「MEO対策は、業者に頼んでGoogleマップの順位を上げてもらうもの」。地図で上位に表示すると持ちかける営業の電話やメールが届くこともあり、専門の業者に任せる仕事だと思われがちです。ところが、Googleは順位を上げるための依頼やお金を受け付けていません。患者が地図で医院を選ぶときに見る診療時間、休診日、診療科、写真、口コミへの返信は、どれも院が自分で直せる項目で、MEO対策はここを正しく保つことから始まります。
本記事では、7項目の確認表から、今日直せる手順、口コミの頼み方と返信の決まりまで、サイトとGoogleマップの情報をそろえて作る制作会社の視点で順を追ってお伝えします。
- 地図に出る順番は買えず、院の情報が正確で充実しているほど出やすくなる
- 情報が古いまま残るのは、直す人と直す時期が院内で決まっていないから
- 祝日と臨時休診は、連続6日までなら特別営業時間に登録する
- 口コミは全員に同じ文で頼み、謝礼や割引と引き換えにしない
- 返信には、受診したかどうかと診療の中身を書かない
クリニックのGoogleマップで確かめる7項目
クリニックのGoogleマップで確かめるのは、患者が受診を決める前に見る次の7項目です。院長のスマートフォンでGoogleマップを開き、院名で検索して、患者と同じ画面で〇か×を付けます。
項目 | 確かめること | 〇か× |
|---|---|---|
診療時間 | 昼休みと土曜の午後が、院の掲示と同じか | 記入 |
祝日と臨時休診 | 次の祝日と、決まっている臨時休診が登録されているか | 記入 |
診療科とサービス | 診る科がカテゴリに入り、受けられる健診などが載っているか | 記入 |
予約のリンク | 押すと、今使っている予約の画面が開くか | 記入 |
写真 | 外観、入口、駐車場の写真があり、今の様子と同じか | 記入 |
口コミへの返信 | 質問や不満を書いた口コミに、院から返信しているか | 記入 |
電話番号と住所 | 院のサイトと同じ電話番号と住所か | 記入 |
管理画面ではなく患者の見る画面で確かめるのは、院が入れた覚えのない内容が出ていることがあるからです。
地図に出る医院の順番は、主に検索した言葉との関連性、検索した人からの距離、医院の知名度で決まります。距離は院では変えられませんが、院の情報が正確で充実しているほど、地図に出やすくなります。
(参考:Google のローカル検索結果のランキングを改善するヒント(Google ビジネス プロフィール ヘルプ))

Googleマップの情報が古いまま残る2つの理由
Googleマップの情報が古いまま残るのは、直す人と直す時期が院内で決まっていないからです。直す人が決まらない背景には、直す必要を考えていなかったことと、院では直せないと思っていたことの2つがあります。
直す必要を考えていなかったから
直す必要を考えていなかったのは、一度登録した情報はそのまま正しく出続けると思っていたからです。祝日に休診しても、特別営業時間を登録していなければ、Googleマップの診療時間は曜日ごとの通常の時間のままです。
院が入れた情報も、利用者からの編集の提案や院のサイトの内容をもとに、Googleが書き換えることがあります。編集の提案の通知から4日以内に承認か拒否をしないと、院のサイトなどで裏付けられる内容は自動で公開されることがあります。院のサイトに古い診療時間が残っていると、地図の診療時間が古い時間に戻ることもあります。
Googleが書き換えた項目は、[プロフィールを編集]の画面で青い文字で出ます。
院では直せないと思っていたから
院では直せないと思っていたのは、Googleビジネスプロフィールを開業のときに業者や制作会社が登録し、院にログインの手段が残っていないことがあるからです。Googleビジネスプロフィールは、Googleマップに出る院の情報を管理する無料の画面です。
