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士業のホームページ制作は2年の総額で比べる|依頼1件あたりの費用の出し方

士業のホームページ制作は、初期費用の安さより、2年でかかる総額と、サイトから依頼が1件入るのにいくらかかるかで比べることをおすすめします。報酬や顧問料の平均から何件で元が取れるかを出し、検索から今来ている依頼の数と並べると、どの見積もりにするかを事務所の数字で決められます。

事務所の応接机で、所長が2社の見積書と電卓、受付簿を並べ、2年の総額を依頼の件数で割って見比べている様子。

「3社の見積もりを並べると、初期費用がいちばん安い会社に頼むのが得に見える」。見積書の中で金額の差がいちばん大きく開くのは初期費用の欄なので、その数字で決めたくなります。ところが、士業のサイトは公開した後も業務のページを足したり、報酬の目安を書き換えたりするため、初期費用の安い順と2年で払う額の安い順は一致するとは限りません。見積もりで比べるのは、2年でかかる総額と、サイトから依頼が1件入るのにいくらかかるかです。

本記事では、2つの数字の出し方から、事務所の数字で計算する手順、自分で作る場合と任せる場合の費用まで、ホームページを月額制で作っている会社の視点で順を追ってお伝えします。

この記事でわかること
  • 2年の総額は、初期費用に月額の24か月分と、更新や修正を頼んだときの費用を足して、見積もりごとに出す
  • 依頼1件あたりの費用は、2年の総額を、見込みの依頼の数で割って出す
  • 見込みの依頼の数は、過去1年の依頼のうち、検索やGoogleマップから来た数を受付簿で数えて決める
  • 2年の総額を依頼1件の利益で割ると、何件の依頼で元が取れるかが分かる
  • 自分で作る場合や更新する場合も、かかる時間に所長の1時間あたりの売上を掛けると、見積もりと同じ表で比べられる

初期費用だけで比べた見積もりに入らない費用

士業のホームページ制作の見積もりを初期費用だけで比べると、公開した後に払う費用が比べる数字から抜けます。士業のサイトでは、扱う業務が増えたときのページの追加や、報酬の目安の書き換え、法改正に合わせた説明の直しなどが、2年の間に何度も出てくるためです。

初期費用の安い見積もりには、ページを1ページ足すごとや、文章を1回直すごとに費用がかかる形のものがあります。反対に、初期費用が高い見積もりでも、ページの追加や修正が月額に含まれていれば、公開後の支払いは月額のまま増えません。足すページが多い事務所ほど、初期費用の差は2年の額で縮みます。

とりわけ見落とされがちなのが、解約したときにサイトとドメインがどうなるかです。ドメインは、サイトの住所にあたる「〇〇.jp」の部分です。ドメインが制作会社の名義のままだと、解約したときに同じURLを使えなくなることがあります。サイトのデータを受け取れない契約では、作り直す費用も別にかかります。

初期費用で並べた順番と、2年の総額で並べた順番が入れ替わる図

士業の見積もりを比べる2つの数字

士業の見積もりを比べる数字は、2年でかかる総額と、サイトから依頼が1件入るのにかかる費用の2つです。総額では見積もりどうしの差が分かり、依頼1件あたりの費用では、払った額が依頼として戻ってくるかが分かります。

💡
  • 2年の総額=初期費用+月額×24+更新や修正を頼んだときの費用
  • 依頼1件あたりの費用=2年の総額÷見込みの依頼の数

2年でかかる総額

2年でかかる総額は、見積もりごとに式で出して表に並べます。期間を2年にするのは、月額制の見積もりには2年などの最低の契約期間が付くものがあり、初期費用のある見積もりと同じ期間で比べられるためです。

SEOの効果が出るまでには、サイトの状態とキーワードの競合で変わりますが、一般に3〜6か月ほどかかります。2年で数えれば、検索から依頼が入り始めた後の期間も計算に入ります。

更新や修正を頼んだときの費用には、1回の値段に2年で頼む回数を掛けた額を入れます。見積書の項目の拾い方や、ドメインとサーバーの費用の入れ方は、ホームページの作成費用は2年の総額で比べるで紹介しています。

依頼1件あたりの費用

依頼1件あたりの費用は、2年の間にサイトから依頼が何件入るかを見込み、2年の総額をその件数で割った額です。総額が同じ見積もりどうしでも、どの業務のページを作り、どんな言葉で探す人に向けるかで見込める依頼の数が変わるので、1件あたりの費用には差が出ます。

2年の総額から、依頼1件あたりの費用と元が取れる件数を出す計算の流れの図

自分の事務所の数字で計算する手順

自分の事務所の数字で計算する手順は5つで、用意するのは届いた見積書と、過去1年の受付簿か顧客の台帳です。

1
STEP
見積もりごとの2年の総額

2年の総額の式に入れる金額を、見積もりごとに書き出して足します。業務のページの追加が月額に含まれない見積もりでは、2年で足すページの数に1ページの値段を掛けて入れます。

