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行政書士のホームページは自作か依頼か|費用と手間と更新で比べる

行政書士のホームページは、作るときの金額より、公開した後に業務ページを月に1本書き足す時間が取れるかで作り方を選ぶことをおすすめします。時間が取れるなら自作かホームページ作成サービス、取れないなら管理画面で書き足せる作りを条件に制作会社を選ぶ、という分け方です。どの作り方でも、ドメインは自分の名義で取ってください。

事務所の机に3枚のカードが並び、行政書士が費用、作る時間、業務ページの追加の3つの物差しを当てて見比べている様子。

「自分で作れば数千円、制作会社に頼めば数十万円かかるなら、安く作れる方法でよさそう」。料金表や見積書で最初に目に入るのが初期費用なので、作るときの金額で比べたくなります。ところが、行政書士のサイトは、手続きの名前で探す人に見つけてもらうために、公開した後も業務ページを1本ずつ足していくことになります。作り方の差が大きく出るのは、作るときの金額よりも、業務ページを足すときに、誰がどれだけの時間と費用をかけるかです。

本記事では、3つの作り方の比べ方から、事務所の状況に合う選び方と始め方まで、小さなお店や事務所のサイトを作る制作会社の視点で順を追ってお伝えします。

この記事でわかること
  • 自作は初期費用が数千円〜2万円ほどで済む代わりに、操作を覚える時間を含めて数十時間かかる
  • 制作会社に頼んでも、業務ページの原稿を書く時間と、手続きの説明が正しいかを確かめる時間は残る
  • 開業直後は自作か作成サービス、業務を絞った事務所は管理画面で業務ページを書き足せる作りの制作会社が合いやすい
  • 業務ページ1本には、対象になる人、料金の目安、流れと日数、必要書類、対応地域の5つを書く
  • どの作り方でも、ドメインは自分の名義で取り、公開後は「業務名+市町村名」での順位を月1回記録する

行政書士のホームページの3つの作り方

行政書士のホームページの作り方は、誰が何を使って作るかで分けると、次の3つです。

  • 自作:レンタルサーバーとドメインを自分で契約し、WordPressなどのソフトでページを作る
  • ホームページ作成サービス:作成サービスに申し込み、用意されたテンプレートに文章と写真を入れる
  • 制作会社:打ち合わせで載せる内容を決め、デザインとページの作成を任せる

WordPressは、管理画面と呼ぶ専用の画面からページを作って書き足せる無料のソフトです。レンタルサーバーはサイトのデータを置く場所を月額で借りる契約で、ドメインは「〇〇-gyosei.jp」のようなサイトのアドレスを指します。

3つの作り方の違いは、作るときより、公開した後に表れます。事務所の名前を知らない人は、「建設業許可」「相続手続き」のように困っている手続きの名前で検索するため、手続きごとに業務ページを用意すると、それぞれの手続き名で探す人に合う入口を増やせるからです。作り方の違いは、業務ページを足すときの手間に出ます。

3つの作り方を、作る人と、公開後に業務ページを足す人で並べた図

自作、作成サービス、制作会社の費用と手間の比較

自作と作成サービスは費用を抑えられる代わりに作る時間を自分で出し、制作会社は費用がかかる代わりに作る時間が短く済みます。6つの項目で並べると、次のとおりです。

自作ホームページ作成サービス制作会社
初期費用ドメインと有料テーマで数千円〜2万円ほど0円で始められるプランが多い一括払いなら数十万円、月額制なら0円のこともある
月額サーバー代の月1,000円前後と、ドメインの更新代独自ドメインを使えるプランで月1,000〜3,000円ほど保守や月額制の料金で月数千円〜数万円
作るのにかかる自分の時間操作を覚える時間を含めて数十時間テンプレートに文章と写真を入れて十数時間打ち合わせと確認で数時間
業務ページを足すときの手間管理画面から自分で足し、見た目の調整も自分でするテンプレートの範囲で自分で足せる管理画面のある作りなら自分で足せ、無ければ毎回頼む
ドメインの持ち主自分自分で取れば自分、サービスで取ったときは規約で決まる制作会社の名義で取ることもあり、契約で決まる
解約したときに残るものサイトのデータとドメイン自分の名義のドメインは残り、ページの作りはそのまま他へ移せない契約で決まり、買い取りならサイトのデータとドメインが残る

