「Search Consoleで自社サイトの検索ワードを出せば、次に書く記事や直すページが分かりそう」。検索パフォーマンスのレポートには、自社サイトが表示された検索ワードがクリック数や表示回数と一緒に並ぶため、一覧を出した時点で調べ終わったと思われがちです。
ところが、一覧には社名での検索や事業と関係のない検索、答えになっていないページが表示された検索が混ざっています。調べた検索ワードは、手順と基準で狙うキーワードに絞り込んでから使います。
本記事では、Search ConsoleとGA4での検索ワードの調べ方から、狙うキーワードに絞り込む手順と基準まで、SEO対策で毎月の見直しを続ける会社の視点で順を追ってお伝えします。
- 自社サイトの検索ワードは、Search Consoleの検索パフォーマンスの[クエリ]タブで見られる
- GA4ではSearch Consoleとのリンクが要り、問い合わせなどのキーイベントはページ単位でしか結び付かない
- 社名やサービス名の検索ワードは、ブランドクエリのフィルタで分けてから絞り込む
- 狙うキーワードは、事業につながるか、答えるページを用意できるか、上位10位の外で表示されているかで選ぶ
- 絞り込んだキーワードは、答えるページと1対1で対応表に書く
自社サイトの検索ワードを調べる2つの方法
自社サイトの検索ワードは、Search Consoleの検索パフォーマンスのレポートと、Search ConsoleとリンクしたGA4の2つで調べられます。Search Consoleは検索ワードごとの表示とクリックを見るのに、GA4は検索から入ったページで問い合わせまで進んだかを見るのに向いています。

検索パフォーマンスのレポート
Search Consoleでは、検索パフォーマンスのレポートの[クエリ]タブに、自社サイトがGoogle検索の結果に表示された検索ワードが並びます。Search Consoleでは検索ワードを「クエリ」と呼び、次の4つの手順で一覧を出せます。
Search Consoleで自社サイトのプロパティを選び、検索パフォーマンスのレポートを開きます。開いた時点では、過去3か月のクリック数と表示回数が表示されます。
グラフの上の見出しを押して、CTR(クリック率)と平均掲載順位も表示します。平均掲載順位は、検索結果に出た自社のページのうち、最上位の順位を平均した値です。
表の上の[クエリ]タブを選び、列見出しを押して、クリック数や表示回数の多い順に並べ替えます。
[エクスポート]ボタンで、グラフと表のデータをダウンロードします。絞り込みは、ダウンロードした表に列を足して進めます。
Search Consoleの表には、すべての検索ワードが並ぶわけではありません。プライバシー保護のために除かれる「匿名化クエリ」と、内部的な制限で保存されない行があるためです。匿名化クエリは、クエリのフィルタをかけていないときはグラフの合計に含まれるので、表の行を足した数は、グラフの合計より少なくなることがあります。
※ 出典:Search Console ヘルプ「検索パフォーマンス レポート(検索結果): 概要と基本設定」、Search Console ヘルプ「パフォーマンス レポート(検索結果): ディメンションとデータのグループ化」
GA4のオーガニック検索のレポート
GA4で自社サイトの検索ワードを見るには、GA4のウェブデータストリームとSearch Consoleのプロパティをリンクします。リンクは、GA4の[管理]の[サービス間のリンク設定]にある[Search Consoleとのリンク]から作ります。
リンクを作るには、GA4のプロパティの編集者の役割を持ち、Search Consoleのプロパティの確認済み所有者であることが必要です。リンクすると[Google オーガニック検索クエリ]と[Google オーガニック検索トラフィック]の2つのレポートが使えます。2つのレポートは初めは非公開のコレクションに入っていて、左のメニューの[ライブラリ]から公開すると表示されます。
GA4で見る利点は、検索から入ったページで、その後に問い合わせなどのキーイベントに至ったかが分かることです。ただし、Search Consoleの指標と組み合わせられるGA4のディメンションは、次の3つだけです。
- ランディングページ
- デバイス
- 国
検索ワードごとの問い合わせの数は、GA4でも分かりません。検索ワードとGA4のキーイベントは、ランディングページを通してしか結び付かないためです。
※ 出典:アナリティクス ヘルプ「Search Console を Google アナリティクスに接続する」
検索ワードを狙うキーワードに絞り込む手順
調べた検索ワードは、次の5つの手順で狙うキーワードに絞り込みます。
