「SEOのキーワードは、3つに分けて、1記事に3つまで入れ、出現率を3%に収めておけば安心できそう」。数字で決まった目安は、書いた記事が守れているかを数えて確かめられるので、3つとも従うべき決まりだと考えやすくなります。ところが、記事づくりの判断に使えるのは、検索回数で分ける3分類だけです。1記事に入れるキーワードの数は検索結果の重なりで決まり、キーワード出現率には目指す数値がありません。
本記事では、3つの目安がそれぞれ何を指すかから、検索結果での見分け方、ライターへの指示の書き方まで、SEO記事の制作とキーワード設計を請け負う記事制作会社の視点で順を追ってお伝えします。
- 検索回数の3分類は、境目の回数に決まりがなく、自社のキーワードの一覧の中で比べて書く順番を決めるのに使う
- 2つのキーワードを1記事にまとめるかは、数でなく、検索結果の上位10件に同じページが何件並ぶかで決める
- キーワード出現率にGoogleが示す目安の数値はなく、同じ語を不自然なほど繰り返すとスパムに関するポリシーに反する
- ライターへの指示には、出現率やキーワードの数でなく、記事で答える問いと書かないことを書く
キーワードに付く「3」が指す3つの目安
SEOのキーワードに付く「3」は、主に次の3つの目安を指し、記事づくりで今も使えるのは検索回数の3分類だけです。
目安 | 中身 | 今の扱い |
|---|---|---|
検索回数の3分類 | 月間の検索回数で、キーワードをビッグワード、ミドルワード、スモールワードに分ける | 書く順番を決めるのに使う |
1記事のキーワードは3つまで | タイトルに、メインキーワード1つと関連キーワード1〜2つまでを入れる | 数でなく、検索結果の重なりで決める |
キーワード出現率3% | 本文の中で、対策キーワードが占める割合を3%前後に収める | 目指す数値はなく、数えない |
どの目安の話かは、聞いた場面で見分けられます。キーワードを集めて並べる場面なら3分類、タイトルを決める場面なら1記事のキーワードの数、書き上げた原稿を確かめる場面なら出現率の話です。

キーワードの3分類と書く順番の決め方
キーワードの3分類は、月間の検索回数の多さでキーワードを3つに分けるもので、どのキーワードから記事にするかを決めるのに使います。検索回数の目安としてよく挙がる数は、次のとおりです。
種類 | よく挙がる月間の検索回数 | 多い語の形 |
|---|---|---|
ビッグワード | 1万回以上 | 「SEO」のような1語 |
ミドルワード | 1,000〜1万回 | 「SEO キーワード」のような2語 |
スモールワード | 1,000回未満 | 3語以上の組み合わせや、具体的な悩みを含む語 |
スモールワードは、ロングテールワードとも呼ばれます。
ビッグワードと呼ぶ検索回数の境目
何回からをビッグワードと呼ぶかに、決まった基準はありません。月1万回以上をビッグワードとする解説が多い一方で、数千回からビッグワードに数える解説もあります。検索する人の少ない業界では、月1,000回のキーワードが一覧の中で最も大きいこともあるため、決まった回数で切らず、自社のキーワードの一覧の中で回数を比べて分けてください。
記事の少ないサイトが先に書くキーワード
記事の少ないサイトは、スモールワードから書き始めます。スモールワードの検索結果に個人や中小企業のページが並んでいれば、記事の少ないサイトでも上位に入る見込みがあるためです。スモールワードどうしでは、自社のサービスを探す人が検索するキーワードを先に書きましょう。
ただし、上位に入る難しさは検索回数だけでは決まりません。月の検索回数が少なくても、上位10件を官公庁や大手メディアのページが占めるキーワードは、記事の少ないサイトでは上位に入りにくくなります。上位の顔ぶれの見分け方は、SEOのビッグキーワードは上位の顔ぶれで難易度が決まる|狙う手順で解説しています。

1記事に入れるキーワードは3つまでか
1記事に入れるキーワードの数には、3つまでという上限がありません。2つのキーワードを同じ記事で狙うかは、上位10件に並ぶ同じページの数で決まります。「3つまで」は、タイトルに入れるキーワードをメインキーワード1つと関連キーワード1〜2つまでにする、という目安として紹介されることがあります。
同じ検索意図(検索した人が知りたいこと)のキーワードなら、4つでも5つでも1本の記事で答えられます。反対に検索意図が違えば、2つ目のキーワードでも、別の記事に分けないとどちらの検索にも答えきれません。
上位10件の重なりで見分ける方法
検索意図が同じかどうかは、2つのキーワードをそれぞれGoogleで検索し、上位10件に同じページが何件あるかで見分けます。上位に同じページが並ぶキーワードどうしは、1本の記事で両方の検索に答えられると、検索結果が示しているためです。判断は、同じページの数で次の3つに分かれます。
- 4件以上:同じ記事で狙う
- 1件以下:別の記事に分ける
- 2〜3件:もう一方のキーワードの疑問に、記事の中の1つの見出しで答えきれるかで決める