開業のときに業者に登録してもらったので、ログインの仕方が分かりません。作り直したほうが早いでしょうか。
編集部
ログインの手段がないと直せないのは、そのとおりです。ただ、作り直さなくても、登録した業者に院長のGoogleアカウントをオーナーとして加えてもらえば、院で直せるようになります。
院長がオーナーになったら、[ビジネス プロフィールの設定]の[ユーザーとアクセス権]で、ほかに誰が入っているかを確かめ、受付のスタッフを管理者として招待します。管理者は診療時間の修正や口コミへの返信ができますが、ほかの人の追加や削除、プロフィールの削除はできません。
スタッフは自分のGoogleアカウントで作業できるので、院長のパスワードを渡す必要はありません。
項目ごとに患者から見て変わること
7項目を直すと、患者は受診する前に、行けるかどうかと、どう行けばよいかを地図の画面だけで判断できるようになります。
診療時間と休診日
診療時間と休診日が合っていると、昼休みや土曜の午後、祝日に来院して閉まっていた、という無駄足がなくなります。昼休みのある曜日は、午前と午後の2つの時間帯に分けて登録します。
Googleマップに入れる営業時間は、患者に対応できる時間です。受付の締め切りが診療の終わりより早い院は、患者を受け付けられる時間を登録し、サイトの表記もそろえます。
診療科とサービス
診療科がカテゴリに入っていると、院は、「地域名+診療科」で探す患者の地図に出る候補になります。メインカテゴリには主に診る科を選び、ほかの科は追加カテゴリに入れます。
院名は看板と同じ表記にし、看板に無い診療科名や駅名を足しません。サービスや所在地の情報を院名に入れることはGoogleのガイドラインで認められておらず、入れるとプロフィールが停止されることがあります。
院のカテゴリで[サービスを編集]が出る場合は、健康診断や予防接種など、院で受けられるものを登録します。
サービスの説明や院の説明、投稿に書く文は、院名が分かり受診を誘う文なので、ホームページと同じく医療広告等ガイドラインの範囲で書きます。「地域で一番」のように他院より優れていると示す言い方、「必ず治る」のような事実と異なる言い方、患者の主観や伝聞に基づく治療の内容や効果の体験談、治療の前後の写真などは載せません。投稿で書けない内容の詳細は、クリニックのSNS運用の記事にまとめました。
予約のリンク
予約のリンクが今の予約システムにつながっていると、地図を見た患者がそのまま予約できます。院のカテゴリで予約のリンクを入れられる場合は、Google検索のプロフィールで[予約]を選ぶか、Googleマップで[プロフィールを編集]から予約の項目を選びます。[リンクを追加]を押して予約の画面のURLを入れ、[保存]を押します。
予約のリンクは、予約システムの会社が出しているものが自動で表示されることもあります。以前使っていた予約システムのリンクが残っていないかも見ておきます。
外観と入口と駐車場の写真
外観と入口の写真があると、初めて来る患者が建物を見つけやすくなります。ビルの中にある院は、建物の入口と、院のある階の案内板、エレベーターの写真を加えます。
駐車場は、院の区画がどこかが分かる写真にします。待合室や受付の写真では、患者の顔や、名前が見える画面や書類が写っていないかを確かめます。
口コミへの返信
口コミへの返信があると、地図を見た患者には、院が質問や不満にどう応えるかが受診の前に分かります。好意的な口コミと有用な返信は、地図で院が目に留まりやすくなる材料にもなります。
電話番号と住所
電話番号と住所がサイトと同じなら、地図の通話ボタンを押した患者が院の受付につながり、ルートの案内で院の場所にたどり着けます。番号を変えたときは、院のサイトも同じ日に直します。
院のサイトの診療時間や電話番号が、Googleマップと食い違っていませんか
