BLOG

クリニックのホームページ制作は予約までの流れで決める|症状のページと準備

クリニックのホームページを作り直すかどうかは、見た目の古さより、症状の名前で検索した患者が院のどのページを見て予約するかで決めることをおすすめします。サーチコンソールとアナリティクスで今の検索語と最初に開かれるページを見て、症状のページが無い、予約の方法が見つからないといった止まる場所があれば、作り直しで直すページが決まります。

クリニックの院長が診察室の机でノートパソコンを開き、症状で検索した患者が症状のページから予約に進む流れを書いたメモと見比べている様子。

「今のホームページは古く見えるので、見た目を新しくすれば患者さんが増えそう」。クリニック向けの制作会社のサイトにはデザインの見本と制作実績が並ぶため、作り直しの良し悪しは見た目で決まると思われがちです。ところが、症状の名前で検索した患者が予約するかは、その症状のページがあり、受診の目安と費用と予約の方法が1つのページで分かるかで変わります。クリニックのホームページは、症状で検索した患者がどのページを見て予約するかという流れから作る内容を決めると、作り直す価値があるかを院長が判断できます。

本記事では、今の患者の来院経路の見方から、作り直した後の1か月、準備の手順と任せる場合の費用まで、地域名と業種で探す人に向けてホームページを作る制作会社の視点で順を追ってお伝えします。

この記事でわかること
  • 今の患者が来る検索語と最初に開くページは、Googleのサーチコンソールとアナリティクスで見られます
  • 症状で探す患者は、症状のページで受診の目安と検査と費用の目安を確かめ、同じページから予約します
  • 症状のページを公開してからSEOの効果が出るまでには、一般に3〜6か月ほどかかります
  • 作り直すときは症状や検査5つのページと院内の掲示事項のページを用意し、休診日やお知らせを院で直せるかを確かめます

今の1か月で患者が来る経路と止まるページ

今の1か月に患者がどこから院のサイトに来て、どのページで止まっているかは、GoogleサーチコンソールとGoogleアナリティクスの2つの無料ツールで見られます。作り直しを頼む前に見ておけば、制作会社に直したい場所を数字で伝えられます。

サーチコンソールは、Googleの検索で院のサイトがどの言葉で表示され、何回クリックされたかを見るツールです。アナリティクスは、サイトに来た人が最初に開いたページと、その後に見たページを見るツールです。今のサイトを作った制作会社が設定していれば、院のGoogleアカウントに見る権限を付けてもらいます。アナリティクスは入れた日からしか数字が残らないので、入っていなければ作り直しを待たずに先に入れてもらいます。

今のサイトに患者が来る経路と、止まるページを示した図

サーチコンソールで見る検索語と入口

サーチコンソールでは、患者が検索した言葉と、検索結果から開いたページを見ます。手順は3つです。

  1. 左のメニューの「検索パフォーマンス」を開き、期間を過去3か月にする
  2. 下の表の「クエリ」で、院名を含む言葉と、症状や検査の名前を含む言葉を分けてクリック数を見る
  3. 表を「ページ」に切り替え、クリックが多いページを見る

クリックのほとんどが院名を含む言葉なら、サイトに来ているのは、看板や紹介ですでに院を知っている患者です。症状の言葉が表に無ければ、症状で探す患者は、院のサイトにまれにしか届いていません。症状の言葉で表示回数があってもクリックが少なければ、検索結果で院のページを見た患者が、ほかのページを選んでいます。

Googleアナリティクスで見る止まるページ

アナリティクスでは、患者が最初に開いたページと、予約のページまで進んだかを見ます。

  1. 「レポート」の「エンゲージメント」から「ランディング ページ」を開き、最初に開かれたページを見る
  2. 同じ「エンゲージメント」の「ページとスクリーン」で、予約の方法やアクセスのページが見られた回数を見る
  3. 最初に開かれた回数が多いページと、予約のページの回数を比べる

最初に開かれる回数が多いのに予約のページの回数が少なければ、最初のページを開いた患者の多くは、予約のページまで進んでいません。電話の発信やWeb予約のボタンが押された回数は、アナリティクスでそのクリックをイベントとして集め、「キーイベント」に指定すると、予約につながった行動として見られます。指定されていなければ、作り直しのときに設定を頼みます。

