「検索キーワードは、ツールで調べて、検索ボリュームの大きいものから選べば決まりそう」。キーワードツールに調べたいテーマを入れると、候補と検索ボリュームが一覧で出てくるため、一覧から選べば作業が終わるように見えます。ところが、選んだ一覧には、1本の記事で答えられるキーワードが別々の行に並び、記事では上位に入れないキーワードも混ざっています。記事にするキーワードが決まるのは、検索結果の上位URLの重なりでまとめ、段階を分けて絞り込んだ後です。
本記事では、検索キーワードの調べ方と選ぶ基準から、選んだ後に記事にするキーワードを絞る手順まで、記事の制作を支援する会社の視点で順を追ってお伝えします。
- 検索キーワードは、Googleの予測入力、キーワードプランナー、Googleトレンド、Search Consoleで調べられる
- 調べたキーワードは、検索ボリュームより先に、自社の商品やサービスにつながるかで選ぶ
- 選んだ後は、上位10件の種類で外し、上位URLの重なりでまとめ、既存記事と照らして書く順番を決める
- 2つのキーワードの上位10件に同じURLが4件以上あれば、1本の記事にまとめる目安になる
検索キーワードを調べる4つの方法
検索キーワードを調べる方法は、Googleの機能だけでも4つあり、方法ごとにわかることが違います。知りたいことに合わせて、次の表から使う方法を選びます。
知りたいこと | 使う方法 |
|---|---|
実際に検索されている言い回し | Googleの予測入力 |
1か月に何回検索されているか | キーワードプランナー |
検索される時期と地域の伸び縮み | Googleトレンド |
自社サイトが表示された検索 | Search Console |
Googleの予測入力
Googleの予測入力(サジェスト)は、検索窓に入力した言葉に続けて候補を表示する機能で、実際に検索されている言い回しを調べられます。Googleのヘルプ「Google の予測入力候補の仕組み」には、候補にはGoogleでこれまでに行われた実際の検索が反映されると書かれています。
候補は、検索する人の言語や場所、過去の検索によって変わります。ログインした状態では検索履歴に基づく候補も出るため、ほかの担当者の画面と同じ候補になるとは限りません。
予測入力の候補をまとめて書き出すなら、ラッコキーワードが使えます。無料で使えますが、無料で使える回数には上限があり、月間の検索数を見るのは有料プランの機能です。
有料のツールも含めた使い分けは、おすすめのキーワード選定ツール8選で比べています。
キーワードプランナー
キーワードプランナーは、Google広告のツールで、キーワードが1か月に何回検索されているかの見積もりを調べられます。関連するキーワードの候補も一緒に出るため、候補を集めながら検索ボリュームを比べられます。
キーワードプランナーは無料のツールですが、Google広告のヘルプ「キーワード プランナーを使う」によると、新しいキーワードの候補を出すなどの基本の機能を使うには、支払い情報を入力してアカウントの設定を終える必要があります。検索ボリュームがとても少ないキーワードは、候補にも見積もりにも出ません。
Googleトレンド
Googleトレンドは、キーワードの検索がいつ、どの地域で伸び縮みしたかを調べる機能です。季節で検索が増えるキーワードを見つけたり、2つの言い回しのどちらがよく検索されているかを比べたりするときに使います。今、検索が急に増えているキーワードも確かめられます。
Googleトレンドのグラフの数字は、検索回数ではありません。Googleトレンドのヘルプによると、期間と地域の検索の合計に対する割合を、0〜100の範囲に直した値です。検索ボリュームの小さいキーワードは「0」と表示されます。
Search Console
Search Consoleの検索パフォーマンス レポートでは、自社のサイトがどの検索キーワードで検索結果に表示されたかを調べられます。クエリのタブに、表示された回数とクリックされた回数が、キーワードごとに並びます。
表示されているのに掲載順位が低いキーワードは、記事を直して順位を上げる候補になります。Search Consoleに出るのは自社のサイトが表示された検索だけなので、まだ記事の無いテーマのキーワードは、ほかの3つの方法で調べます。
調べたキーワードを選ぶ3つの基準
調べたキーワードを選ぶ基準は次の3つで、検索ボリュームより先に、自社の商品やサービスにつながるかを見ます。

自社の商品やサービスにつながること
1つ目の基準は、キーワードの先に、自社の商品やサービスで解決できる悩みがあることです。記事を読んだ人が、次に自社のサービスのページを見たり問い合わせたりする流れを描けるキーワードを残します。検索ボリュームが大きくても、自社と関係のない調べものの検索は、記事が読まれても問い合わせにつながりません。
自社で答えを書けること
2つ目の基準は、自社の現場で扱っている内容で答えを書けることです。Googleは「有用で信頼性の高い、ユーザー第一のコンテンツの作成」で、独自の情報や分析を提供しているかを、コンテンツを自分で評価する質問に挙げています。社内に経験のある人がいないテーマでは、上位のページを並べ直した記事になりやすく、独自の情報を入れられません。
検索されていること
3つ目の基準は、実際に検索されていることです。キーワードプランナーで見積もりが出ないキーワードも、Googleの予測入力に候補として出るなら検索されています。月の検索が少なくても、自社の商品を探す人の検索なら選びます。
検索ボリュームが大きいキーワードから順に記事にすれば、アクセスは早く増えますか。
編集部
上位に入れば増えます。ただ、検索ボリュームの大きいキーワードは上位10件を大きなサイトが占めていることが多く、記事を出しても上位に入るまで時間がかかります。商品に近いキーワードから書くほうが、問い合わせにつながる読者を先に集められます。
選んだ後に記事にするキーワードを絞る4つの段階
選んだキーワードは、検索結果を見ながら4つの段階で絞ると、一覧の1行が1本の記事に対応します。後の段階ほど検索結果を見る手間が大きいので、手間の小さい段階でキーワードを減らしてから進みます。

