「SEO対策は、チェックリストに並んだ施策を上から順に片付けていけば進みそう」。SEOの診断ツールやチェックリストは直す項目を一覧で示すため、一覧を全部こなすことがSEO対策だと思われがちです。ところが、Googleのスターターガイドには、サイトが検索結果に出ていなければ技術的な原因を先に確かめること、サイトの構成の整理は今すぐでなくてよいことが書かれています。SEO対策は、自社のサイトが止まっている段階の施策から手を付けます。
本記事では、SEO対策で行う施策の全体像から、Search ConsoleとGA4で現状を分析して手を付ける順番を決める手順まで、SEO対策を現状の分析から受け持つ会社の視点で順を追ってお伝えします。
- SEO対策の施策は、Googleへの登録、検索語句に合う内容、検索結果での見え方、問い合わせまでの導線の4つの段階に分かれる
- 直すページは、検索数の多さより問い合わせへの近さで選ぶ
- 直す施策は、Search ConsoleとGA4で前の段階から確かめ、最初に止まっている段階で選ぶ
- メタキーワードや文字数の調整のように、Googleが重要でないとしている作業には時間をかけない
- 変更が反映されるまで数時間から数か月かかるので、数週間待ってから、月に1回数字を見て次の施策を決める
SEO対策とは何をする取り組みか
SEO対策とは、検索エンジンにページの内容を理解してもらい、検索した人に自社のページを見つけて選んでもらうための取り組みです。GoogleのSEOスターターガイドには、上位に表示される秘訣は無いと書かれています。
企業サイトのSEO対策では、検索順位は途中の数字です。目的は、問い合わせや売上を増やすことにあります。上位に出ても、読者が問い合わせを受けるページまで進まなければ、事業の数字は変わりません。