数字の出方

今の状態

作り直しで直すところ

検索のクリックのほとんどが院名

院を知っている患者しか来ていない

症状や検査ごとのページを作る

症状の言葉の表示回数はあるがクリックが少ない

検索結果に出ても選ばれていない

検索結果に出るタイトルと説明文に、症状と地域名を入れる

最初に開かれる回数は多いが予約のページが少ない

最初のページから予約のページへ進んでいない

各ページに予約の方法を置く

作り直した後の1か月に症状で探す患者の動き

作り直した後の1か月では、症状の名前で検索した患者が院の症状のページを開き、受診の目安と費用を確かめて、同じページから予約します。描くのは症状のページが検索に出るようになった後の1か月で、公開してすぐの1か月ではありません。

たとえば、院のある市の名前と「咳が続く」で検索した患者は、次の順にページを見て予約を決めます。

患者がすること

見る場所

患者が決めること

地域名と症状で検索する

検索結果のタイトル

院のページを開くか

症状のページを開く

受診の目安

自分が受診してよいか

同じページを読み進める

検査と費用の目安

何をされ、いくらかかるか

予約の方法を見る

Web予約か電話か、受付の時間

いつ予約するか

診療時間と場所を確かめる

診療時間とアクセス

何時にどう行くか

症状で検索した患者が、症状のページから予約するまでの流れの図

Googleマップで院を見つけた患者も、同じ流れをたどります。プロフィールの「ウェブサイト」から院のサイトを開き、症状のページや診療時間を確かめてから電話します。

検索から予約までの流れがつながっているかは、院長が見る数字で判断できます。サーチコンソールの「クエリ」(患者が検索した言葉の表)に症状の言葉が並んでいるか、アナリティクスで症状のページが最初に開かれるページの上位にあるかを見ます。予約のページやキーイベントの回数も増えていれば、流れはつながっていると見てよいでしょう。

作り直しから検索に出るまでの道のりと期間

作り直しから症状のページでSEOの効果が出るまでは次の5つの段階で進み、最も長くかかるのは公開した後です。

1
STEP
院長による準備

今の数字を見て、症状や検査を5つ選び、ページに書く材料をそろえます。

2
STEP
制作会社による制作

制作会社が症状のページを含むサイトを作ります。

3
STEP
公開とURLの引き継ぎ

今のページのURLが変わるときは、古いURLを開いた人とGoogleを新しいURLへ自動で送る設定(301リダイレクト)をします。設定しないと、今の検索結果から来ていた患者が「ページが見つかりません」の画面に着きます。

4
STEP
Googleによる読み込み

公開した症状のページをGoogleが読み込むまでに、数日から数週間かかることがあります。Googleの検索での表示を見るサーチコンソールの「URL検査」から、ページごとに読み込みを頼めます。

5
STEP
検索に出始めてからの見直し

症状のページでSEOの効果が出るまでには、一般に3〜6か月ほどかかり、今のサイトの状態と、同じ症状のページを持つ近くの医院の数で変わります。毎月、症状の言葉の表示回数とクリック数を見て、足りない症状のページを書き足します。

(参考:URL の再クロールを Google にリクエストする(Google 検索セントラル))

制作の期間が延びる原因と、公開日から逆算する日程の組み方は、ホームページのリニューアル期間の見積もり方|順位を守るための分析も含めてにまとめています。

経営者経営者

症状のページを作れば、公開した月から予約は増えますか。

Writers-hub編集部Writers-hub
編集部

公開した月から増えるとは言えません。最初の数か月は、予約の数より、サーチコンソールで症状の言葉の表示回数が増えているかを見ます。表示回数が増えてもクリックが少なければページのタイトルと説明文を、クリックがあっても予約が少なければページの中の受診の目安や予約の方法を直します。

作り直すときに要るページと院で直す情報

作り直すときに要るページは、症状や検査ごとのページを含む次の表の10ページで、あわせて休診日などを院のスタッフが直せる作りにします。お知らせの記事は、10ページとは別に足していきます。

ページ

載せる理由

トップページ

自分の症状を診てもらえる院かを、患者が最初に見る

症状や検査ごとのページ(5ページ)

