「URLパラメータの扱いはGoogleが自動で判断するので、サイト側では何も設定しなくてよさそう」。Search ConsoleのURLパラメータツールの終了を発表したときに、パラメータの処理方法はクローラーが自動で学習すると、終了の発表にもGoogleの説明として書かれているためです。ところが、絞り込みのURLは、役に立たないと分かるまで大量にクロールされると、Googleの別の文書にも明記されています。数千〜数万ページのサイトでは、インデックスさせるURLとさせないURLを、サイト側で決めて伝える必要があります。
本記事では、URLパラメータの仕組みから種類ごとの制御の方法まで、大規模サイトのURL設計を支援する制作会社の視点で順を追ってお伝えします。
- URLパラメータは「?」の後ろに「キー=値」を「&」でつないだ文字列で、値が違えばGoogleは別のURLとして扱う
- インデックスさせるのは、パラメータが表す条件で検索する人がいて、パラメータの無いURLと並ぶものが違う一覧だけ
- 検索されない絞り込みと並べ替えはrobots.txtで止め、計測用のパラメータはcanonicalタグで正規URLにまとめる
- 決めた扱いどおりになっているかは、Search Consoleの3つの画面で確かめる
URLパラメータとは
URLパラメータとは、URLの「?」より後ろに付けて、Webサーバーや計測のツールに値を渡す文字列です。「クエリパラメータ」や「クエリ文字列」とも呼ばれます。
https://example.com/items?category=shoes&sort=price「?」の後ろには「キー=値」の組を書き、組を足すときは「&」でつなぎます。例のURLは、categoryというキーにshoes、sortというキーにpriceという値を渡し、靴の一覧を価格順に表示させています。
Googleも、キーと値の区切りに「=」、パラメータの追加に「&」を使う書き方を勧めています。パラメータどうしをカンマやセミコロン、かっこで区切ると、クローラーが区切りと認識しにくくなるためです。同じキーに複数の値を入れるときは、「color=red,blue」のようにカンマを使えます。

「#」より後ろはURLフラグメントと呼ばれ、URLパラメータとは別のものです。Googleは通常、クロールとインデックス登録でURLフラグメントを扱いません。
広告やメールの効果を測るUTMパラメータの付け方は、UTMパラメータの種類と付け方の記事にまとめています。
URLパラメータがSEOに与える影響
URLパラメータがSEOに与える影響は、中身が同じページのURLが増えることと、増えたURLのクロールに時間を取られることの2つです。Googleは、パラメータが違うURLを、それぞれ別のURLとして扱います。
中身が同じURLが複数あると、Googleは複数のURLを1つのグループにまとめ、検索結果に出す正規URLを1つ選びます。サイト内の重複はスパムに関するポリシーの違反になりませんが、Googleが選ぶ正規URLが、サイト側が検索結果に出したいURLと違うこともあります。
クロールへの影響が大きいのは、絞り込みや並べ替えをパラメータで表す一覧です。Googleによれば、絞り込みのURLは新しいURLに見えるため、クローラーは役に立つかを確かめる前にクロールします。役に立たないと分かるまでに大量のURLにアクセスするぶん、新しく有用なURLのクロールに使える時間は減ります。
1つのテンプレートからでも、パラメータの組み合わせの数だけURLが増えます。たとえば、47都道府県と20のカテゴリで絞り込める一覧に、4通りの並べ替えと3通りの表示件数を付けると、47×20×4×3で11,280通りのURLができます。

クロールの量を気にするべきサイトの規模は、クロールバジェットの仕組みと目安の記事で扱っています。
インデックスさせるURLの決め方
インデックスさせるパラメータ付きURLは、URLを1本ずつ見るのでなく、パラメータの種類ごとに決めます。大規模サイトのURLはテンプレートが作るため、パラメータに決めた扱いが、そのパラメータを含むすべてのURLに当てはまるからです。
URLパラメータは、ページの中身を変える「アクティブパラメータ」と、中身を変えない「パッシブパラメータ」に分けて説明されることが多くあります。インデックスの扱いを決めるときは、アクティブパラメータを検索されるかどうかで2つに分け、次の3種類で考えます。
パラメータの種類 | 例 | インデックス |
|---|---|---|
検索される一覧を作るパラメータ | エリア、カテゴリ | させる |
検索されない絞り込みと並べ替えのパラメータ | 並べ替え、表示件数、こだわり条件の組み合わせ | させない |
中身を変えないパラメータ | utm_source、gclid、セッションID | させない |
ページ番号のパラメータは検索されませんが、2ページ目以降に並ぶ詳細ページを見つけてもらうためにクロールさせます。扱いは、検索される一覧を作るパラメータと同じです。
検索される一覧を作るパラメータかどうかは、次の3つを全部満たすかで見分けます。
- パラメータが表す条件で検索する人がいる
- パラメータを外したURLと比べて、一覧に並ぶものが違う
- 一覧に並ぶものが0件にならない
検索する人がいるかは、エリア名とカテゴリ名を組み合わせた語の月間検索数で確かめます。Googleも、各ページにたどり着くには少数の一覧で足り、内容に大差ない一覧を大量に作っても無駄になると説明しています。検索数を確かめられない条件は、インデックスさせない側に入れます。
パラメータの種類ごとの制御の方法
パラメータの種類ごとの制御の方法は、検索結果に出すURLを正規URLとして示すか、クロールを止めるか、別の正規URLにまとめるかの3つに分かれます。

