に訪れることのできる拠点がある場合に載せます。名前は、看板などで実際に使っている名前を、プロフィールとサイトで同じ書き方にします。
サイトの側では、トップページか店のページのタイトルに、地名と業種を入れます。GoogleのSEOスターターガイドは、タイトルに会社の住所などの重要な情報と、何を提供するページかを入れてよいとしています。
探す人の疑問に答えるページの作成
ページの作成では、地名と業種で探す人が店を比べるときに確かめる情報を、サイトのページに書きます。書く内容の候補は、記録した検索結果の上位のページに載っている情報と、問い合わせで繰り返し聞かれることです。
料金や道順、予約の方法のように、お客さんが来る前に決めたいことから書きます。見出しや本文は、GoogleのSEOスターターガイドが勧めるとおり、お客さんが検索しそうな言葉を考えて書きます。
地名と業種だけの言葉には、タイトルに地名と業種を入れたトップページか店のページで答えます。「駐車場」「土曜」のような条件の付いた言葉には、その条件に答える節をページに足します。
自分で進めるときに止まりやすいのは、ページを作る手順だと見ています。店の仕事と並行して、文章を書く時間を毎月取る必要があるためです。毎月続ける記事の作業の進め方は、SEO対策を自分でやる手順|外してよい項目と毎月続ける作業で解説しています。
クチコミと地域からのリンクの獲得
クチコミとリンクの獲得では、来たお客さんのクチコミと、地域のほかのサイトからのリンクを増やします。Googleは、クチコミの数が多く評価の高い店ほど、地図の欄の順位が高くなるとしています。
クチコミは来たお客さんが書くものなので、店の側だけでは数を決められません。Googleは、クチコミに返信すると、お客さんの声を重く見ていることを示せるとしています。頼み方と返信の仕方は、口コミはSEO対策になるのか?地図とサイトで違う効き方と集め方で解説しています。
リンクは、取引先や加盟している団体のように、店と実際につながりのあるサイトに、店のページを載せてもらいます。
数週間ごとの見直し
数週間ごとの見直しでは、数字と検索結果を見直し、次に直すページを選びます。GoogleのSEOスターターガイドは、変更が反映されるまでに数時間から数か月かかるとし、数週間待ってから効果を確かめるよう勧めています。変更すれば必ず目に見える変化が出るわけではないとも書いています。
見直しでは、Search Consoleで表示回数が増えた言葉と、プロフィールで表示された検索語句を、最初の記録と並べます。まだ答えるページが無い言葉は、ページを足す候補です。

自分でやるときに避ける3つの施策
地域のSEO対策を自分でやるときに避ける施策は、Googleのポリシーとガイドラインに反する次の3つです。
- 地名だけを差し替えたページの量産:特定の地域や都市を対象にしたページを複数作り、1つのページへ誘導するやり方は、誘導ページの不正使用の例に挙げられています
- 地名の羅列:特定の都市や地域で上位に出すために都市名や地域名を並べた文は、キーワードの乱用の例です
- プロフィールの名前への地名の追加:名前に不要な情報を入れると、プロフィールが停止される場合があります
地名だけを差し替えたページと地名の羅列はスパムに関するポリシーに、名前の決まりはGoogleビジネスプロフィールのガイドラインに書かれています。
自分で進める作業と相談する作業の分け方
自分で進めるか相談するかは、サイトのページを作れる人と、毎月の見直しに使う時間が、店にあるかで決まります。プロフィールの更新やクチコミへの返信は、店の事情を知っている人が担う作業です。
- いまの検索結果の記録
- プロフィールのオーナー確認と情報の更新
- クチコミへの返信
- 探す人の疑問に答えるページの設計と作成
- 構造化データの書き込み
- Search Consoleの数字を使った見直し
構造化データは、店の名前や住所をGoogleに伝えるための書式で、ページのHTMLに書き込みます。HTMLを編集できる人が店にいなければ、相談したほうが早く進みます。
プロフィールもサイトも、まとめて業者に任せたほうが早いのではないでしょうか。
編集部
ページの作成や見直しは任せられます。ただ、Googleのガイドラインは、代わりに管理する業者に対し、できる限り店のオーナー自身にプロフィールを持ってもらい、業者を管理者に加えてもらうよう求めています。営業時間を変えた日を知っているのも、店の人です。
相談するときは、記録した検索結果と、問い合わせで聞かれることを見せると、どのページで何に答えるかを一緒に決められます。
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地域のSEO対策を自分でやるときのよくある質問
地域のSEO対策を自分でやるときに迷いやすい質問に、2つ答えます。
地図の欄の順位はお金で上がる?
地図の欄の順位は、Googleにお金を払っても上がりません。Googleは、ランキングを上げるための依頼や金銭の受け取りには一切応じていないとしています。業者に払う費用は、プロフィールやサイトを整える作業への対価です。
Search Consoleは毎日見たほうがいい?
Search Consoleは、毎日開かなくてもかまいません。Googleは、サイトに新しい問題を見つけるとメールで知らせるとしたうえで、月に1回程度か、サイトの内容を変えたときに確かめるよう勧めています。
まとめ|地域のSEO対策は手を付ける順を決めて自分で進める
地域のSEO対策を自分でやるなら、いまの検索結果を記録し、オーナー確認とSearch Consoleの登録を済ませてから、店の情報、ページ、クチコミとリンクの順に進めます。前の手順の記録と数字があれば、見直しのたびに次に直すページを選べます。地域のSEO対策は、手を付ける施策の順を決めてから、自分で進めます。
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