「構造化データを入れて、リッチリザルト テストで『有効』と出れば、検索結果に星や価格が出るはず」。テストでは種類によって検索結果での見え方のプレビューまで出るため、テストに通れば作業は終わりと思われがちです。ところが、テストに沿って正しくマークアップしても、リッチリザルトが表示されない場合があると、Googleの資料にも明記されています。表示されないときは、原因を確かめやすい順に見ていけば、どこで止まっているかを切り分けられます。
本記事では、リッチリザルトの意味と種類から、構造化データの実装、テストでの確かめ方、表示されないときの原因の見方まで、SEO対策を手がける会社の視点で順を追ってお伝えします。
- リッチリザルトは、構造化データをもとに画像や評価などを添えて表示される検索結果を指す
- 出したい機能が検索ギャラリーにあり、日本で提供されているかを、実装の前に確かめる
- 構造化データはJSON-LDで書き、公開前はコードで、公開後はURLでリッチリザルト テストにかける
- 表示されないときは、機能の提供状況、エラー、クロール、手動による対策、ガイドラインの順に見る
リッチリザルトとは
リッチリザルトとは、Googleの検索結果のうち、ページの構造化データをもとに、画像や評価、価格などを添えて表示される結果のことです。タイトルと説明文だけの通常の結果は、Googleの案内では「テキスト検索結果」と呼ばれ、リッチリザルトとは分けて扱われています。
構造化データは、商品の価格やレシピの材料のようなページの内容を、Googleが読み取れる決まった形式で書いたデータです。

リッチリザルトに出ると検索結果で何が変わり、検索順位に影響するかは、構造化データの2つのメリット|リッチリザルトが出るページと順位への影響で扱っています。
今のGoogleで出せるリッチリザルトの種類
Google検索が今サポートしている構造化データの機能は、Google検索セントラルの検索ギャラリーに一覧で載っており、2026年10月時点で25あります。企業のサイトで使うことの多い6つの機能と、それぞれの必須プロパティ(リッチリザルトの対象になるために必ず書く項目)は次のとおりです。
機能 | 向いているページ | 必須プロパティ |
|---|---|---|
記事(Article) | ブログやニュースの記事 | なし。推奨プロパティを入れる |
パンくずリスト(BreadcrumbList) | 階層の下にあるページ | itemListElement、ListItemごとのposition、name、item |
商品(Product) | 商品の詳細ページ | name、review・aggregateRating・offersのいずれか1つ |
ローカルビジネス(LocalBusiness) | 店舗や事務所のページ | name、address |
求人情報(JobPosting) | 1件ずつの求人ページ | title、description、datePosted、hiringOrganization、jobLocation |
動画(VideoObject) | 動画を載せたページ | name、thumbnailUrl、uploadDate |
パンくずリストは、パソコン版の検索結果だけに表示されます。
検索ギャラリーに載っていても、日本の検索結果には出ない機能があります。たとえばイベントは、Googleのイベント検索機能を使える地域に、2026年10月時点で日本が入っていません。実装の前に、機能のページにある提供状況や利用できる地域の欄を確かめます。

