「上位のクエリを開けば、自分のサイトが検索結果の上位に出ている言葉が分かりそう」。名前に「上位」と付いているため、順位の高いクエリを集めた一覧だと受け取られがちです。ところが、「上位の検索クエリ」は2010年に「検索クエリ」へ名前が変わり、今のSearch Consoleでは、クエリの表をクリック数などの多い順に並べ替えて上位を見ます。何を直すかは並び順では決まらず、クエリごとの数値の組み合わせで決まります。
本記事では、今の画面の開き方から、4つの数値の意味、数値を見たあとに直す場所の決め方まで、SEO記事を制作する会社の視点で順を追ってお伝えします。
- 「上位の検索クエリ」は2010年に「検索クエリ」へ名前が変わり、今はSearch Consoleの検索結果レポートの「クエリ」タブで見る
- クエリの表の上に並ぶのは数の多いクエリで、検索結果での位置は平均掲載順位の列で確かめる
- 表示回数が多くCTRが低いクエリはタイトルと説明文を、平均掲載順位が2桁のクエリは本文を直す
- 直した効果は、直した日の前後で同じ長さの期間を比べ、表示回数とクリック数の動きで確かめる
上位のクエリの今の名前と開き方
「上位の検索クエリ」は、Googleウェブマスターツールにあった画面の名前で、2010年5月に「検索クエリ」へ変わりました。Googleは名前を短くした理由を、この機能が提供するすべてのデータを正確に表すためと説明しています。
同じ更新で、クエリごとの「平均掲載順位」の列が加わりました。ツールの名前も、2015年5月にウェブマスターツールからGoogle Search Consoleへ変わると発表されました。

※ 出典:Google 検索セントラル ブログ「「上位の検索クエリ」を「検索クエリ」に名称変更し、平均掲載順位とスターの各機能を追加」(2010年5月6日)、「"Google Search Console" - ウェブマスター ツールが新しくなりました」(2015年5月20日)

今のSearch Consoleで、かつての「上位の検索クエリ」と同じ一覧を見る手順は4つです。
Search Consoleで対象のサイトを選び、検索パフォーマンスの「検索結果」のレポートを開きます。
レポート上部の日付のフィルタで期間を選びます。最初に開いたときは、過去3か月のデータが表示されます。
グラフの上に並ぶ指標の見出しを4つとも選ぶと、クリック数と表示回数に加えて、CTRと掲載順位も表の列に並びます。
表の上の「クエリ」タブを選び、列の見出しを押すと、その数値の順にクエリが並び替わります。
クリック数の多い順に並べると、サイトへ最も多くの訪問をもたらしているクエリが上に来ます。
クエリの表に並ぶ4つの数値の意味
クエリの表に並ぶ数値は4つで、どれもGoogle検索の検索結果でサイトがどう扱われたかを数えたものです。
数値 | 意味 | 読むときの注意 |
|---|---|---|
クリック数 | 検索結果からサイトがクリックされた回数 | 同じ人が戻って同じリンクを押し直しても1回と数える |
表示回数 | サイトへのリンクが検索結果に表示された回数 | 開いた検索結果のページに載っていれば、画面までスクロールされなくても通常は数える |
CTR | クリック数を表示回数で割った値 | 表示回数が少ないクエリでは、1回のクリックで大きく動く |
平均掲載順位 | 表示されたときのサイトの最上位の位置の平均 | 1が最も上で、数字が大きいほど下に表示されている |
検索した人が1ページ目しか見なかったとき、2ページ目以降にあったサイトの順位は平均掲載順位に入りません。
クエリの表でいちばん上にあるクエリは、検索結果でも1位に出ているということですか?
