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サテライトサイトとは?SEOで問題になる使い方と作るかの決め方

サテライトサイトは、別のサイトにしたこと自体ではなく、作る目的と中身で扱いが分かれます。本体の順位を上げるリンクを集めるためなら作らず、本体とは違う読者にそのサイトだけで用が足りる情報を届けるときも、まず本体の中に置けないかを確かめてから作ることをおすすめします。

中央に本体サイトの画面があり、その周りに小さなサイトの画面が3つ並び、本体へ向かうリンクの矢印と、それぞれ別の読者へ向かう矢印を描き分けた図。

「サテライトサイトを作ると、Googleからペナルティを受けそう」。サテライトサイトを作る目的として、本体サイトへの被リンクを増やすことがよく挙げられるため、作ること自体が危ないと思われがちです。ところが、Googleのスパムに関するポリシーが問題にしているのは、別のサイトを作ることではなく、検索ランキングの操作を主な目的としてリンクやサイトを作ることです。独立した目的と内容を持つサイトなら問題になりにくく、本体へのリンクを集めるための量産はポリシーに触れえます。

本記事では、サテライトサイトの意味から、ポリシーで問題になる使い方、作るか迷ったときに確かめる順番まで、複数のサイトで記事を公開している制作会社の視点で順を追ってお伝えします。

この記事でわかること
  • サテライトサイトは、本体サイトとは別のドメインなどで、本体と関連する目的のために作る小さなサイトを指す
  • 本体へのリンクを集めるためのサイトは、リンクスパムのほか、誘導ページや期限切れのドメインの不正使用に当たりうる
  • 問題になりにくいのは、本体とは違う読者にそのサイトだけで用が足りる中身を届け、運営元も明かしているサイト
  • 作るか迷ったら、作る目的を書き出し、本体の中に置けないかを先に確かめる

サテライトサイトの意味

サテライトサイトとは、本体サイトとは別のドメインなどで、本体と関連する目的のために作る小さなサイトのことです。英語のsatellite(衛星)から来た言葉で、衛星サイトとも呼ばれます。

本体サイトとサテライトサイトの関係を示した図

サテライトサイトを作る目的は、本体サイトの被リンクを増やすことと、本体とは違う読者に届けることの2つに分かれます。被リンクを増やす目的では、サテライトサイトから本体サイトへリンクを張ります。違う読者に届ける目的では、本体では扱いにくいテーマを別のサイトで扱います。

たとえば、業務用の厨房機器を売る会社が、飲食店を開業したい人に向けて開業までの手続きを解説するサイトを別に作るのは、違う読者に届ける使い方です。

Googleのスパムに関するポリシーには、「サテライトサイト」という言葉は出てきません。サテライトサイトが問題になるかは、ポリシーに書かれた行為に当たるかで決まります。

サテライトサイトで特に問題になりやすい4つのスパム

サテライトサイトに特に関係するスパムを、Googleのスパムに関するポリシーの記述に照らして、次の4つ取り上げます。どのスパムも、検索ランキングの操作を主な目的とする点が共通しています。Googleは、ポリシーに違反しているサイトは、検索結果での掲載順位が下がったり、まったく表示されなかったりすることがあると説明しています。

※ 本記事のポリシーの記述は、2026年10月28日時点の「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」の日本語版をもとにしています。

Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー | Google 検索セントラル | Documentation | Google for Developers
スパムに関するポリシーには、ページまたはサイト全体の掲載順位が下がったり、Google 検索から完全に除外されたりする原因となる動作や手法が詳しく記載されています。
🌐 developers.google.com
外部リンク

リンクスパム

本体サイトへリンクを送るためだけに小さなサイトを並べる使い方は、リンクスパムに当たりえます。ポリシーでは、検索ランキングを操作することを主な目的として、サイトへのリンクやサイトからのリンクを作成する行為をリンクスパムとしています。

リンクスパムの例には、リンクとランキングシグナルの操作を主な目的とした、価値の低いコンテンツの作成も挙がっています。サイトの数の基準はポリシーに書かれておらず、1サイトでも目的が同じならリンクスパムに当たりえます。