※ 出典:Google検索セントラル「Google 検索がサポートする構造化データ マークアップ」
構造化データを実装する手順
構造化データは、出したい機能のページで必須プロパティを確かめ、JSON-LDで書いてページに置き、テストしてから広げる順に実装します。
検索ギャラリーから出したい機能のページを開き、必ず書く項目である必須プロパティと、ガイドラインを確かめます。schema.orgにはGoogle検索で使わないプロパティもあるため、Googleは、Google検索での扱いをGoogle検索セントラルのドキュメントで確かめるよう求めています。
書き方の形式は3つあり、Googleは実装と管理が最も容易な形式としてJSON-LDを勧めています。JSON-LDはscriptタグの中にまとめて書くため、画面に出る文章のHTMLを変えずに足せます。値には、ページの画面に表示されている内容だけを入れます。
JSON-LDのscriptタグは、HTMLのheadかbodyの中に置きます。Googleタグマネージャーなどで後から差し込んだJSON-LDもGoogleは読み取れます。ただし商品の価格や在庫のように頻繁に変わる値は、JavaScriptで差し込むと、Googleショッピングのクロールの頻度と信頼性が下がることがあります。
公開前のコードをリッチリザルト テストにかけ、重大なエラーを直します。続けて数ページだけ公開し、URL検査ツールでGoogleがページにアクセスできるかを確かめてから、残りのページに広げます。
パンくずリストをJSON-LDで書くと、次のような形になります。2つ目の項目は今いるページにあたる最後のパンくずなので、itemを省いています。最後のパンくずのitemを省くと、Googleはパンくずリストを置いたページのURLを使います。
<script type="application/ld+json">
{
"@context": "https://schema.org",
"@type": "BreadcrumbList",
"itemListElement": [{
"@type": "ListItem",
"position": 1,
"name": "サービス",
"item": "https://example.com/services"
},{
"@type": "ListItem",
"position": 2,
"name": "SEO対策"
}]
}
</script>JSON-LDの書き方の基本と、記事に入れる例はschema.orgとは?構造化データが効くページと書き方を解説で扱っています。
リッチリザルトテストでの確かめ方
リッチリザルト テストでは、ページで見つかったリッチリザルトの種類と、構造化データのエラーや警告を確かめられます。
URLとコードの使い分け
公開済みのページはURLを入れ、公開前のページはコードを貼り付けてテストします。URLのテストではGoogleが匿名のユーザーとしてページを取りに行くため、パスワードで保護したテスト環境のページは、URLでは確かめられません。
JSON-LDの中に書いたコメントは、テストでは無視されてもJSON-LDの規格では認められていません。実際のページではエラーになることがあるため、公開前に消します。
テスト結果の読み方
テストの結果では、最初に出るURLのステータスで、リッチリザルトの対象になるかが分かります。
結果の表示 | 意味 | 次にすること |
|---|---|---|
有効なアイテムを検出しました | 重大な問題が無く、リッチリザルトの対象になる | 公開してURLでもテストする |
有効なアイテムを検出しました(警告あり) | 対象にはなるが、推奨プロパティの不足など重大でない問題がある | ページにある値なら足す |
無効なアイテムを検出しました | 必須プロパティの欠けなど重大な問題があり、対象にならない | エラーの項目を開いて直す |
アイテムが検出されませんでした | テストが対応する種類の構造化データが見つからない | scriptタグが出力されているかと、種類を見直す |
URLをクロールできません | Googleがページを取得できない | robots.txt、ログイン、サーバーのエラーを見る |
警告は直さなくても、リッチリザルトの対象からは外れません。たとえば商品で、offersだけを書いてreviewもaggregateRatingも書かないと、商品スニペットの欄に警告が出ます。プレビューも、検索結果で実際に出る形と同じになるとは限りません。
テスト結果は画面の「共有」からリンクにでき、約90日間はアクセス権限なしで開けるため、社内の担当者や制作会社に結果をそのまま見せられます。

※ 出典:Search Console ヘルプ「リッチリザルト テスト」
公開後のリッチリザルトレポートの見方
公開後のリッチリザルト レポートでは、Search Consoleの「拡張機能」から、サイト全体の有効なアイテムと無効なアイテムの数を種類ごとに見ます。商品スニペットのレポートは「ショッピング」の下にあります。レポートの数はページ数ではなくアイテム数で、Googleが検出したアイテムの一部を示しています。

記事、ローカルビジネス、組織のように、リッチリザルト レポートが用意されていない種類もあります。レポートが無い種類は、URL検査ツールで、ページごとに構造化データが検出されているかを確かめます。
無効なアイテムを直したら、問題の詳細ページで「修正を検証」を押します。Googleがサンプルのページで確かめ直し、直っていれば残りのページの検証に進み、結果はメールで届きます。
リッチリザルトが表示されない6つの原因
リッチリザルトが表示されない主な原因は、確かめやすい順に並べた次の6つです。