※ 金額と時間は目安です。選ぶテーマやプラン、ページの数、パソコンの操作に慣れているか、制作会社との契約の形で変わります。

表で見落とされがちなのが、作る時間に業務ページの原稿を書く時間が入っていないことと、ドメインの持ち主の違いです。

業務ページの原稿を書く時間

業務ページの原稿を書く時間は、3つのどの作り方を選んでも、行政書士本人に残ります。業務の対象になる人や報酬、必要書類が正しいかを決めて確かめられるのは、その業務を受ける本人だけだからです。

制作会社によっては、聞き取りをもとに原稿を書いてくれるところもあります。その場合も、聞き取りに答える時間と、書き上がった原稿の手続きの説明を確かめる時間はかかります。作り方で変わるのは、原稿以外の作業に使う時間です。

ドメインの名義と解約したときに残るもの

ドメインの名義によって、名刺やチラシに刷ったアドレスを、作り方や依頼先を変えた後も使い続けられるかが決まります。制作会社やサービスの名義で取ったドメインを移すには相手の手続きが要り、移せなければアドレスが変わって、名刺やチラシを刷り直すことになります。

解約したときにサイトのデータが残るかは、契約書の解約の条項で確かめます。月額制では、解約するとサイトが消える契約も、事務所に引き渡される契約もあります。

⚠

すでにサイトがある事務所は、ドメインの登録者が誰の名義かを、ドメインを取った会社の管理画面で見るか、制作会社に聞いて確かめておきます。

開業直後と業務を絞った事務所に合う作り方

開業直後の事務所には自作かホームページ作成サービス、業務を絞った事務所には業務ページを書き足せる作りの制作会社が合いやすくなります。分かれ目は、扱う業務が固まっているかと、業務ページを月に1本書き足す時間が取れるかの2つです。

開業直後の事務所

開業直後の事務所は、自作かホームページ作成サービスで、少ないページから始めるのが合います。開業してしばらくは、受けてみて扱う業務を増やしたり絞ったりすることがあり、最初に数十万円をかけて作り込んだページを作り直すことになりかねないためです。

自作と作成サービスのどちらにするかは、操作を覚える時間を取れるかで決めます。WordPressの操作を覚える時間を取れるなら、ページを増やしても自分で借りたサーバーに置き続けられる自作が向いています。早く公開したいなら、独自ドメインを使えるプランの作成サービスを選びましょう。

経営者経営者

開業したばかりで予算がありません。無料のホームページ作成サービスで始めても大丈夫でしょうか。

Writers-hub編集部Writers-hub
編集部

無料のプランで始めること自体は問題ありません。ただ、無料のプランの多くは、サービスの名前が入ったアドレスになります。名刺やチラシに載せた後で独自ドメインに移すとアドレスが変わるため、名刺を作る前に、自分で取ったドメインを使えるプランにしておくと刷り直しが要りません。

業務を絞った事務所

業務を絞った事務所は、作りを制作会社に任せ、業務ページの書き足しは事務所で続ける形が合います。扱う業務が決まっているので、トップと業務ページの作りを最初に固めても作り直しになりにくく、作り込む費用が無駄になりにくいからです。

業務を絞ると、同じ業務の中で、手続きの場面ごとのページを足していくことになります。たとえば在留資格の業務なら、在留期間の更新と在留資格の変更を別のページにすると、それぞれの手続きの名前で探す人に合うページになります。

依頼が増えて書き足す時間が取れなくなったら、管理画面のある作りを条件に制作会社を選びます。管理画面が無い作りでは、ページを1本足すたびに依頼と見積もりのやり取りが要るためです。自分で書く時間が取れ、WordPressの操作を苦にしない事務所なら、業務を絞っていても自作で続けられます。