Search Consoleのフィルタで[クエリ]を選び、[非ブランド]を選ぶと、社名やドメイン、自社だけの商品名を含む検索ワードを除いた一覧になります。社名で検索する人はすでに自社を知っていることが多いため、新しく狙うキーワードの候補から外します。このフィルタは2025年3月以降のデータが対象で、表示回数が少ないサイトと、サイトの一部のディレクトリだけを登録したプロパティでは使えません。使えないときや、非ブランドの一覧に社名の略称が残るときは、[次を含まないクエリ]に社名を入れて除きます。
非ブランドの一覧から、自社が扱っていない商品の検索ワードや、答えても依頼につながらない話題の検索ワードを外します。たとえば外壁塗装の会社のブログが「服についたペンキ 落とし方」で表示されていても、服の汚れを落としたい人は塗装の依頼主になりにくいので外します。
残った検索ワードを1つずつ押し、[ページ]タブで、その検索ワードで表示された自社のページを確かめます。料金を調べる検索ワードでブログ記事が出ているように、ページが検索ワードに答えていないものと、2つ以上のページが出ているものには印を付けます。
残った検索ワードを、狙うキーワードを選ぶ3つの基準に照らし、3つとも満たすものを狙うキーワードにします。
狙うキーワードごとに答えるページを1つ決め、キーワードとページを1行ずつ並べた表にします。印を付けた検索ワードは、表示されたページを書き直すか、答えるページを新しく作るかを決めて表に書きます。
キーワードごとに答えるページを1つにするのは、同じ検索ワードで自社の2つのページが表示されていると、どちらを直せば順位が上がるかを判断しにくいためです。Search Consoleの4つの数値からページのどこを直すかを決める方法は、上位のクエリの今の見方で扱っています。

※ 出典:Search Console ヘルプ「パフォーマンス レポート(検索結果): 一般的なタスクとユースケース」、Search Console ヘルプ「パフォーマンス レポート(検索結果): 高度なフィルタリングと比較」
狙うキーワードを選ぶ3つの基準
狙うキーワードを選ぶ基準は次の3つで、3つとも満たす検索ワードを狙います。3つの基準はGoogleが示したものではなく、SEOで問い合わせを増やすための一つの考え方です。

事業につながること
事業につながる検索ワードとは、その言葉で検索した人が、自社の商品やサービスを頼む人になりうる言葉です。事業につながることを基準に入れるのは、順位やアクセスが増えても、問い合わせや売上が増えなければSEOの成果にならないためです。
事業につながるかを数字で確かめるには、GA4の[Google オーガニック検索トラフィック]で、キーイベントが多いランディングページを探します。Search Consoleの[ページ]のフィルタにそのページのURLを入れると、問い合わせに至るページへ人を連れてきている検索ワードが並びます。その検索ワードで来た人が問い合わせたとまでは言えませんが、事業から遠い言葉を見分ける材料になります。
答えるページを用意できること
答えるページを用意できる検索ワードとは、検索した人の疑問に答えるページが自社サイトにあるか、新しく作れる言葉です。Search Consoleで表示されたページが答えていなくても、答えを書ける内容なら、ページを直すか新しく作って狙えます。
答えるページの形は、その検索ワードでGoogle検索をして、上位10件に並ぶページの種類で確かめます。上位10件が通販の商品ページばかりの検索ワードをブログ記事で狙っても、検索した人が探しているページの形と合いません。
上位10位の外で表示されていること
上位10位の外で表示されている検索ワードとは、Search Consoleに表示回数が記録されていて、平均掲載順位が11位から後ろにある言葉です。
上位10位に入っていないので、ページを直してクリックを増やせる余地が残っています。平均掲載順位がすでに1〜3位でクリックも多い検索ワードは、狙うキーワードではなく、今の順位を保つキーワードとして対応表に残します。
検索ワードの一覧はあっても、どれを狙うか決めきれていませんか
狙うキーワードを決めるには、検索ワードの一覧に加えて、どのページが表示され、どのページが問い合わせにつながっているかを並べて見る必要があります。Writers-hubの滋賀のSEO対策では、1か月目に現状の分析と設計を行い、2か月目から実行に移ります。オンラインで全国に対応しています。
検索ワードの一覧に無いキーワードの探し方
Search Consoleの一覧には、自社のページが検索結果に一度も表示されていない言葉は並びません。
サービスを探す人が使うはずの言葉が一覧に無いときは、Search Consoleの外で探します。Google広告のキーワードプランナーなどで候補と月間の検索数の目安を調べ、答えるページを決めて対応表に書き足します。
開設したばかりのサイトで、Search Consoleに検索ワードがほとんど出てきません。何から狙えばいいですか?