編集部
そうとは限りません。表の上に並ぶのは、クリック数や表示回数で並べ替えたときに数の多いクエリです。クリック数がいちばん多いクエリの平均掲載順位が5位ということもあるので、検索結果での位置は平均掲載順位の列で確かめてください。
平均掲載順位は、1回の数字より時間を追った動きで読みます。Googleも、掲載順位の値は状況によって意味が変わるため数字だけで判断せず、時系列での変動、とりわけ急な変動に目を向けるよう勧めています。
※ 出典:Search Console ヘルプ「表示回数、掲載順位、クリック数とは」
クエリとページを組にして見る手順
直すページを決めるには、クエリの表で選んだクエリが、サイトのどのページで表示されたかを確かめます。「クエリ」タブの数値はサイト全体で数えたもので、どのページの数値かまでは分からないためです。
表のクエリをクリックするとレポート全体がそのクエリに絞り込まれ、「ページ」タブに切り替えると、そのクエリで表示されたURLが並びます。
1つのクエリで同じサイトの複数のページが表示されていると、「クエリ」タブではサイトでいちばん上の位置だけが数えられ、「ページ」タブではページごとに数えられます。同じクエリでも、ページごとに見たCTRは「クエリ」タブより低く、平均掲載順位は大きな数字で出ることがあります。

1つのクエリで自社の2つ以上のページが表示されているときは、そのクエリの答えを書くページを1つに決めてから直します。
両方のページを同じクエリに合わせて書き直すと、数値が動いたときに、どちらのページの変更が効いたのかを比べても分からなくなります。
直す場所が変わる5つのケース
直す場所は、クエリの数値の組み合わせで次の5つのケースに分かれます。
表示回数は多いのにCTRが低いとき
表示回数が多いのにCTR(クリック率)が低いクエリは、検索結果に出るタイトルと説明文を直します。ページは検索結果に表示されているのに、タイトルと説明文を読んだ人が、探している答えがあると判断していないためです。
CTRが低いかどうかは、平均掲載順位が近いほかのクエリのCTRと比べて判断します。検索結果のタイトルと説明文はGoogleが生成するため、そのクエリで実際に検索し、表示された文が検索した人の疑問に答えているかを確かめます。CTRを上げる手順は、SEOのクリック率は順位でどう変わる?平均値に頼らない改善手順で扱っています。
平均掲載順位が2桁のとき
平均掲載順位が2桁のクエリは、ページの本文を直します。ページは表示されていても上位のページより下にあり、タイトルを変えるより先に、本文がそのクエリの答えになっているかを見直す段階だと見ています。
平均掲載順位が2桁のクエリで実際に検索し、上位のページが答えている問いのうち、自社のページに無いものを本文に足します。表示回数が1桁のクエリは数回の表示で平均が大きく動くため、期間を延ばして表示回数を増やしてから判断します。今の順位ごとの施策は、SEO対策で順位を上げる方法|今の順位帯ごとに効く施策と確かめ方で扱っています。
狙ったクエリが表に無いとき
狙ったクエリが表に無いときは、表に出ていないだけかを先に確かめます。表に表示されるのは1,000行までで、検索回数のとても少ないクエリはプライバシー保護のために表から除かれるためです。
確かめるには、「+フィルタを追加」から「クエリ」を選び、「次を含むクエリ」に狙ったクエリの語を入れて絞り込みます。絞り込んでも出てこない理由として、Googleは、そのキーワードに関連する有益なコンテンツがサイトに十分に無い可能性を挙げています。ただし、検索回数のとても少ないクエリは匿名化されるため、絞り込んでも出てきません。既存のページの主題に含まれる問いなら節を足し、主題の違う問いなら新しいページを作ります。
平均掲載順位が1〜3位でクリックも多いとき
平均掲載順位が1〜3位でクリックも多いクエリは、タイトルも本文も直さず、数値の動きだけを追います。書き換えた後に数値が下がると、書き換えと、検索結果に並ぶほかのページの変化のどちらが原因かを切り分けにくくなるためです。