受診してよいか、いくらかかるかを患者が決める

診療時間とアクセス

いつ、どう行くかを患者が決める

予約の方法

Web予約か電話かを患者が選ぶ

医師の紹介

どの医師に診てもらうかを患者が知る

院内の掲示事項

保険医療機関として載せる決まりがある

作り直すときに要る10ページと、院のスタッフが直す情報の場所を示した図

症状や検査ごとのページ

症状や検査ごとのページは、今の患者に多い症状や検査を5つ選んで作ります。選ぶときは、受付の予約の記録と、サーチコンソールに出ている症状の言葉を見比べます。1ページに書く項目は、次の3つです。

  • 受診の目安:どんな状態なら来院してほしいかを、院長の言葉で書く
  • 検査と費用の目安:行う検査の名前と、保険診療なら自己負担の目安を書く
  • 予約の方法:Web予約か電話か、受付の時間と当日の持ち物を書く

ページの名前は「長引く咳」「健康診断で血糖値を指摘された方へ」のように症状や検査の名前にし、「〇〇専門外来」とは付けません。専門外来という書き方は、広告できる診療科名と誤認させるため、原則として医療広告で載せられる事項に入っていないからです。

⚠

症状のページには、治療の内容や効果についての患者の体験談を載せられません。「どんな症状でも必ず良くなります」のように結果を約束する言葉は、医学上あり得ない内容なので虚偽の広告として扱われます。「こんな症状が出たら命に関わるので今すぐ受診を」のように、根拠の乏しいまま症状の危険を強めて受診を促す書き方も、誇大な広告として扱われます。

保険がきかない自由診療の検査や治療は、内容、標準的な費用、期間と回数、主なリスクや副作用などを、同じページに載せます。

(参考:医療法における病院等の広告規制について(厚生労働省))

書けない表現の一覧と、公開前に原稿を確かめる手順は、クリニックのSEO対策の進め方|上位に出る診療ページと書けない表現にまとめています。

院内の掲示事項を載せるページ

保険医療機関は、院内に掲示している事項のうち厚生労働大臣が定める事項を、原則としてサイトにも載せなければなりません。保険医療機関及び保険医療養担当規則で決められていて、経過措置が終わった2025年6月1日から適用されています。作り直すときは、院内の掲示物を写真に撮って制作会社に渡し、掲示の中身を変えた日にサイトも直せるようにします。

(参考:保険医療機関及び保険医療養担当規則(e-Gov法令検索))

院のスタッフが管理画面で直す情報

院のスタッフが直せるようにするのは、休診日や診療時間、お知らせのように、院の都合で変わり、変わったその日に患者に伝えたい情報です。制作会社には、見積もりの段階で次の3つを確かめます。

  • 管理画面で、受付のスタッフが休診日を1件入れられるか
  • お知らせを、院のスタッフが書いて公開できるか
  • 診療時間を1か所直すと、症状のページやアクセスのページの表示もそろって変わるか

診療時間が1か所の修正でそろって変わらない作りだと、診療時間を載せたページの数だけ直す手間がかかります。

Googleビジネスプロフィールとそろえる情報

Googleビジネスプロフィールは、Googleマップや検索結果に出る院の情報を、院が自分で直せる無料の仕組みです。サイトとプロフィールでそろえるのは、診療時間と電話番号の2つです。

サイトでは受付が17時30分まで、プロフィールでは18時までと出ていると、プロフィールを見た患者が受付の終わった後に着きます。電話番号が違えば、古い番号にかけた患者はつながらず、ほかの医院に電話するでしょう。

臨時の休診は、プロフィールの「特別営業時間」に入れます。サイトの休診日を直すスタッフが同じ日にプロフィールも直すと決めておけば、どちらか一方だけが古くなることを防げます。

休診日を決めたその日に、サイトとGoogleマップを院で直せますか

当社のホームページ制作では、休診日やお知らせを院の管理画面で直せる作りにし、サイトを作るときにGoogleマップの院の情報もサイトと同じ内容にそろえます。サービスのページは滋賀のお店向けの案内で、県外の医院とはオンラインで打ち合わせます。