編集部
表示回数が少ないうちは、Search Consoleの一覧から絞り込める言葉も少なくなります。自社のサービス名や、お客様が困りごとを話すときの言葉を候補に挙げ、事業につながることと答えるページを用意できることの2つの基準で選んでください。表示回数が記録され始めたら、絞り込みの手順に戻ります。
自社サイトの検索ワードでよくある質問
自社サイトの検索ワードを調べるときによくある3つの質問に答えます。
何か月分のデータで絞り込めばいい?
絞り込みには、レポートを開いたときに表示される過去3か月のデータを使うのが一つの考え方です。期間が短いと表示回数の少ない検索ワードが一覧に出ず、長すぎるとページを直す前の表示も混ざるためです。
Search Consoleは過去16か月分のデータを残しています。季節で問い合わせが変わる事業では、比較の機能で前の年の同じ3か月と並べると、季節で増える検索ワードを見落としません。
サイト内検索で入力された言葉も見られる?
サイト内の検索窓に入力された言葉は、Search Consoleではなく、GA4の拡張計測機能の[サイト内検索]で記録できます。検索結果のページのURLに「q」や「search」などの決まったパラメータが付くサイトなら、入力された言葉がGA4の[検索語句]のディメンションに入ります。
拡張計測機能がオンになっているかは、GA4の[管理]の[データストリーム]で確かめます。サイト内検索の言葉は、Google検索の検索ワードの一覧に混ぜません。答えるページが足りない話題を探す材料として、別に見ます。
絞り込んだキーワードはいつ見直す?
狙うキーワードの対応表は、毎月見直すのが一つの考え方です。Search Consoleのグラフは1か月ごとに集計でき、週末や祝日による日ごとの増減をならして傾向を見られるためです。Googleは、掲載順位だけでなく、表示回数とクリック数の傾向に注目するよう勧めています。
ページを直した後は、比較の機能で直す前の同じ長さの期間と並べ、狙うキーワードの表示回数とクリック数が増えたかを確かめます。増えていなければ、表示されたページが検索ワードに答えているかを見直します。
※ 出典:アナリティクス ヘルプ「Search Console を Google アナリティクスに接続する」、アナリティクス ヘルプ「拡張計測機能イベント」、Search Console ヘルプ「パフォーマンス レポート(検索結果): 一般的なタスクとユースケース」
※ 出典(1か月ごとの集計):Search Console ヘルプ「検索パフォーマンス レポート(検索結果): 概要と基本設定」

まとめ|自社サイトの検索ワードは絞り込んでから狙う
自社サイトの検索ワードは、Search Consoleの検索パフォーマンスで調べ、一覧を出したところで終わりにせず、狙うキーワードに絞り込んでから使います。絞り込みでは、社名の検索と事業につながらない検索を外し、残りを表示されたページと並べて、3つの基準で選びます。
狙うキーワードは、答えるページと1対1で対応表に書きます。一覧に無いサービスの言葉は、キーワードプランナーなどで探して書き足します。
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対応表に書いたキーワードの動きを、毎月確かめられていますか
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