検索される一覧を作るパラメータ
検索される一覧を作るパラメータのURLは、Googleに正規URLとして示し、リンクとsitemapから見つけられるようにします。設定することは次の4つです。
- パラメータの並び順を固定し、区切りには「&」を使う
- 各URLに、自分自身を指すcanonicalタグを絶対URLで出力する
- sitemapに載せ、一覧や詳細ページからHTMLのリンクでつなぐ
- 結果が0件になる組み合わせと、存在しないページ番号には404を返す
並び順を固定するのは、中身が同じで文字列だけが違うURLを作らないためです。「?area=osaka&category=shoes」と「?category=shoes&area=osaka」は、別のURLになります。Googleは、0件の組み合わせを汎用の「見つかりません」ページへリダイレクトせず、そのURLで404を返すよう求めています。
ページ番号は「?page=2」のようにページごとに固有のURLにし、各ページ自身を正規URLにします。ページ分けについてのGoogleの説明でも、一連のページの1ページ目を正規URLにしないよう書かれています。
検索されない絞り込みと並べ替えのパラメータ
検索されない絞り込みと並べ替えのパラメータは、robots.txtでクロールを止めます。Googleも、インデックスさせる必要のない絞り込みのURLは、robots.txtで止めるか、URLフラグメントで表すよう勧めています。
user-agent: *
disallow: /*?sort=
disallow: /*&sort=
disallow: /*?view=
disallow: /*&view=robots.txtの「*」は、0文字以上の任意の文字を表します。例のrobots.txtは、sortとviewが最初のパラメータのときも、2つ目以降のときも止めます。「/*?*sort=」の1行にまとめると、resort=のように、sortで終わる別のキーまで止まります。こだわり条件のように組み合わせを検索させない条件は、条件のキーごとに同じ2行を足すか、「#」より後ろで表します。
canonicalタグやリンクのnofollowでも、クロールの優先度は伝えられます。ただしGoogleは、canonicalタグとnofollowは、robots.txtやURLフラグメントより長期的には効果が低い傾向があるとしています。

