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ロングテールキーワードとは?探し方と記事にする前の絞り込み方

ロングテールキーワードは、見つけた候補を1つずつ記事にせず、候補ごとにGoogleの上位10件を比べてから、どの記事で答えるかを決めることをおすすめします。上位10件に同じページが4件以上並ぶキーワードは1本の記事で答え、ほとんど重ならなければ別の記事にします。文字がほぼ同じでも、上位10件が重ならず別の記事になるキーワードもあります。

横軸にキーワードを検索される回数の多い順に並べ、縦軸に検索される回数を取った棒グラフ。左端の高い棒の右に低い棒が長く続き、低い棒が数本ずつ枠で囲まれて記事のアイコンにつながっている。

「ロングテールキーワードは、ツールで出した候補を1つずつ記事にしていけばよさそう」。キーワードツールに調べたいキーワードを入れると多くの候補が一覧で返ってくるため、一覧の上から順に書けば、検索からの訪問が積み上がると思われがちです。ところが、文字の違う候補でも、Googleの上位10件がほとんど同じものは1本の記事で答えられます。記事にする前に候補どうしの上位10件を比べ、1本にまとめるキーワードと分けるキーワードを決めておけば、同じ検索に答える記事を2本書く手間はかかりません。

本記事では、ロングテールキーワードの意味から、探し方と記事にする前の絞り込み方まで、記事制作会社の視点で順を追ってお伝えします。

この記事でわかること
  • ロングテールキーワードは、テーマの中で検索される回数が少なく、検索した人の目的が具体的なキーワードです
  • 候補は、検索候補・キーワードツール・サーチコンソール・問い合わせと商談の4か所から集めます
  • 記事にする前に候補どうしの上位10件を比べ、同じURLが多いキーワードは1本の記事にまとめます
  • ツールで検索ボリュームが0と出るキーワードも、問い合わせで聞かれる質問なら記事にする候補です

ロングテールキーワードとは

ロングテールキーワードとは、あるテーマの中で検索される回数が少なく、検索した人の目的が具体的なキーワードのことです。ロングテールワードやテールワードと呼ばれることもあります。「SEO」のように広く検索されるビッグキーワードに語を足していくと、検索される回数は減り、検索した人が知りたいことは絞られていきます。

ビッグキーワードミドルキーワードロングテールキーワード
例SEOSEO キーワードSEO キーワード 選び方 BtoB
検索される回数多い中くらい少ない
検索した人の目的人によって違うある程度絞られる1つに決まりやすい
テーマの中のキーワードの数少ないビッグキーワードより多い非常に多い

ロングテール(長い尾)は、キーワードを検索される回数の多い順に左から並べたグラフの形に由来する呼び名です。回数の多い少数のキーワードの右側に、回数の少ないキーワードが低く長く続く部分を、動物の長い尾に見立てています。

検索される回数の多い順にキーワードを並べたグラフ

月に何回以下ならロングテールキーワードかという線は、テーマによって変わります。テーマの中で最も検索されるキーワードが月に1万回のテーマと、月に100回のテーマでは、同じ月50回のキーワードでも、グラフの上の位置が違うからです。語の数も目安にとどまり、ロングテールキーワードかどうかは検索される回数と、検索した人の目的の具体さで決まります。

ロングテールキーワードを狙うメリットとデメリット

ロングテールキーワードを狙うメリットは、検索した人の目的が具体的で、記事で答える内容を1つに絞れることです。デメリットは、1つのキーワードから記事に来る人が少ないことにあります。

メリット
  • 検索した人の目的が具体的で、記事で答える内容を1つに絞れる
  • 問いが具体的なぶん正面から答える記事が少なく、上位10件に入れることがある
  • 料金や比較など、サービスの検討に近いキーワードが含まれる
デメリット
  • 1つのキーワードから記事に来る人は少ない
  • 似たキーワードを別々に記事にすると、同じ検索に答える記事が2本できる
  • ツールに検索ボリュームが出ないキーワードが多く、選んだ理由を数字で示しにくい

「SEO」で検索した人は、意味を知りたいのか、依頼先を探しているのかが分かりません。「SEO キーワード 選び方 BtoB」で検索した人なら、BtoBの会社でキーワードをどう選ぶかを知りたい人だと読めます。

ただし、検索される回数が少なくても、上位10件に公的機関や大手のサイトが並ぶキーワードはあります。

デメリットのうち見落とされがちなのが、似たキーワードを別々に記事にすることです。上位10件がほとんど同じ2つのキーワードは、同じ答えを求める人が検索していると読めるため、2本目の記事を書いても来る人は増えません。どちらの記事を上位に出すかもGoogleが決めるので、狙った記事が出るとも限りません。

ロングテールキーワードを探す4つの方法

ロングテールキーワードの候補は、Googleの検索データを使う3つの方法と、自社に届いた質問を使う1つの方法で集めます。検索データを使う方法では、検索される回数の少ない言い回しほど見つかりにくくなるため、4つを組み合わせて使います。