Googleマップを直しても、院のサイトに古い診療時間が残っていると、その情報をもとに地図が書き換えられることがあります。当社のホームページ制作では、サイトを作るときに、Googleマップの院名・住所・診療時間もサイトと同じ内容にそろえます。ページは滋賀のお店向けの案内ですが、県外の医院にはオンラインで対応しています。
今日10分で直せる項目と毎月の確認
今日直せるのは、次の4項目です。院のGoogleアカウントでログインできれば、4項目とも院のプロフィールの画面から10分ほどで直せます。
- 診療時間
- 祝日と臨時休診
- 予約のリンク
- 電話番号と住所
画面は、Google検索で院名を検索するか、Googleマップのアプリの右下にある[ビジネス]を押すと開きます。写真は撮影が要り、口コミは受診のたびに頼むものなので、今日の作業には入れません。
祝日と臨時休診の登録手順
祝日と臨時休診は、通常の診療時間を書き換えずに、特別営業時間として日付ごとに登録します。
院のプロフィールを開き、[プロフィールを編集]から[営業時間]を選びます。
[特別営業時間]の横の編集アイコンを押します。Googleが示した祝日は[確認]を、学会などの臨時休診は[日付を追加]を選んで日付を入れます。
休診する日は[休業]にチェックを入れます。診療する日はチェックを外して時間を入れ、昼休みがあれば[営業時間を追加]で午後の時間帯を足します。
[保存]を押すと、[特別営業時間]の欄に登録した日が並びます。
特別営業時間が表示されるのは、営業時間の設定で[決まった営業時間で営業している]を選んでいる院だけです。
特別営業時間で登録できるのは、連続6日までの休みです。12月29日から1月3日までの6日間の休診なら、特別営業時間で足ります。7日以上続く休みや、再開する日が決まっていない休みには、臨時休業のマークを付けます。
祝日も通常どおり診療する日は、同じ時間を特別営業時間に登録しておくと、患者にその日の時間が確かなものだと伝わります。
(参考:特別営業時間を設定する方法(Google ビジネス プロフィール ヘルプ))

地図に出る他院との見比べ方
他院と見比べるときは、院の近くで「地域名+診療科」を検索し、地図と一緒に並ぶ医院と、写真の枚数、口コミの数、情報の埋まり方を比べます。距離は院では変えられないので、比べるのは院で変えられる項目だけにします。
見比べる項目 | 自院 | 地図の1番目の医院 |
|---|---|---|
写真の枚数 | 記入 | 記入 |
口コミの数 | 記入 | 記入 |
口コミへの返信 | 記入 | 記入 |
祝日の診療時間 | 記入 | 記入 |
予約のリンク | 記入 | 記入 |
検索する場所によって並ぶ医院は変わるため、院の前と最寄り駅の2か所で調べます。差が大きい項目から、確認表で×を付けた項目を直していきます。
毎月1回確かめる担当の決め方
毎月1回確かめる担当は、受付か事務のスタッフから1人決めます。担当は、確認表に確かめた日付と〇か×を書きます。確かめるときは、Googleが書き換えた青い文字の項目から見ます。
臨時休診の登録は、院内に休診のお知らせを貼る日に一緒に済ませます。院長が学会の予定を決めた時点で担当に伝えれば、登録の漏れは起きにくくなります。
口コミの集め方と返信で守ること
口コミは、受診したすべての患者に同じ案内の文で頼み、謝礼や割引とは引き換えにしません。返信では、受診したかどうかや診療の中身に触れません。
口コミを頼むときにしないこと
受診した患者に口コミを頼むときは、次の6つをしません。どれもGoogleのポリシーで禁じられています。
- 口コミと引き換えに、謝礼や割引、粗品を渡す
- 満足していそうな患者にだけ頼む
- 受付で、その場で書くよう求める
- 先生やスタッフの名前を入れてほしいと、書く中身を指定する
- スタッフに、集める口コミの数を割り当てる
- スタッフや家族に口コミを書いてもらう
(参考:禁止または制限されているコンテンツ(マップユーザーの投稿コンテンツに関するポリシー ヘルプ))