依頼が増えて、業務ページを書き足す時間が取れなくなっていませんか

サイトを作る作業は任せて、業務ページや料金は事務所の管理画面で書き足す形にできます。月額に含まれる作業と契約の条件は、サービスのページで確かめられます。オンラインで全国に対応し、彦根市とその周辺は訪問もできます。

どの作り方でも業務ページ1本に書く5つの項目

業務ページ1本には、依頼を考える人が問い合わせる前に知りたい5つの項目を書きます。5つがそろっていると、読んだ人は、自分が対象か、いくらかかるかなどを、問い合わせる前に判断できます。

業務ページ1本を、対象になる人、料金の目安、流れと日数、必要書類、対応地域の5つの枠で区切った図

対象になる人

対象になる人は、読んだ人が自分に当てはまるかを判断できるよう、業種や状況で書きます。「許認可の申請を代行します」とだけ書くより、「飲食店を開く人で、営業許可を初めて取る人」と書くほうが、読んだ人は自分のことだと分かります。受けていない相談も書いておくと、対象外の問い合わせに答える時間が減ります。

料金の目安

料金の目安は、事務所に掲示している報酬の額と同じ額を、業務ごとに書きます。報酬の額を事務所に掲示することは行政書士法で義務になっていて、行政書士職務基本規則では、インターネットなどで公表するよう努めることにもなっています。

申請先に納める手数料や証明書の取得費用など、報酬とは別にかかる費用があれば、報酬と分けて書きます。料金の載せ方は、所属する行政書士会の決まりを確かめてから書きます。会則や規則に、報酬の表示や広告についての決まりがないかを先に見ておきましょう。

(参考:行政書士職務基本規則(日本行政書士会連合会))

依頼から完了までの流れと日数

流れと日数は、依頼者がすることと事務所がすることを分け、段階ごとに日数を書きます。申請先の審査にかかる日数は事務所では決められないため、事務所が書類を作る日数とは分けて書きます。

日数は、実際に受けている依頼の目安で書きます。行政書士職務基本規則は、ホームページやSNSでの広告宣伝でも、事実に合致しない内容や誇大な内容を禁じています。

必要書類

必要書類は、依頼者が用意する書類と、事務所で用意する書類を分けて並べます。住民票の写しなら市区町村の窓口、登記事項証明書なら法務局のように取る場所も添えると、依頼者は面談の前に書類を集め始められます。

対応地域

対応地域は、面談に出向ける市町村と、郵送やオンラインで受ける地域を分けて書きます。分けて書くと、事務所から離れた市町村の人も、郵送やオンラインで頼める事務所として候補に入れられます。

業務の名前と地域名で探す人に向けたページの作り方と、士業の広告の決まりで使えない表現は、士業のSEO対策は業務の名前で狙う|業務ページの作り方と広告の決まりで紹介しています。

選んだ作り方の始め方と公開後の順位の記録

どの作り方を選んでも、ドメインを自分の名義で取るところから始め、公開した後は月に1回、検索での順位を記録します。ドメインは、どの作り方でも自分の名義で取ります。

自作の始め方

自作は、次の4つの手順で、公開できる最小のサイトを作ります。最初から全部の業務ページをそろえず、問い合わせの多い業務から2〜3本を書きます。

1
STEP
ドメインの取得

事務所の名前か業務を表す言葉でドメインを決め、登録者を自分の名義にして取ります。

2
STEP
サーバーとWordPressの準備

レンタルサーバーを申し込み、WordPressを入れます。多くのレンタルサーバーには、WordPressを数回の操作で入れる機能があります。

3
STEP
最初の5〜6ページの作成

トップ、業務ページ2〜3本、事務所概要、問い合わせのページを作ります。事務所概要に登録番号と所属する行政書士会を載せておくと、読んだ人は日本行政書士会連合会の会員検索で登録を確かめられます。

4
STEP
Googleビジネスプロフィールの登録

Googleビジネスプロフィールは、Google検索とGoogleマップに出る事務所の情報を管理できる無料の登録です。事務所を登録し、オーナー確認(事務所の運営者であることをGoogleに示す手続き)を済ませます。