誘導ページの不正使用

地域名やサービス名ごとに似たサイトを作り、どれからも本体の1ページへ案内する使い方は、誘導ページの不正使用に当たりえます。ポリシーは、似た検索語句で上位に表示されることを目的にサイトやページを作り、有用性の低い中間ページに利用者を誘導することを、誘導ページの不正使用としています。

誘導ページの不正使用の例には、特定の地域や都市を対象としたドメイン名を複数持ち、どのドメインからも1つのページに誘導することが挙がっています。店舗ごとに住所や営業時間が違い、そのページだけで用が足りるなら、中間ページには当たりにくいと見ています。

期限切れのドメインの不正使用

被リンクの付いた中古ドメインを買ってサテライトサイトにする使い方は、期限切れのドメインの不正使用に当たりえます。ポリシーは、期限切れのドメインを主に検索ランキングの操作を目的として買い、利用者にとってほとんど価値のない中身を置くために使い直すことを、不正使用としています。

中古ドメインを買うこと自体を禁じる記述はありません。問題になるのは、ランキングの操作が主な目的で、置く中身に価値がない場合です。被リンク付きの中古ドメインの扱いは、被リンクの購入はGoogleのポリシー違反かのよくある質問でも取り上げています。

大量生成されたコンテンツの不正使用

利用者にとって価値の低い記事を大量に作り、いくつものサイトに分けて置く使い方は、大量生成されたコンテンツの不正使用に当たりえます。ポリシーは、大量生成されたコンテンツの不正使用の例として、コンテンツを大量生成したことを隠す目的で複数のサイトを作成することを挙げています。

ポリシーは作成方法を問わないとしているため、AIで作った記事でも人が書いた記事でも扱いは同じです。

サテライトサイトが問題になりにくい条件

サテライトサイトが問題になりにくいのは、本体へのリンクを集めるためではなく、そのサイト自体に独立した目的と内容があるときです。

問題になりうるサテライトサイトと問題になりにくいサテライトサイトを比べた図

作るサイトが条件に合うかは、次の4つをすべて満たすかで確かめます。

  • 本体サイトとは違う読者や用途に向けたサイトである
  • 本体サイトに移らなくても、そのサイトだけで読者の用が足りる
  • 運営する会社名と、本体サイトとの関係をサイトに書いている
  • 本体サイトへのリンクは、読者が次に読むページとして要る場面だけに張っている

サテライトサイトが問題になりにくい条件は、Googleが示した基準ではありません。ポリシーが問題にする使い方に当たらないかを、作る側が確かめるための目安です。

Web担当者Web担当者

本体と関連するテーマで記事をきちんと書けば、本体へのリンクがたくさんあっても大丈夫ですよね?

Writers-hub編集部Writers-hub
編集部

本体と関連するテーマにすると、読者が本体のページを必要とする場面を作れるので、その点は役に立ちます。ただ、ポリシーが見ているのはテーマの近さではなく、リンクを作る目的です。本体の順位を上げるために、どの記事にも本体へのリンクを入れているなら、記事を書いていても目的は変わりません。

運営元を隠す作り方が問題になる理由

運営元を隠し、本体へのリンクを第三者のリンクに見せかける目的で作るなら、リンクを作る目的はポリシーの対象になります。サテライトサイトの作り方として、本体サイトとIPアドレスやサーバーを分ける方法が紹介されることがあります。分ける理由として挙げられるのは、同じ人が運営するサイトだとGoogleに見なされないようにすることです。

運営元を隠したサイトと運営元を明かしたサイトの違いを示した図

独立した目的を持つサイトなら、運営元を隠す理由はありません。

見落とされがちなのが、IPアドレスを分けても、リンクを作る目的は変わらないという点です。

サテライトサイトを作るかの判断の順番

サテライトサイトを作るかは、次の4つの手順で順に確かめると決められます。どの手順でも、答えが「作らない」か「本体の中に置く」になったら、そこで決めて構いません。

1
STEP
作る目的の書き出し

本体サイトの順位を上げるための被リンクが目的なら、サテライトサイトは作りません。本体の順位を上げたいなら、本体のページを、検索した人の疑問に答える中身に書き直すことから始めます。

2
STEP
届けたい読者と本体の読者の比較

本体サイトの読者と同じ人に同じ商品やサービスを案内するなら、別のサイトにする理由はありません。本体の読者とは違う悩みや立場の人に向けて書くときだけ、次の手順へ進みます。