2
STEP
検索から来た依頼の数

過去1年に受けた新しい依頼を受付簿から書き出し、事務所を検索かGoogleマップで知った依頼を数えます。知った経路を記録していなければ、今日から初回の相談で聞いて書き留め、3か月分の数を4倍して1年分とみなします。

3
STEP
見込みの依頼の数

1年で検索やGoogleマップから来た依頼の数を2倍し、2年の見込みにします。作り直した後に増える分は、制作会社がどの業務のページを作るかを聞いてから足すかを決め、聞く前は今の数のまま計算します。

4
STEP
1件あたりの費用

2年の総額を、2年の見込みの依頼の数で割ります。開業したばかりで見込みが0件のときは割れないので、次の手順で出す元が取れる件数を、2年で届くかどうかの目安にします。

5
STEP
元が取れる件数

依頼1件で残る利益を決め、2年の総額をその額で割ります。単発の業務は報酬の平均から、顧問契約は月の顧問料に2年の中で続くと見込む月数を掛けた額から、その依頼にかかる経費を引いた額を、1件の利益にします。顧問契約が2年を過ぎて続く分は数えないので、元が取れる件数は実際より多めに出ます。

2つの見積もりで計算した記入例

記入例は、初期費用30万円の見積もりAと初期費用5万円の見積もりBを、検索から来た依頼が年に4件、1件の利益が15万円の事務所に当てはめたものです。

項目

見積もりA

見積もりB

初期費用

30万円

5万円

月額×24

5,000円×24=12万円

5,000円×24=12万円

業務のページの追加

月額に含む

4万円×6ページ=24万円

修正を頼む費用

月額に含む

5,000円×18回=9万円

2年の総額

42万円

50万円

依頼1件あたりの費用

42万円÷8件=5万2,500円

50万円÷8件=6万2,500円

元が取れる件数

42万円÷15万円=2.8で3件

50万円÷15万円=約3.3で4件

※ 金額と件数は計算の例で、相場ではありません。見積書と受付簿の数字に入れ替えて計算してください。

初期費用はBのほうが25万円安くても、2年の総額はAのほうが8万円少なく済みます。2年の見込みの8件は、元が取れる件数の3件と4件をどちらも上回るので、この事務所は今の依頼のペースでも、どちらの見積もりでも元が取れます。

経営者経営者

うちは紹介からの依頼がほとんどで、検索から来た依頼は年に1件あるかどうかです。それならホームページにお金をかけても、元は取れないのではないでしょうか。

Writers-hub編集部Writers-hub
編集部

今のペースのままなら2年の見込みは2件なので、元が取れる件数が3件の見積もりには届きません。ただ、検索から依頼が来ない理由が、相談したい業務のページが無いことなら、作り直しで変えられます。見積もりを頼む会社に、どの業務のページを作り、どんな言葉で探す人に向けるのかを聞いてから、見込みに足すかを決めてください。

更新を自分でするか頼むかで変わる2年の額

士業のサイトの2年の額は、公開後の更新を自分でするか制作会社に頼むかで変わり、差の大きさは、業務のページの数と、料金や事例を書き足す回数で決まります。

業務のページの数と書き足す人

業務のページの数は、作る前に、相談を受けたい業務ごとに1ページずつ数えて決めます。相続の手続きと会社の設立のように、探す人が違う業務を1ページにまとめると、どちらの言葉で探す人にも答えが見つけにくいページになるためです。

ページの数を決めたら、公開後に次の4つの作業を誰がするかを決め、2年の回数と1回の時間を見積もります。

更新の作業

2年の回数

1回の時間

2年の時間

業務のページを足す

6回

3時間

18時間

報酬の目安を書き換える

4回

1時間

4時間

事例を書き足す

8回

1.5時間

12時間

法改正や制度の変更を書き足す

6回

2時間

12時間

※ 回数と時間は計算の例です。記入例の2年の時間は、合わせて46時間です。

自分でする時間と頼む費用の比べ方

自分で更新する場合の額は、2年の時間に所長の1時間あたりの売上を掛けて出します。更新に使った時間には、依頼の業務を進められないためです。1時間あたりの売上は、所長が1年に受け持つ業務の報酬の合計を、1年に業務に使う時間で割った額です。

1時間あたりの売上が1万円なら、記入例の46時間は46万円分です。同じ作業を記入例の見積もりBの値段で頼むと、ページの追加6回で24万円、修正18回で9万円の、合わせて33万円になります。

頼む場合も、書いた内容が正しいかを所長が確かめる時間はかかります。頼む場合は、材料を伝えて原稿を確かめる時間にも1時間あたりの売上を掛け、頼む費用に足してから自分でする場合と比べます。