上位10件のページの種類の確認
絞り込みの1つ目の段階では、選んだキーワードで1つずつ検索し、上位10件に記事が並んでいるかを確かめます。上位10件がツールのページや商品の一覧、店舗の地図ばかりなら、検索した人は記事を求めていないので、記事を書いても上位に入りにくくなります。
記事が並ばないキーワードは記事の候補から外し、サービスのページで狙うかを別に決めます。上位10件のURLは、次の段階で使うので、表計算ソフトにキーワードごとに書き写しておきます。
上位URLの共通率でのまとめ
2つ目の段階では、残ったキーワードを、上位URLの共通率で1本の記事にまとめます。共通率は、2つのキーワードの上位10件のうち、同じURLが占める割合です。1つのページが両方の検索で上位に出ているなら、1本の記事で両方の検索に答えられる見込みが高いと読めます。
上位10件のうち4件以上が同じURLなら、1本の記事にまとめます。4件は目安で、件数を上げるほど1本にまとまるキーワードが減り、記事の本数が増えます。
まとめる順番は、検索ボリュームの大きいキーワードからです。次のキーワードを、それまでにできたグループの代表と1つずつ比べ、4件以上重なる代表があればそのグループに入れます。どの代表とも重なりが1件以下なら、そのキーワードを代表にして新しいグループを作ります。
数えるのはURLが同じページだけで、同じサイトでもページが違えば数えません。検索結果は、検索した時間や場所、端末、それまでの検索の履歴で変わることがあるため、比べるキーワードは同じ日に同じ端末で続けて検索します。重なりが2〜3件のキーワードの分け方と、表計算ソフトで数える数式は、キーワードをグループ化する方法にまとめています。

自社の既存記事との照らし合わせ
3つ目の段階では、まとめたグループごとに、自社の記事がすでに同じ検索で表示されていないかを確かめます。Search Consoleの検索パフォーマンス レポートで、代表のキーワードでクエリを絞り込み、ページのタブを見ると、表示された自社の記事がわかります。
表示されている記事があるグループは、新しい記事を作らず、その記事の書き直しに回します。同じキーワードを狙う記事が自社に2本あると、検索結果で入れ替わりながら表示され、どちらの順位も定まらないことがあるためです。
書く順番の決定
4つ目の段階では、残ったグループを、自社の商品に近いものから順に並べます。
商品との近さが同じなら、上位10件に自社と同じくらいの規模のサイトの記事が入っているグループを先にします。上位を大きなサイトだけが占めるグループは、関連する記事が増えてから書きます。
絞り込みを自分で進めるか相談するかの分かれ目
絞り込みを自分で進めるか相談するかは、選んだキーワードの数と、検索結果を見る時間を社内で取れるかで分かれます。絞り込みでは、キーワードを1つずつ検索して上位10件のURLを書き写す作業が、キーワードの数だけ要るためです。
状況 | 進め方の目安 |
|---|---|
選んだキーワードが数十まで | 表計算ソフトで担当者が進める |
選んだキーワードが数百を超える | 上位URLの取得と重なりの計算をツールに任せるか、相談する |
書く順番を決めた後に記事を出す人手が無い | 制作の体制ごと相談する |
選んだキーワードが数百を超えると、検索する回数も、グループの代表と比べる回数も増え、担当者が通常の仕事と並べて進めるのは難しくなります。
選んだキーワードの一覧から、記事にする順番まで決まっていますか
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検索キーワードでよくある質問
検索キーワードを調べて選ぶときによく聞かれる、3つの質問に答えます。
競合サイトの検索キーワードも調べられる?
競合サイトが表示されている検索キーワードは、URLを入れて調べるツールで見られます。Search Consoleで見られるのは自社のサイトのデータだけなので、他社のサイトは、ラッコキーワードの獲得キーワード調査のような機能を使います。
まとめたキーワードはどこに入れる?
グループの代表のキーワードは、記事のタイトルに入れます。まとめたほかのキーワードは、検索した人が知りたいことに答える見出しや本文の中に入れます。
決めた一覧はいつ見直す?
記事を公開して検索結果に表示され始めたら、Search Consoleで記事ごとに、表示された検索キーワードを見ます。狙ったキーワードと違う検索でばかり表示されていたら、そのキーワードを別のグループに移すか、記事の見出しを直します。
まとめ|検索キーワードは選んだ後の絞り込みで記事が決まる
検索キーワードは、Googleの予測入力やキーワードプランナーなどで調べ、自社の商品につながるかを先に見て選びます。選んだ後は、上位10件の種類で外し、上位URLの共通率でまとめ、既存記事と照らしてから書く順番を決めます。選んだ一覧を検索結果で絞り込んで、記事にするキーワードが決まります。
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