3
STEP
本体の中に置けるかの確認

本体サイトのサブディレクトリに置けるなら、本体の中に置きます。本体のメニューや記事から内部リンクで案内でき、ドメインやサーバー、アクセス解析の設定も1つで済むためです。別ドメインの新しいサイトは、本体サイトに外部から張られているリンクを持たない状態から始まります。

4
STEP
更新を続ける担当と予算の決定

別のサイトは、ドメインとサーバーの費用、CMSの更新、アクセス解析の設定などが本体とは別に必要になります。担当者と年間の予算を決められないなら、本体の中に置く案に戻ります。

サブドメインやサブディレクトリを含めた置き方の違いは、サブドメインのメリットとデメリットで比べています。

別のサイトにするか、本体の中に置くかで迷っていませんか

本体サイトのURLと、別のサイトで届けたい読者、載せる予定の内容を、相談フォームに書いてください。無料相談(オンライン30分)で、状況をうかがいます。

サテライトサイトのよくある質問

サテライトサイトについて、よくある3つの質問に答えます。

サテライトサイトにSEOの効果はある?

サテライトサイトから本体へのリンクで、本体の順位がどれだけ変わるかは、公式には確認できていません。ランキングの操作を主な目的としたリンクは、ポリシーでリンクスパムとされています。本体とは違う読者に向けたサイトなら、効果は本体の順位ではなく、読者が本体へ進んだ数で確かめます。

サブドメインで作れば問題ない?

サブドメインで作っても、作る目的が同じなら扱いは変わりません。Googleのポリシーは、ポリシー違反を続ける目的でサブドメインやサイトを新たに作る行為などを、ポリシーの回避として挙げています。

昔作ったサテライトサイトはどうする?

昔作ったサテライトサイトは、まず本体サイトと、所有権を確認できる各サテライトサイトのSearch Consoleで、手動による対策のレポートに通知が出ていないかを確かめます。通知が出ていなくても、本体へリンクを送るためだけに作ったサイトなら、本体へのリンクを外すか、nofollowなどの属性を付けます。Search Consoleのヘルプでも、ポリシーに違反するリンクは、削除するか、PageRankを渡さない属性を付けるよう案内されています。

昔作ったサイトの記事に読者の役に立つ中身があるなら、サイトを残すか本体に移すかを、判断の順番に沿って決め直します。

まとめ|サテライトサイトの扱いを分けるのは作る目的

サテライトサイトは、本体サイトとは別に、本体と関連する目的で作る小さなサイトです。Googleのスパムに関するポリシーが問題にするのは、別のサイトという形ではなく、検索ランキングの操作を主な目的としてリンクやサイトを作ることです。本体へのリンクを集めるための量産はリンクスパムなどに当たりえ、本体とは違う読者にそのサイトだけで用が足りる中身を届けるサイトは、問題になりにくいと言えます。

作るか迷ったときは、作る目的を1文で書き出します。本体の順位を上げるためなら作りません。違う読者に届けるためでも、先に本体の中に置けないかを確かめます。

私たち合同会社Writers-hubは、累計8,000記事以上を制作し、自社と取引先の複数のサイトで毎日記事を公開しています。

今ある別サイトから本体へ、どんなリンクが張られていますか

本体サイトと別のサイトのドメインの一覧と、別のサイトを作った目的を、相談フォームに書いてください。無料相談(オンライン30分)で、状況をうかがいます。

この記事を書いた人

米山拓真

米山拓真

合同会社Writers-hub 代表社員

滋賀県立大学工学研究科の修士課程を修了後、大手制作会社の編集部を経て2019年にWebライターとして独立。2020年に記事制作を手順化した「ハブ式SEOライティングメソッド」を開発し、これまでに200人以上のライターを育成しました。2022年3月に合同会社Writers-hubを設立し、会社として累計8,000記事以上のSEO記事制作に携わっています。2024年にAIライティングシステム「一気通貫Pro」、2025年から書き手の文体を再現するAI編集者「Edico」を開発。このブログでは、クライアント案件と自社サイトで実際に試したことを書いています。

読んで終わりにしないために

記事の内容を自社に当てはめるとどうなるか、オンライン30分で一緒に整理します。費用はかかりません。