日本の検索結果に出ない機能
構造化データが正しくても、機能そのものが日本の検索結果に出ていなければ、リッチリザルトは表示されません。よくある質問(FAQ)のリッチリザルトは2026年5月7日からGoogle検索に表示されなくなり、HowToのリッチリザルトも2023年9月に表示を終えています。日本が対象の地域に入っていないイベントも同じです。
以前は出ていたリッチリザルトが、サイトを変えていないのにまとめて消えたときは、検索ギャラリーにその機能が今も載っているかを先に見ます。
必須プロパティの欠け
リッチリザルトの対象になるために必ず書く必須プロパティが1つでも欠けたアイテムは、リッチリザルトに表示されません。公開前のコードでテストに通っていても、CMSやテンプレートの出力で、公開後のページから値が抜けることがあります。公開中のURLをリッチリザルト テストにかけ、無効なアイテムが出ていないかを確かめます。
ページのクロールの妨げ
Googleがページを読み込めなければ、構造化データも読まれません。robots.txtやnoindex、ログインが必要な設定でページを止めていないかを、Search ConsoleのURL検査ツールで確かめます。
構造化データに書いた画像のURLも、クロールできないと検索結果に画像が出ません。公開して数日の間は、Googleがまだページを見つけていないこともあります。
手動による対策
構造化データについて手動による対策を受けたページは、リッチリザルトに表示されなくなります。対策は掲載順位には影響しないため、検索結果にページは出ているのにリッチリザルトだけが消えたときは、Search Consoleの手動による対策レポートを開きます。レポートに書かれた問題をすべてのページで直したら、レポートから審査をリクエストできます。
ガイドラインへの違反
手動による対策を受けていなくても、ガイドラインに反した構造化データは、リッチリザルトに表示されないことがあります。品質に関するガイドラインは自動のツールでは簡単に確かめられないため、テストで有効と出ても、次の3つに当たっていないかを自分で見ます。
- 画面に表示されていない内容のマークアップ
- ページの主な内容と違う種類の構造化データ
- 応募を締め切った求人など、日時が過ぎた内容
求人は、応募を受け付けなくなったら、ページを削除するか、JobPostingを外すか、validThroughに過ぎた日付を入れて終えるようGoogleは求めています。
店舗のページに、お客様の口コミの星を出したくて構造化データを入れました。テストでは有効なのに星が出ないのは、なぜでしょうか?
編集部
自社のサイトに載せた自社への口コミは、Googleが星の表示の対象から外しています。Googleのクチコミを埋め込んだものも同じです。店舗や会社のページの評価のプロパティは、ほかの店や会社の口コミを集めるサイトに向けたものと考えてください。

※ 出典:Google検索セントラル「クチコミ抜粋(Review、AggregateRating)の構造化データ」

※ 出典:Google検索セントラル「構造化データに関する一般的なガイドライン」
Googleの表示の判断
機能の提供状況からガイドラインまで確かめて当てはまらないときは、Googleの判断で表示されていないと考えます。Googleは、検索した人の検索履歴や位置情報、デバイスの種類などで検索結果を調整し、タイトルと説明文だけのテキスト検索結果のほうが適していると判断することもあるためです。
Googleの判断による場合は、構造化データを直しても表示は変わりません。Search Consoleの検索パフォーマンス レポートで、リッチリザルトとして表示された頻度を見続けます。
構造化データのほかにも、サイトのどこから直すか決めかねていませんか
原因を順に見ても、構造化データ以外に直すところが多いサイトでは、手を付ける順番を先に決めます。滋賀のSEO対策は、1か月目に現状の分析と設計を行い、2か月目から実行に移ります。オンラインで全国に対応し、彦根市とその周辺は訪問もできます。
リッチリザルトのよくある質問
リッチリザルトを出すときに迷いやすい3つの質問に答えます。
一度出たリッチリザルトが消えたのはなぜ?
一度出たリッチリザルトが消えたときは、まずサイトの変更で構造化データがおかしくなっていないかを、Search Consoleのリッチリザルト レポートで見ます。テンプレートやコードを変えた後に無効なアイテムが増えていれば、新しいテンプレートの誤りを疑います。
無効なアイテムが増えていないのに有効なアイテムが減ったときは、ページに構造化データが出力されていない可能性があるため、URL検査ツールで確かめます。サイトを変えていないのに消えたときは、機能の表示の終了か、手動による対策を疑います。
WordPressでもリッチリザルトは出せる?
WordPressのサイトでも、構造化データを入れればリッチリザルトの対象になります。HTMLを直接編集できないときは、構造化データを入れられるプラグインか、CMSの検索エンジン向けの設定ページを使います。プラグインが自動で出力する構造化データも、公開後にURLでリッチリザルト テストにかけ、値が画面の内容と合っているかを見ます。
直してから表示されるまでどのくらいかかる?
直してからリッチリザルトに表示されるまでの日数は決まっておらず、Googleがページをもう一度クロールするまで待つことになります。
Search Consoleで修正の検証を始めた場合、検証が終わるまでには、クロールの頻度によって2週間以上かかることもあります。待つ間にURL検査ツールから、ページの再クロールを依頼できます。
まとめ|出る機能を選び、出ないときは原因を順に見る
リッチリザルトは、出したい機能が今の日本の検索結果に出るかを確かめ、必須プロパティをそろえた構造化データをJSON-LDで実装し、公開の前後にリッチリザルト テストで確かめて出します。
テストで有効と出ても表示されないときは、機能の提供状況から順に、確かめやすい原因から見ていきます。どれにも当たらなければGoogleの表示の判断なので、検索パフォーマンス レポートで表示の頻度を見続けます。
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