作成サービスの始め方

ホームページ作成サービスは、独自ドメインを使えるプランを選び、自分の名義で取ったドメインをつないでから作り始めます。作るページは自作と同じく、トップ、業務ページ2〜3本、事務所概要、問い合わせから始め、Googleビジネスプロフィールも登録します。テンプレートを選ぶ前に、業務ページを何本まで足せるかをプランの説明で確かめましょう。

制作会社への頼み方

制作会社に頼むときは、見積もりを取る前に、次の3つを聞く項目として決めておきます。

  • ドメインを事務所の名義で取れるか
  • 業務ページを事務所が管理画面で書き足せるか
  • 解約したときにサイトのデータとドメインが残るか

3つの答えがそろったら、見積もりの金額を2年でかかる総額で比べます。総額の出し方は、士業のホームページ制作は2年の総額で比べる|依頼1件あたりの費用の出し方で紹介しています。

公開後の順位の記録

事務所は、公開した後、月に1回、「業務名+市町村名」で検索し、自分の業務ページが何番目に出るかを記録します。検索は毎回同じパソコンと同じ場所で、ブラウザのシークレットウィンドウ(閲覧の履歴を残さない画面)を開いて行い、検索した場所と日付も記録します。条件をそろえないと、順位の上下が検索の条件の違いなのか、ページの変化なのかを見分けられません。

記録する項目は、次の4つです。

  • 検索した日
  • 検索した言葉
  • 業務ページが出た順位
  • 地図の欄への表示の有無

3か月分の記録を並べ、順位が上がらない業務ページから、5つの項目に足りないものがないかを見直します。

月1回の検索の順位を表に書き、3か月分を並べて見直す業務ページを決める図

作る時間が取れない場合と当社が手伝わない作り方

業務ページを書いて作る時間が取れない場合は、サイトを作る作業を制作会社に任せ、業務ページの書き足しだけを事務所で続ける形にできます。一方で、自作とホームページ作成サービスで作る場合は、当社は作業を手伝っていません。ドメインの取得から順位の記録までの手順を、事務所の中で進めてください。

私たち合同会社Writers-hubの小さなお店向けのホームページ制作では、10ページまでのサイトを、地域名と業種で探す人の検索結果と、AIの回答に出る作りにします。ブログやお知らせの個別のページは、10ページに数えません。サイトを作るときに、Googleマップの事務所の名前、住所、営業時間、料金も、サイトと同じ内容にそろえます。

毎月30分までの打ち合わせがあり、オンラインのほか、彦根市とその周辺は訪問もできます。県外の事務所にはオンラインで対応します。2年後にサイトとドメインが事務所のものになり、運用を続ける場合は月額5,000円か年5万円(税別)です。途中で解約するときは、制作費の残りを払います。

どの作り方にも向き不向きがあります。業務ページを書いて作る時間が取れない場合は、当社が初期費用0円・月額19,800円(税別・最低2年)で事務所のサイトを作り、業務ページや料金は事務所の管理画面で書き足せるようにします。

作る作業は任せて、業務ページは管理画面で書き足しませんか

月額19,800円(税別・最低2年)に含まれる作業と、2年後にサイトとドメインが事務所のものになる条件を、サービスのページで確かめられます。サービスのページは滋賀のお店向けの案内ですが、県外の事務所にもオンラインで対応しています。

この記事を書いた人

米山拓真

米山拓真

合同会社Writers-hub 代表社員

滋賀県立大学工学研究科の修士課程を修了後、大手制作会社の編集部を経て2019年にWebライターとして独立。2020年に記事制作を手順化した「ハブ式SEOライティングメソッド」を開発し、これまでに200人以上のライターを育成しました。2022年3月に合同会社Writers-hubを設立し、会社として累計8,000記事以上のSEO記事制作に携わっています。2024年にAIライティングシステム「一気通貫Pro」、2025年から書き手の文体を再現するAI編集者「Edico」を開発。このブログでは、クライアント案件と自社サイトで実際に試したことを書いています。

読んで終わりにしないために

記事の内容を自社に当てはめるとどうなるか、オンライン30分で一緒に整理します。費用はかかりません。