ただし、料金や制度など、ページに書いた事実が古くなったときは、その箇所だけを直します。
サイトと関係のないクエリが並ぶとき
サイトの内容と関係のない言葉のクエリが並ぶときは、ページを直す前にサイトのセキュリティを確かめます。予想外のクエリは、ハッキングの手がかりになります。Googleは、「バイアグラ」や「カジノ」のような予想外のキーワードが表示された場合、サイトがハッキングされている可能性があると説明しています。
関係のないクエリをクリックして「ページ」タブを開き、覚えのないURLが並んでいないかを確かめます。
※ 出典:Search Console ヘルプ「Google におけるパフォーマンス」
クエリの表を見ても、どのページから直すか決めきれていませんか
Writers-hubの「滋賀のSEO対策」は、1か月目に現状の分析と設計を行い、2か月目から実行に移ります。オンラインで全国に対応しており、彦根市とその周辺は訪問もできます。
直したあとの数値の確かめ方
直した効果は、直した日の前と後で同じ長さの期間を比べ、表示回数とクリック数の動きで確かめます。Googleも、掲載順位だけを見るのではなく、表示回数とクリック数の傾向に目を向けるよう勧めています。
比べるときは、直したページのURLでレポートを絞り込み、日付のフィルタで「比較」を選んで、直す前と後の期間を並べます。週ごとか月ごとの単位で並べると、曜日による増減がならされます。

変化が直した日の近くで起きているかを確かめます。数値は利用者の関心の周期的な変化やニュース、競合サイトの改善でも動くため、Googleも、改善が変更の時期の近くで起きているかを、過去の似た期間と比べて確かめるよう勧めています。
直した後の数値がそろうまでには、日数がかかります。収集したデータは通常2〜3日以内に使えるようになり、日付は(24時間の表示を除いて)太平洋時間で区切られています。
※ 出典:Search Console ヘルプ「パフォーマンス レポート(検索結果): 一般的なタスクとユースケース」、Search Console ヘルプ「データの不一致に関するトラブルシューティング」
上位のクエリでよくある質問
上位のクエリの数値について、よく聞かれる質問に2つ答えます。
自分で検索した順位と違うのはなぜ?
平均掲載順位は、すべての検索での位置の平均です。自分で1回検索した順位とは一致しないことがあります。Googleは、検索した時間や場所、端末、利用者の最近の履歴によって、表示される検索結果が変わると説明しています。順位のずれの読み方は、Google検索で順位を調べる方法|表示の仕組みと数字の読み方で扱っています。
掲載順位が「-」になるのはなぜ?
掲載順位が「-」と表示されるのは、選んだ条件でサイトが一度も表示されていないためです。あるページをパソコンとモバイルで比べ、モバイルで一度も表示されていなければ、モバイルの掲載順位は「-」になります。エクスポートしたデータでは「-」が「0」と表示されるため、表計算ソフトで平均を出すときは0の行を除きます。
まとめ|上位のクエリは並び順より組み合わせで読む
「上位の検索クエリ」は2010年に「検索クエリ」へ名前が変わり、今はSearch Consoleの検索結果レポートの「クエリ」タブで見ます。表の上に並ぶのはクリック数などの多いクエリで、検索結果での位置は平均掲載順位の列で確かめます。
直す場所は数値の組み合わせで決まり、表示回数が多くCTRが低いクエリはタイトルと説明文を、平均掲載順位が2桁のクエリは本文を直します。直したあとは、直した日の前後で同じ長さの期間を比べ、表示回数とクリック数の動きで効果を確かめます。
私たち合同会社Writers-hubは、「滋賀のSEO対策」として、現状の分析と設計から実行までを行っています。
クエリの数値を見たあとの見直しを、毎月続けられていますか
「滋賀のSEO対策」は、2か月目から実行に移ったあとも、毎月の報告と見直しを行います。料金は月額20万円〜(税別・6か月〜)で、オンラインで全国に対応し、彦根市とその周辺は訪問もできます。







