「ブログのSEO対策は、キーワードを決めてタイトルと見出しを整えれば、あとは順位が上がるのを待てばよさそう」。初心者向けの解説は公開前の設定や書き方を並べた形が多いため、公開した時点で対策は終わったと思われがちです。ところが、Googleの「SEO スターター ガイド」には、変更から数週間待って結果を確かめ、満足できなければ変更を繰り返して違いを見るよう書かれています。ブログのSEO対策は、公開後に順位を見て直す手順まで含めて進めます。
本記事では、公開前に済ませる対策から、効果が出る時期の見方、公開後に順位を見て直す手順まで、ブログの運用を請け負う記事制作会社の視点で順を追ってお伝えします。
- 公開前に済ませる対策は、Search Consoleの設定、キーワードの決定、タイトルと見出し、記事どうしのリンクの4つ
- 効果が出る時期は月数では決まらず、記事ごとに登録・表示・順位・クリックの4つの段階で見る
- 公開から数週間たったら、Search Consoleで記事ごとの表示回数・順位・クリック率を見て、直す箇所を1つ決める
- 直した記事は、直した日と箇所を記録し、数週間後に直す前と後の数字を比べる
初心者がブログ公開前に済ませる4つのSEO対策
初心者がブログ記事の公開前に済ませるSEO対策は、次の4つです。
- Search Consoleの設定:サイトの所有者を確認し、公開後に記事ごとの数字を見られるようにする
- 狙うキーワードの決定:1記事で1つの検索語を選び、その言葉で探す人の疑問に答える
- タイトルと見出しの作成:記事に固有で、中身を正確に説明する言葉にする
- 記事どうしのリンク:関連する既存の記事から、リンク先の中身が分かる言葉で新しい記事へリンクする
Search Consoleの設定を公開前に済ませるのは、公開後の手順ではすべてSearch Consoleの数字を使うからです。
Googleは、主にクロール済みのページからリンクをたどって新しいページを見つけています。既存の記事から新しい記事へリンクしておけば、新しい記事がGoogleに見つかる経路が1つ増えます。
キーワードの選び方から公開前の確認までの書き方は、SEOに強いブログの書き方|準備から公開前の確認まで工程順に解説で工程順に扱っています。
ブログのSEO効果が出る時期の見方
ブログのSEO効果が出る時期は、月数ではなく、記事ごとに4つの段階のどこまで進んだかで見ます。
効果が出る時期が月数で決まらない理由
効果が出る時期が月数で決まらないのは、Googleの「SEO スターター ガイド」にあるとおり、変更が反映されるまでの時間が変更ごとに数時間から数か月まで違うからです。変更しても目に見える変化が必ず出るとは限らないことも、同じガイドに書かれています。

新しい記事は、まずGoogleに見つけてもらい、インデックスに登録される必要があります。Googleは、登録をリクエストした場合でも、クロールには数日から数週間かかることがあるとしています。リクエストしても、検索結果にすぐ出るとは限らず、まったく出ないこともあります。
記事を公開して1週間たちますが、検索しても出てきません。書き方が悪かったのでしょうか。
編集部
書き方を見直したくなるのは自然です。ただ、1週間で出ないこと自体は珍しくありません。先にSearch ConsoleのURL検査ツールで、記事が登録されているかを確かめましょう。登録されていなければ、止まっているのは書き方ではなく、Googleに見つけてもらう段階です。
記事ごとに見る4つの段階
記事ごとに見る段階は4つで、どれもSearch Consoleで確かめられます。
段階 | 確かめること | Search Consoleで見る場所 |
|---|---|---|
登録 | 記事がGoogleのインデックスに登録されたか | URL検査ツール |
表示 | 記事が検索結果に表示されたか | 検索パフォーマンスの表示回数 |
順位 | 記事が検索結果の何位に表示されたか | 検索パフォーマンスの平均掲載順位 |
クリック | 表示された記事がクリックされたか | 検索パフォーマンスのクリック数と平均CTR |

段階で見ると、同じ「効果が出ない」でも直す箇所が変わります。たとえば登録されていない記事のタイトルを書き換えても、検索結果には出ません。
Googleは、掲載順位の絶対値はそれほど重視しなくてよく、最終的にサイトの成果を示すのは表示回数とクリック数だとしています。順位は、直す箇所を決める材料として見ます。
公開後に順位を見て直す5つの手順
公開後に順位を見て直す手順は5つです。登録を確かめてから数週間待ち、数字を見て1か所を直したら、また数週間後に直す前と後を比べます。
Googleは、BloggerやWordPressなどのホスティングされたCMSでは、記事を追加するとほぼ自動的に検索エンジンへ送信されるとしています。送信の仕組みは、使っているCMSのヘルプで確かめられます。公開したら、Search ConsoleのURL検査ツールに記事のURLを入れ、インデックスに登録されているかを見ます。登録されていなければ同じ画面からリクエストできますが、同じURLに何度送っても早くクロールされることはありません。
数週間たったら、Search Consoleの検索パフォーマンスを開きます。「ページ」タブで記事のURLをクリックすると、その記事だけのデータに絞り込まれます。続けて「クエリ」タブに切り替えると、記事がどの検索語で何回表示されたかが分かります。
同じ画面で平均掲載順位と平均CTRも表示し、検索語ごとに数字を見ます。1つの記事が複数の検索語で表示されると、記事全体の平均では、どの検索語で何位なのかが分からないためです。平均掲載順位は、検索結果に出たときのサイトの最上位の順位を平均した値です。CTRは、クリック数を表示回数で割ったクリック率を指します。
表示回数・順位・クリック率の組み合わせから直す箇所を1つ決め、その箇所だけを直します。1度に何か所も直すと、数字が動いたときに、どの変更が効いたのかを見分けられません。書き直しの進め方は、ブログのリライトのやり方|直す記事の選び方と、順位が下がったときの対処で詳しく扱っています。
直した日と、直した箇所を記録します。数週間たったら、検索パフォーマンスの日付の「比較」で、直す前と後の同じ長さの期間を並べ、表示回数とクリック数を比べます。変化がなければ、別の箇所を直して同じ手順を繰り返します。
記録を残さずに直すと、数字が動いた理由を確かめられなくなる点は見落とされがちです。Googleは、季節や流行によって特定の検索語の需要が変わり、トラフィックが減ることがあるとしています。直した日が分かっていれば、数字の変化が直した後に始まったのか、その前から続いていたのかを比べられます。