※ 出典:Google「ファセット ナビゲーション URL のクロール管理」
すでに検索結果に出ているパラメータ付きURLは、robots.txtで止める前にnoindexを付け、検索結果から外れたのを確かめてから止めます。robots.txtで止めたURLはGoogleがページを読めないため、noindexが認識されません。
中身を変えないパラメータ
中身を変えないパラメータの付いたURLは、パラメータを外したURLを指すcanonicalタグで、正規URLにまとめます。Googleも正規URLの指定方法の説明で、広告の計測用パラメータ(gclid)が付いたURLではなく、検索結果に出したいURLを正規URLとして指定する例を挙げています。
たとえば「?category=shoes&utm_source=mail」の一覧には、「?category=shoes」のURLをcanonicalタグで示します。
中身を変えないパラメータのURLは、robots.txtで止めません。Googleは、正規URLを決める目的でrobots.txtを使わないよう求めています。セッションIDは、URLに入れずCookieで持たせるよう勧められています。
サイト内のリンクは、パラメータの付かない正規URLに向けます。
トップページのバナーから一覧へのリンクにUTMを付けて、どのバナーが押されたかを測っています。インデックスに影響はありますか?
編集部
一覧にパラメータを外したURLを指すcanonicalタグがあれば、検索結果は正規URLにまとまりやすくなります。ただ、サイト内のリンクにUTMを付けると、GA4で本来の流入元を追えなくなるおそれがあります。バナーのクリックは、GA4のイベントで測ってください。
canonicalタグの書き方は、canonicalタグの書き方と確認手順の記事にまとめています。
パラメータごとの扱いを、テンプレート単位で決められていますか
データベースSEOは、数千〜数万ページ規模のデータベース型サイト向けのSEOです。どの絞り込みに固有のURLを持たせ、どのパラメータをcanonicalでまとめるかを、URLの設計とインデックスの制御として整えます。
制御できているかの確かめ方
パラメータ付きURLが決めた扱いどおりになっているかは、Search Consoleの3つの画面で確かめます。設定を変えた結果は、Googleが該当のURLをクロールし直した後に表れます。
登録されなかった理由ごとにURLの例を開き、パラメータ付きURLが決めた扱いどおりの理由で除かれているかを見ます。robots.txtで止めたURLは「URL が robots.txt によってブロックされています」に並びます。警告に「robots.txt によりブロックされましたが、インデックスに登録しました」が出たら、止めたのに検索結果に出ているURLがあります。
インデックスさせたい一覧のURLを調べ、「Google が選択した正規 URL」が調べたURL自身になっているかを見ます。別のURLが表示されていれば、Googleは調べた一覧を、表示されたURLの重複と見ています。
リクエストの内訳の項目を開くと、GoogleがクロールしたURLの例が表示されます。並べ替えや表示件数のパラメータが付いたURLが多く並んでいれば、robots.txtで止めきれていないパラメータがあります。
ページのインデックス登録レポートの一覧に出るURLの例は1,000件までで、1,000件未満でもすべてのURLが出るとは限りません。クロールの統計情報レポートを開けるのは、ドメインプロパティか、ルートのURLプレフィックスプロパティだけです。

※ 出典:Search Console ヘルプ「ページ インデックス登録レポート」

※ 出典:Search Console ヘルプ「クロールの統計情報レポート」
URLパラメータのよくある質問
URLパラメータとインデックスの制御について、3つの質問に答えます。
URLパラメータツールは今も使える?
Search ConsoleのURLパラメータツールは、今は使えません。Googleは2022年3月28日に、1か月後にツールのサポートを終えると発表しました。発表によれば、ツールに設定されたパラメータのうち、クロールに役立っていたのは約1%です。今後はパラメータの扱いをGoogleのクローラーが自動で学習し、より細かく制御したいときはrobots.txtのルールを使うよう案内されています。

※ 出典:Google検索セントラル ブログ「春のクリーンアップ: URL パラメータ ツール」
パラメータをやめて静的なURLにすべき?
パラメータのURLのままでも、Googleは絞り込みの一覧をインデックスに登録できます。Googleが求めているのは、パラメータなら区切りに「&」を使うこと、パスなら条件の並び順を常に同じにし、同じ条件を重ねないことです。
静的なURLへ作り直すかは、パスで条件の並び順を固定できるかと、公開済みの旧URLから新しいURLへのリダイレクトを用意できるかで決めます。URLを変えるときの注意点は、URLの構造とURL設計の決め方の記事にまとめています。
絞り込みページのcanonicalが効かないのは?
canonicalタグは、中身が同じか非常に似たページの間で正規URLを伝える指定なので、並ぶものが大きく違う絞り込みのページでは採用されないことがあります。Googleは、指定した正規URLが現在のページと似ていない場合、そのURLを正規URLに選ばないと説明しています。
まとめ|URLパラメータはインデックスさせるURLから決める
URLパラメータは、URLの「?」より後ろに「キー=値」を「&」でつないで付ける文字列で、値が違えばGoogleは別のURLとして扱います。大規模サイトでは、1つのテンプレートからURLが組み合わせの数だけ増えます。インデックスさせるURLとさせないURLは、パラメータの種類ごとに決めます。
種類ごとの扱いは、次の3つです。
- 検索される一覧を作るパラメータ:sitemapと自分を指すcanonicalタグで示す
- 検索されない絞り込みと並べ替えのパラメータ:robots.txtで止める
- 中身を変えないパラメータ:canonicalタグで正規URLにまとめる
設定した後は、Search Consoleの3つの画面で、決めた扱いどおりになっているかを確かめます。
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意図と違う扱いのパラメータ付きURLが、Search Consoleに並んでいませんか
データベースSEOでは、テンプレートが作るURLのうち検索結果に出すものをURLの設計で決め、クロールバジェットの配分・sitemap・canonicalで制御します。titleやmeta description、構造化データも、ページの種類ごとに整えます。