⚠

弁護士や司法書士、税理士などは、所属する会の広告の規程でサイトに書ける内容が決まっていて、会ごとに中身が違います。事例や報酬を書き足すときは、規程に合うかを確かめる時間も、自分でする場合と頼む場合の両方に入れます。

士業ごとの広告の決まりは、士業のSEO対策は業務の名前で狙うで紹介しています。

報酬の目安や業務の説明を、事務所で書き換えられる形を探していますか

当社のホームページ制作では、作った後の文章や写真を、お客様が管理画面で差し替えられます。管理画面は、文章や写真を書き換える画面です。毎月30分までの打ち合わせもあります。

自分で作る場合にかかるお金と時間

自分で作る場合に払うお金は、作成ツールとドメインの料金と、ツールに含まれないときのサーバーの料金です。2年の総額には、作る時間に所長の1時間あたりの売上を掛けた額も入れます。作成ツールは、ページの型に文章と写真を入れてサイトを作るサービスです。

自分で作るときの作業は次の6つで、どれも公開の前に済ませます。

  • ページの組み立て:トップ、業務ごとのページ、報酬、事務所の紹介、相談の申し込みのページを決める
  • 業務ごとの原稿:対象になる人、手続きの流れ、報酬の目安、必要な書類を書く
  • 写真:所長の写真、事務所の外観、相談に使う部屋を撮る
  • 規程の確認:所属する会の広告の規程に合うかを、全ページで確かめる
  • 申し込みのテスト:相談のフォームから送った内容が事務所のメールに届くかを試す
  • Googleマップの情報:事務所の名前、住所、電話番号、営業時間をサイトとそろえる

業務が5つで、原稿に1業務3時間、残りの5つの作業に合わせて15時間かかるなら、作る時間は30時間です。1時間あたりの売上が1万円なら30万円分になり、払うお金の2年分と、公開後の更新の時間を足した額が、自分で作る場合の2年の総額です。

週末や業務の後に作るなら、事務所の売上は減らない代わりに、所長が休む時間が30時間減ります。

自分で作る場合と任せる場合で、払うお金と所長の時間の内訳を比べた図

任せる場合の費用と手元に残るもの

任せる場合の費用は見積もりの2年の総額で、手元に残るのは、所長が原稿を書くはずだった時間と、契約によってはサイトとドメインです。

所長の手元に戻る時間

任せる場合に所長の手元に戻るのは、原稿を書く時間から、材料を伝えて原稿を確かめる時間を引いた分です。1業務3時間かけて書く原稿が、伝えて確かめる1時間で済むなら、業務が5つの事務所では10時間が戻ります。

解約したときのサイトとドメイン

解約したときにサイトとドメインが手元に残るかと、途中でやめたときにいくら払うかは、契約書の次の3つの項目で確かめます。

  • ドメインの名義:事務所の名前で登録されるか
  • サイトのデータ:解約するときに受け取れるか
  • 途中解約の支払い:残りの月額を払うのか、制作費の残りを払うのか

名義やデータの受け取り方の確かめ方は、ホームページの月額管理費の内訳で詳しく紹介しています。

当社に任せる場合の費用

当社に任せる場合の費用も、ほかの見積もりと同じ式で比べられます。作る時間も更新の時間も事務所では取れないと計算で分かったら、任せる道を考えます。

私たち合同会社Writers-hubは、ホームページを月額制で作り、地域名と業種で探す人と、AIの回答に出る作りにします。サイトを作るときには、Googleマップの情報もサイトと同じ内容にそろえます。

士業のホームページ制作は、初期費用の安さではなく、2年でかかる総額と、依頼1件あたりの費用で比べます。当社の場合は初期費用0円・月額19,800円(税別・最低2年)で、途中で解約するときは制作費の残りを払います。2年後にサイトとドメインがお客様のものになり、その後の運用は月額5,000円か年5万円(税別)なので、この金額を同じ式に入れて比べてください。

当社の金額も、依頼1件あたりの費用の式に入れてみませんか

作るのは10ページまでで、ブログやお知らせの個別のページは数えません。手順の中で数えた業務のページが10ページに収まるかを、サービスのページで見比べてください。サービスのページは滋賀のお店向けの案内で、彦根市とその周辺は訪問もでき、県外はオンラインで対応しています。

この記事を書いた人

米山拓真

米山拓真

合同会社Writers-hub 代表社員

滋賀県立大学工学研究科の修士課程を修了後、大手制作会社の編集部を経て2019年にWebライターとして独立。2020年に記事制作を手順化した「ハブ式SEOライティングメソッド」を開発し、これまでに200人以上のライターを育成しました。2022年3月に合同会社Writers-hubを設立し、会社として累計8,000記事以上のSEO記事制作に携わっています。2024年にAIライティングシステム「一気通貫Pro」、2025年から書き手の文体を再現するAI編集者「Edico」を開発。このブログでは、クライアント案件と自社サイトで実際に試したことを書いています。

読んで終わりにしないために

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