Google検索の候補の書き出し

Google検索の候補とは、検索窓に調べたいキーワードを入れたときに出る予測入力と、検索結果のページの下に出る関連キーワードのことです。Googleのヘルプには、予測入力の候補にGoogleで実際に行われた検索が反映されると書かれています。

候補には検索した場所や過去の検索も反映されるため、書き出すときは、ログインしていないブラウザのシークレットウィンドウを使いましょう。調べたいキーワードの後に空白と1文字(「あ」「か」など)を入れると、その文字で始まる候補が出てきます。

キーワードツールでの一括取得

キーワードツールを使うと、Googleの予測入力の候補をまとめて取り出せます。ラッコキーワードのように、Googleのサジェスト(予測入力の候補)を一覧で出すツールに調べたいキーワードを入れれば、1文字ずつ入れて書き出す手間はかかりません。

検索される回数の見積もりは、Google広告のツールであるGoogleキーワードプランナーで確かめます。ただし、キーワードプランナーのヘルプには、検索ボリュームが非常に少ないキーワードは検出と予測の対象にならないと書かれています。書き出した候補は表計算ソフトに貼り、重なった候補を消してから絞り込みに回しましょう。

サーチコンソールの検索クエリの確認

Google Search Console(以下、サーチコンソール)の検索パフォーマンスのレポートでは、自社のサイトが検索結果に表示された検索クエリを確かめられます。表示回数があるのに掲載順位が低いクエリは、今の記事では答え切れていない問いの候補になります。

ただし、2〜3か月の間に数十人未満しか検索しなかったクエリは、プライバシー保護のため表に出ません。グラフに出る合計のクリック数は、表のクリック数を足した数より多く、その差に表に出ないクエリの分が含まれます。

※ Google 検索セントラル ブログ「Search Console でのパフォーマンス データのフィルタリングと制限の詳細」(2022年10月)

Search Console でのパフォーマンス データのフィルタリングと制限の詳細 | Google Search Central Blog | Google for Developers
🌐 developers.google.com
外部リンク

問い合わせと商談で出た質問の書き出し

問い合わせと商談で出た質問は、営業や問い合わせ窓口の担当者に、最近受けた質問をそのままの言い回しで書き出してもらって集めます。検索データを使う方法はどれも過去の検索をもとにしているため、ツールが拾えない言い回しは、問い合わせの記録から探します。

書き出した質問は、Googleの検索窓に途中まで入れて、予測入力に同じ言い回しが出るかを見てください。出れば、Googleで実際に検索されている言い回しです。

4つの方法で集めた候補のキーワードを1つの表にまとめる流れ

ロングテールキーワードを絞り込む4つの手順

集めたロングテールキーワードは、次の4つの手順で絞り込み、記事にするものと書く順番を決めます。

サービスとのつながりの確認

サービスとのつながりは、記事を読んだ人が自社のサービスの検討へ進む流れがあるかで確かめます。流れがあるかの目安は、記事の最後に置く案内(資料、相談、サービスのページ)を1行で書けるかどうかです。1行で書けないキーワードは、検索される回数があっても後回しで構いません。

検索意図の確認

検索意図は、候補のキーワードで実際に検索し、上位10件のタイトルと見出しから読み取ります。タイトルに「とは」が多ければ意味を、「やり方」「手順」が多ければ進め方を知りたい人が多いと読めます。自社が書こうとしている答えと上位10件の答えが違うときは、上位10件と同じ問いに答える内容に変えるか、そのキーワードを外しましょう。

検索するときに上位10件のURLを表計算ソフトに貼っておくと、次の振り分けで検索し直さずに済みます。

上位10件の重なりでの振り分け

同じ記事で答えるキーワードは、2つのキーワードの上位10件に同じURLがいくつあるかで決めます。同じURLが多く並ぶ2つのキーワードは、1つのページで両方の検索に答えられるとGoogleが見ている、と読み取れるためです。

目安は、同じURLが4件以上なら同じ記事、1件以下なら別の記事です。2〜3件のときは、1つの見出しで答え切れるかで決めます。

2026年10月8日に、似た7つのキーワードのGoogle検索の上位10件(日本・日本語)で、「ロングテールキーワード」と同じURLを数えると次のとおりでした。

キーワード

同じURLの数

ロングテールキーワード 探し方

8件

ロングテールキーワード 例

8件

ロングテールキーワード 見つけ方

7件

ロングテールキーワード ツール

7件

ロングテールキーワード 選び方

6件

ロングテールキーワード メリット

5件

ロングテールSEO

2件

※ 上位10件は、検索した日や場所、端末などによって変わることがあります。

「ロングテールSEO」を除く6つのキーワードは、どれも同じURLが5件以上あり、「ロングテールキーワード」と同じ1本の記事で答えます。

Web担当者Web担当者

ほとんど同じ言葉なのに、「ロングテールSEO」は別の記事にするのですか?