数字の組み合わせで決める直す箇所
直す箇所は、表示回数・順位・クリック率のうち、どの数字で止まっているかで決まります。

表示回数がほとんどないとき
登録されているのに表示回数がほとんどない記事は、記事の言葉と、読者が検索に使う言葉がずれていないかを見直します。Googleは、トピックをよく知る人と知らない人では、検索に使う言葉が違うことがあるとしています。書き手が普段使う専門用語だけで見出しを書いていたら、初心者が検索窓に入れる言葉に置き換えます。
表示回数はあっても順位が低いとき
表示回数はあるのに順位が低い記事は、検索結果に並ぶほかのページと読み比べ、記事が答えていない疑問を探します。Googleの自己評価の質問にも、検索結果に表示されたほかのページと比べて、実質的な価値を提供しているかという問いがあります。足すのは、記事を読んだ人がもう一度検索し直さずに済む答えです。
今の順位の帯ごとに選ぶ施策は、SEO対策で順位を上げる方法|今の順位帯ごとに効く施策と確かめ方で扱っています。
順位はあってもクリック率が低いとき
順位はあるのにクリック率が低い記事は、タイトルと説明文を、記事の中身を正確に伝える言葉に直します。Googleは、表示回数が変わらないのにクリック数が減ったときの原因として、タイトルとスニペットがページの中身を伝えられていない可能性を挙げています。ほかのサイトが、より目を引くリッチリザルトで表示されている可能性もあわせて挙げられています。本文より先に、タイトルと説明文を直します。
新しい記事を書く時間まで、毎月取れていますか
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直すときに避けたい4つのこと
公開した記事を直すときに避けたいことは、次の4つです。どれも、Googleが公式の資料で勧めていないか、効果がないとしている行為です。
- 数日で結果を判断し、何度も書き換えること
- 中身を変えずに、記事の日付だけを新しくすること
- 文字数を増やすためだけに、文章を足すこと
- サイトを新しく見せるために、古い記事をまとめて消すこと
数日おきに書き換えると、Googleが勧める数週間の待ち期間が取れず、直す前と後の数字を比べられません。
Googleの自己評価の質問には、中身を実質的に変えずに、新しく見せるために日付を変えていないかという問いがあります。Googleが優先する文字数は存在しないことも、同じページに明記されています。
サイトを新しく見せるために大量の記事を足したり、古い記事をまとめて消したりしても、ランキングは上がらないとされています。古い記事は1本ずつ読み、今の読者の役に立たなくなったものだけを更新するか削除します。

ブログのSEO対策で初心者によくある質問
ブログのSEO対策を始めたばかりの人が迷いやすい質問に、3つ答えます。
掲載順位が自分で調べた順位と違うのはなぜ?
Search Consoleの掲載順位と、自分で検索して見た順位は、一致しないことがあります。Search Consoleの平均掲載順位は、検索結果に出たときのサイトの最上位の順位を平均した値です。検索結果は、検索した時間や場所、使うデバイス、その人の最近の検索履歴などで変わります。自分の画面で見た順位は、1回の検索での順位にすぎません。
Search Consoleは毎日見たほうがいい?
Search Consoleを毎日見る必要はありません。Googleは、毎日ログインする必要はないとし、月に1回程度か、サイトの中身を変えたときに確かめるよう勧めています。サイトで新しい問題が見つかったときは、Search Consoleからメールで知らせが届きます。
順位が下がったらすぐ直したほうがいい?
検索結果の順位が2位から4位に下がる程度の小さな下がり方なら、すぐには直しません。Googleは、順位のわずかな上下はいつでも起こりうるもので、手を加えなくても戻ることがあるとしています。多くの検索語でまとめて大きく下がったときは、記事だけでなくサイト全体を見直します。Googleは、上位10位から29位に下がるような大幅な低下では、サイト全体が有用で信頼できるものかを自己評価するよう勧めています。
まとめ|ブログのSEO対策は公開後に直すまでが対策
初心者がブログのSEO対策を始めるときは、公開前に4つの対策を済ませ、公開後は記事ごとに登録・表示・順位・クリックの段階を確かめます。効果が出る時期は月数では決まらないため、数週間おきに数字を見て、止まっている段階に合わせて1か所ずつ直します。公開後に順位を見て直すところまで続けて、初めて効果を確かめられます。
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