医療機関が患者や家族に、治療の内容や効果に関する肯定的な体験談の投稿を頼むと、謝礼の有無にかかわらず、その体験談は医療広告の規制の対象になります。集まった口コミのうち治療の内容や効果に触れたものを院のサイトに載せることも、院が載せる体験談として禁止されています。
(参考:医療広告等ガイドラインに関するQ&A(厚生労働省))
患者に渡す案内の文に書くこと
患者に渡す案内の文には、良い点も気になった点も書いてよいことと、書かなくても診療に関わらないことを入れます。QRコードは、パソコンのブラウザでプロフィールを開き、[クチコミを読む]から[クチコミを増やす]を選ぶと作れるので、会計のときに渡す紙や院内の掲示に載せます。
案内の文の例: 当院のGoogleマップに、受診された感想をお寄せください。良かった点も、気になった点も、そのままお書きいただけます。書くかどうかは自由で、書かなくても診療や会計には一切関わりません。
会計のときに渡す紙や院内の掲示そのものは、医療広告等ガイドラインで、通常は広告に当たらないとされています。ただし、ガイドラインは、院の依頼に基づいて書かれた手記を、受診を誘う意図があるものとして扱うとしています。中立の文面で頼んで書かれた口コミがどう扱われるかは、厚生労働省のQ&Aにも書かれていません。案内を出す前に、院を所管する自治体の医療広告の相談窓口に文面を見せて確かめます。
気になった点も書いてくださいとお願いすると、悪い口コミが増えませんか。
編集部
気になった点が書かれることはあります。ただ、良い口コミと気になった点の両方が並んでいるほうが、これから受診する人は口コミを信用します。不満の口コミには、返信で院の対応を見せられます。
口コミへの返信で書かないこと
口コミへの返信には、投稿した人が受診したかどうかと、診療の中身や病名を書きません。返信は誰でも読める場所に院の名前で載り、投稿した人にも通知が届くからです。
不満を書いた口コミには、気になった点に謝り、院で変えたことを書いたうえで、詳しい話は電話で受けると伝えます。たとえば待ち時間への不満なら、「受付で待ち時間の目安をお伝えするようにしました」と書くと、これから受診する人にも院の対応が伝わります。
すべての口コミにお礼の返信を書く必要はありません。質問や不満のある口コミから返信し、Googleのポリシーに反すると思う口コミはGoogleに報告します。

全部を直す時間がない場合の任せ方
7項目を全部直す時間がない場合でも、臨時休診の登録と口コミへの返信は院で続けます。休診の予定を最初に知るのも、口コミに書かれた出来事を確かめられるのも院だからです。
業者に任せる場合は、院長がメインのオーナーのまま、業者を管理者として加えます。Googleは順位を上げるための依頼やお金を受け付けていないので、業者は順位の約束ではなく、毎月どの項目を直してくれるかで選びます。
クリニックのMEO対策は、業者に順位を上げてもらうことからではなく、診療時間・休診日・診療科・写真・口コミへの返信を院で正しく保つことから始まります。確認表の7項目は、どれも院で直せます。
全部を直す時間が取れない場合は、私たち合同会社Writers-hubのホームページ制作(初期費用0円・月額19,800円、税別・最低2年)で、文章や写真を院が管理画面で差し替えられる10ページまでのサイトを作ります。サイトを作るときに、Googleマップの院名・住所・診療時間もサイトと同じ内容にそろえます。
院のサイトとGoogleマップの院の情報を、一度にそろえたい場合は
当社のホームページ制作は、10ページまでのサイトを初期費用0円で作り、ブログやお知らせの個別のページは10ページに数えません。毎月30分までの打ち合わせがあり、2年後にはサイトとドメインが院のものになります。途中で解約するときは、制作費の残りをお支払いいただきます。検索の順位は約束していません。彦根市とその周辺は訪問でき、県外の医院にはオンラインで対応しています。