Writers-hub編集部Writers-hub
編集部

言葉が近くても、知りたいことが違えば上位10件も変わります。「ロングテールSEO」の上位10件のうち6件は、タイトルに「ロングテールSEO」が入った、記事を増やしていく施策の説明でした。施策の進め方は1つの見出しでは答え切れないため、別の記事にします。

表計算ソフトでの数え方と、振り分けた記事どうしをリンクでつなぐ設計は、トピッククラスターの仕組みと作り方で扱っています。

書く順番の決定

書く順番は、振り分けた記事ごとに、サービスとのつながりの強さと、上位10件の顔ぶれを見て決めます。上位10件の多くが、別の問いの記事の中で一部だけ答えているなら、問いに正面から答える記事を出すことで上位10件に入れる見込みがあります。反対に、公的機関や大手のサイトが、そのキーワードの問いだけに答えるページで上位を占めているなら、後回しで構いません。

上位10件の顔ぶれから難しさを見る方法は、SEO難易度の読み方と自社で狙えるかの判断基準で説明しています。

集めたキーワードを、どの記事で答えるかまで決め切れていますか

Writers-hubは、累計8,000記事以上の記事制作を手がけてきました。記事コンテンツの制作支援では、キーワードマップの作成から、記事を書く体制づくりまでを御社と一緒に進めます。

検索ボリュームが0のロングテールキーワードの扱い

ツールで検索ボリュームが0と出るロングテールキーワードも、問い合わせや商談で同じ質問を受けていて、答えが自社のサービスにつながるなら、記事にする候補に残します。ツールの0は、検索されていないことを示すとは限りません。キーワードプランナーは検索ボリュームが非常に少ないキーワードを予測の対象から外し、サーチコンソールも数十人未満しか検索しなかったクエリを表に出さないためです。

反対に、問い合わせで聞かれたことがなく、サービスにもつながらない検索ボリューム0のキーワードは、書く順番の最後に回します。

残したキーワードは、新しい記事にする前に、今ある記事が狙うキーワードと上位10件を比べます。同じURLが4件以上なら、今ある記事に見出しを1つ足して答えましょう。検索される回数の少ないキーワードのために記事を1本増やすより、今ある記事の中で答えるほうが、書く量が少なく、管理する記事の数も増えません。

2つのキーワードの上位10件を並べて同じURLを数える図

ロングテールキーワードのよくある質問

ロングテールキーワードで記事を作るときに出る、3つの質問に答えます。

記事は何本書けばいい?

ロングテールキーワードの記事の本数は、集めたキーワードの数ではなく、上位10件の重なりで振り分けた後のグループの数で決まります。絞り込みの手順で比べた8つのキーワードは、2本の記事に分かれました。1本の記事で狙うキーワードの数の考え方は、1ページ1キーワードとは?SEOのキーワード数の目安とまとめる・分ける判断基準で扱っています。

タイトルにはそのまま入れる?

ロングテールキーワードをタイトルに入れるときは、空白で区切った検索語でなく、助詞を補った文で入れます。「ロングテールキーワード 探し方」なら「ロングテールキーワードの探し方」と書きます。検索結果でタイトルを読むのは人なので、意味の通る文のほうが、自分の答えがある記事かを見分けやすくなるためです。1本にまとめたキーワードのうち、タイトルには検索される回数が最も多いキーワードを入れ、ほかは見出しに入れます。

公開したばかりのサイトでも探せる?

公開したばかりのサイトでも、ロングテールキーワードは探せます。サーチコンソールにはまだ表示されたクエリが少ないため、サーチコンソール以外の3つの方法で集めます。記事を公開して表示回数がつき始めたら、サーチコンソールのクエリも候補に加えましょう。

まとめ|ロングテールは上位10件の重なりで分ける

ロングテールキーワードは、テーマの中で検索される回数が少なく、検索した人の目的が具体的なキーワードです。候補は4つの方法で集め、サービスとのつながりと検索意図で絞ります。

見つけた候補は、上位10件の重なりで1本にまとめるか分けるかを決めてから書きます。文字が違っても上位10件が同じなら1本で答え、文字が近くても上位10件が重ならなければ別の記事にすると、同じ検索に答える記事を2本書かずに済むのです。

私たち合同会社Writers-hubは、累計8,000記事以上の記事制作と、200人以上のライター育成を手がけてきました。集めたキーワードを、どの記事で答えるかを決めるところから相談できます。

キーワードの一覧から、記事の本数と書く順番を決められずにいませんか

記事コンテンツの制作支援では、事業とお客さまの理解から始めて、キーワードマップの作成、記事の制作、公開後の効果測定と書き直しの提案までを支援します。

この記事を書いた人

米山拓真

米山拓真

合同会社Writers-hub 代表社員

滋賀県立大学工学研究科の修士課程を修了後、大手制作会社の編集部を経て2019年にWebライターとして独立。2020年に記事制作を手順化した「ハブ式SEOライティングメソッド」を開発し、これまでに200人以上のライターを育成しました。2022年3月に合同会社Writers-hubを設立し、会社として累計8,000記事以上のSEO記事制作に携わっています。2024年にAIライティングシステム「一気通貫Pro」、2025年から書き手の文体を再現するAI編集者「Edico」を開発。このブログでは、クライアント案件と自社サイトで実際に試したことを書いています。

読んで終わりにしないために

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