院で準備する場合の手順と時間

院で準備する場合、院長が進める手順は6つで、公開までにかかる時間は合わせて8〜13時間ほど、公開した後は毎月1時間ほどです。

1
STEP
今の数字の確認

サーチコンソールとアナリティクスで、今の検索語、最初に開かれるページ、予約のページの回数を見ます。かかる時間は1時間ほどです。

2
STEP
症状や検査5つの選定

受付の予約の記録と、サーチコンソールに出ている症状の言葉を見比べて、5つを選びます。かかる時間は30分ほどです。

3
STEP
症状ごとの材料の下書き

症状ごとに、受診の目安、検査と費用の目安、予約の方法を書きます。1つにつき1〜2時間で、5つで5〜10時間ほどかかります。

4
STEP
掲示物とプロフィールの確認

院内の掲示物の写真を撮り、Googleビジネスプロフィールの診療時間と電話番号を今のサイトと見比べます。かかる時間は30分ほどです。

5
STEP
管理画面の操作の確認

制作会社に管理画面を見せてもらい、受付のスタッフに休診日を1件入れてもらいます。打ち合わせ1回で、1時間ほどです。

6
STEP
公開後の数字の見直し

公開した後は毎月1時間ほど、サーチコンソールで症状の言葉の表示回数とクリック数を見て、書き足す症状を決めます。

とりわけ時間がかかるのが、症状ごとの材料の下書きです。自由診療の検査や治療は、費用の幅とリスクも書くので、保険診療の症状より長くかかります。下書きは文章にせず、箇条書きで書き出せば足ります。文章にする作業は、制作会社に任せられます。

任せる場合の費用と返ってくるもの

院長が制作会社に任せる場合は、会社ごとに違う費用の組み合わせを同じ項目で比べ、払い終えた後に院に何が残るかまで確かめます。

見積もりで比べる4つの項目

費用は、制作会社ごとに初期費用、月額、最低の契約期間の組み合わせが違うので、最低の契約期間に払う総額で比べます。見積もりで確かめるのは、次の4つです。

  • 総額:初期費用と、月額に最低の契約月数をかけた額の合計
  • 月額に含まれる作業:休診日の更新や症状のページの書き足しを頼める範囲
  • サイトとドメインの持ち主:契約が終わった後の名義
  • 途中で解約したときの費用:払う額と、サイトのデータの扱い

ドメインは、サイトのURLのうち「〇〇clinic.jp」のような院の名前にあたる部分です。名義が制作会社のまま契約が終わると、診察券に刷ったURLを使い続けられないことがあります。

当社に任せた場合に返ってくるもの

私たち合同会社Writers-hubに任せた場合に院に返ってくるものは、次の表のとおりです。

返ってくるもの

中身

症状ごとのページを含むサイト

10ページまで作り、ブログやお知らせの個別のページは数えない

院で直せる管理画面

休診日やお知らせなどの文章と写真を、院で差し替えられる

毎月の打ち合わせ

30分まで

Googleマップの院の情報

サイトを作るときに、院名・住所・診療時間・料金をサイトと同じ内容にそろえる

2年後のサイトとドメイン

院のものになる

2年たった後も運用を続ける場合は、月額5,000円か年5万円(税別)です。2年の途中で解約するときは、制作費の残りを払います。打ち合わせはオンラインで行い、滋賀県彦根市とその周辺の医院には訪問もします。

ここまでの流れは、院で一つずつ作ることもできます。作り直しを任せたい場合は、当社が初期費用0円・月額19,800円(税別・最低2年)で症状ごとのページを含むサイトを作り、休診日やお知らせは院の管理画面で直せ、2年後にサイトとドメインが院のものになります。

症状で探す患者が、院のページから予約まで進めるサイトにしませんか

症状や検査ごとのページを含む10ページまでのサイトを、初期費用0円・月額19,800円(税別・最低2年)で作ります。サービスのページは滋賀のお店向けの案内で、県外の医院にもオンラインで対応しています。

この記事を書いた人

米山拓真

米山拓真

合同会社Writers-hub 代表社員

滋賀県立大学工学研究科の修士課程を修了後、大手制作会社の編集部を経て2019年にWebライターとして独立。2020年に記事制作を手順化した「ハブ式SEOライティングメソッド」を開発し、これまでに200人以上のライターを育成しました。2022年3月に合同会社Writers-hubを設立し、会社として累計8,000記事以上のSEO記事制作に携わっています。2024年にAIライティングシステム「一気通貫Pro」、2025年から書き手の文体を再現するAI編集者「Edico」を開発。このブログでは、クライアント案件と自社サイトで実際に試したことを書いています。

読んで終わりにしないために

記事の内容を自社に当てはめるとどうなるか、オンライン30分で一緒に整理します。費用はかかりません。