タイトルに入れるキーワードの数
タイトルに入れるのは、記事で最初に答えるメインキーワード1つで、置く場所はタイトルの前のほうです。同じ記事にまとめたほかのキーワードは、見出しや本文で答えます。
メインキーワードに関連キーワードを2つ足して、1記事3つで書くと決めておけば、記事を企画する手間が減るのではないでしょうか。
編集部
3つと決めておくと、同じ検索意図のキーワードが4つ目以降に残ったとき、似た記事をもう1本書くことになりがちです。キーワードの数は、上位10件の重なりを数えた結果として決まると考えてください。
同じ検索意図を2本の記事で狙ったときの順位
同じ検索意図のキーワードを2本の記事で狙うと、自社の記事どうしが検索結果で入れ替わりながら表示され、どちらの順位も安定しないことがあります。1本の記事で狙うキーワードの数の考え方は、1ページ1キーワードとは?SEOのキーワード数の目安とまとめる・分ける判断基準で詳しく解説しています。
手元のキーワード、どれを1本の記事にまとめるか決まっていますか
上位10件の重なりは、キーワードを1つずつ検索して比べないと分かりません。弊社のキーワード戦略の設計では、キーワードごとに検索ニーズを調べ、記事のタイトル案と手を付ける優先順位まで決めます。
キーワード出現率3%は守るべきか
キーワード出現率は、本文の文字数のうち対策キーワードが占める割合のことです。3%前後に収めるという目安に従う必要はありません。Googleは、キーワード出現率の目安となる数値を示していません。
Googleの「SEO スターター ガイド」では、Googleが重要でないと考えることの1つにキーワードの乱用が挙げられ、同じ言葉を何度も繰り返すことはスパムに関するポリシーに違反すると明記されています。同じガイドには、Googleの言語マッチングのシステムはページとさまざまな検索語句との関連性を把握できるため、ページにそのとおりの語句を使う必要はない、とも書かれています。

※ 出典:Google 検索セントラル「Google 公式 SEO スターター ガイド」(2026年10月時点)
出現率を数える代わりに、下書きでは、タイトルと冒頭の文で何に答える記事かが分かるかと、声に出して読んで同じキーワードが続けて出てくる段落がないかを確かめてください。出現率チェックのツールで割合が低く出ても、表示された割合に合わせてキーワードを足す必要はありません。詰め込みすぎの見分け方と直し方は、キーワードスタッフィングとは?詰め込みすぎの境界線とSEOへの影響、直し方で解説しています。
出現率やキーワードの数の代わりに指示書へ書く項目
記事をライターに頼むときの指示書には、出現率やキーワードの数の代わりに、次の3つをすべて書きます。
- 記事で最初に答える問い
- 同じ記事で答えるキーワード
- 別の記事で答えるので書かないこと
数字で指示された原稿は、数字を満たしたかで確かめられるため、書き手は割合や数を合わせるために同じ語を足しやすいのです。答える問いとまとめるキーワードを指示書に書いておけば、原稿を受け取ったときに、冒頭で問いに答えているか、まとめたキーワードに見出しで答えているかで確かめられます。
「書かないこと」に書くのは、上位10件の重なりが1件以下で、別の記事に分けたキーワードの話題です。上位の記事が扱っている話題は、指示が無ければ書き手が見出しに足すことがあり、自社の別の記事と同じ内容の見出しが増えてしまいます。
「SEO キーワード 選び方」の記事なら、答える問いは「キーワードを何から選べばよいか」、書かないことは別の記事に分けた「キーワードプランナーの使い方」と書きます。2026年10月に「SEO キーワード 選び方」と「キーワードプランナー 使い方」を検索したところ、上位10件に同じページは1件もありませんでした。
キーワードの「3」でよくある質問
キーワードの「3」の目安でよくある質問は、次の2つです。
月間の検索回数は、Google広告のキーワードプランナーで調べられます。キーワードプランナーは無料で使えますが、Google広告のアカウントが必要です。アカウントによっては検索回数が「1000~1万」のような幅で表示されますが、3分類の境目としてよく挙がる1,000回と1万回で区切られているので、分けるのに困りません。
ビッグワードの記事も書きます。3分類で決めるのは書く順番で、スモールワードやミドルワードの記事が上位に入るようになってから、ビッグワードの記事に取りかかります。
まとめ|キーワードの「3」は3分類だけ使う
SEOのキーワードに付く「3」のうち、記事づくりに使うのは3分類だけです。3分類は自社のキーワードの一覧の中で回数を比べて書く順番を決めるのに使い、1記事にまとめるキーワードは検索結果の上位10件の重なりで決めます。キーワード出現率は数えず、タイトルと冒頭の文で何に答える記事かが分かるかを確かめましょう。
私たち合同会社Writers-hubは、キーワードの設計からSEO記事の制作までを手がける記事制作会社です。
ライターへの指示が、出現率やキーワードの数で止まっていませんか
弊社のSEO記事の制作では、キーワードごとに検索結果の上位を確かめ、記事で答える問いと書かないことを決めてから書き始めます。答える問いが決まっていなくても、キーワードをお送りいただければ、問いを決めるところから制作を進められます。