SEO対策の施策を分ける4つの段階
SEO対策の施策は、検索した人がページを見つけてから問い合わせるまでの4つの段階に分けられます。

施策を内部対策・外部対策などの種類で分ける方法は、SEO対策の種類の記事で紹介しています。
Googleへのページの登録
Googleへの登録の段階では、Googleがページを見つけて読み取り、インデックスに登録できる状態にします。インデックスは、検索結果に出す候補のページを集めたGoogleのデータベースです。登録されていないページは、内容をどれだけ直しても検索結果に出ません。
主な施策は、Googleがページを読めない設定を外すことと、サイト内からリンクを張ることです。robots.txtでクロールを止めているとGoogleはページを読み取れず、noindexを指定したページは登録されません。Googleは主にリンクをたどって新しいページを見つけるので、新しく作ったページには、サイト内のほかのページからリンクを張ります。
サイトマップの送信は、ページを見つけてもらう手段の1つです。ただし、Googleは必須ではないと説明しています。
検索語句に合うページの内容
検索語句に合う内容の段階では、登録されたページが、狙う検索語句の検索結果に表示されるようにします。Googleの検索の仕組みの説明には、登録されていても検索結果に出ない原因として、ページの内容と検索語句が関連していないこと、内容の品質が低いことなどが挙がっています。
主な施策は、読者が検索に使う言葉を予測してページの主題を決め、検索した人の疑問に答える内容を書くことです。SEOスターターガイドは、役に立つコンテンツ作りを、ガイドのほかのどの方法よりも有効としています。
検索結果での見え方
検索結果での見え方の段階では、表示されたページが、検索した人にクリックされるようにします。検索した人は、検索結果のタイトルリンクと、その下に出るスニペット(ページの説明文)を見て、クリックするかを決めます。
主な施策は、title要素とメタディスクリプションの書き直しです。Googleは、良いタイトルを、ページに固有で、明確かつ簡潔で、内容を正確に説明しているものとしています。タイトルには、会社名や所在地、そのページで何を提供するかを入れられます。
スニペットは、主にページの本文から作られます。メタディスクリプションが使われるのは、本文よりページを正確に説明しているとGoogleが判断したときです。
問い合わせまでの導線
問い合わせまでの導線の段階では、検索から訪れた人が、問い合わせや購入まで進めるようにします。Googleの検索の仕組みには含まれない段階ですが、SEO対策の目的が問い合わせなら外せません。
主な施策は、記事からサービスのページへのリンクと、サービスのページに載せる情報の見直しです。記事の本文では、内容の近い箇所からサービスのページへリンクを張ります。サービスのページには、依頼を考える人が比べる料金や進め方、対応する地域などを書きます。
手を付ける順番を決める2つの基準
手を付ける順番は、どのページから直すかと、そのページで何から直すかの2つの基準で決めます。ページは問い合わせに近いものから選び、施策は4つの段階のうち前の段階から選びます。
問い合わせに近いページから直すこと
直すページは、検索数の多さではなく、問い合わせへの近さで選びます。「〇〇とは」と意味を調べる人は、まだ依頼先を探していません。「地域名と業種」や「サービス名と費用」で検索する人は、依頼先を比べています。
依頼先を比べる人が読むのは、サービスや料金のページです。サービスのページが検索に出ていなければ、依頼先を探す人はサイトに来ません。
例外は、サービスのページがすでに上位に出て、問い合わせを受けているサイトです。この場合は、検索数の多い語句の記事から増やしても、記事の読者をサービスのページへ送れます。
検索数の多いキーワードから記事を書いたほうが、早くアクセスが増えて、問い合わせも増えるのではないでしょうか?
編集部
アクセスは早く増えるかもしれません。ただ、記事で増えるのは、意味を調べている人の訪問です。先にサービスのページを検索に出し、記事の本文からそのページへリンクを張っておくと、記事の読者が依頼先を探し始めたときに、そのページへ進めます。
4つの段階のうち前の段階から直すこと
同じページの中で直す順番は、4つの段階のうち、前の段階で止まっている所からです。後の段階の施策は、前の段階を通ったページにしか効かないためです。
現状を分析して課題を絞る5つの手順
現状の分析では、問い合わせにつなげるページを決めてから、Search ConsoleとGA4で4つの段階を前から順に確かめます。どちらも無料で使えます。始める前に、Search Consoleでサイトの所有者の確認を済ませ、GA4で問い合わせの送信をキーイベントに設定しておきます。
サービスや料金のページなど、問い合わせの直前に読まれるページを書き出し、ページごとに狙う検索語句を1つ決めます。決めた語句で実際に検索し、上位にほかの会社のサービスのページが並んでいるかを見ます。上位が解説の記事ばかりなら、その語句はサービスのページでは狙いにくいので、別の語句に変えます。
Search ConsoleのURL検査ツールに、書き出したページのURLを入れ、Googleに登録されているかを見ます。登録されていなければ、登録の段階の施策から始めます。
検索パフォーマンスのレポートで、ページと検索語句ごとの表示回数と平均掲載順位を見ます。狙う検索語句で表示されていなければ、ページの設定で表示を止めていないかを確かめたうえで、ページの内容から直します。
同じレポートで、表示回数に対するクリック数の割合(CTR)を見ます。同じくらいの掲載順位にあるほかのページよりCTRが低ければ、タイトルとメタディスクリプションから直します。
GA4のトラフィック獲得のレポートで、自然検索(Organic Search)から来たセッションとキーイベントの数を見ます。訪問があるのに問い合わせが無ければ、問い合わせまでの導線から直します。
4つの確認のうち最初に止まっていた段階の施策を1つ選び、そこから手を付けます。止まっている段階がページによって違うときは、問い合わせに近いページの施策を先にします。

原因の切り分け方をさらに細かく知りたいときは、SEO分析の記事で手順を紹介しています。
自社のサイトがどの段階で止まっているか、確かめられていますか
現状の分析から外部の会社と進めたいときは、Writers-hubの滋賀のSEO対策があります。1か月目に現状の分析と設計を行い、2か月目から実行に移ります。オンラインで全国に対応し、彦根市とその周辺は訪問もできます。
時間をかけなくてよい作業と避ける施策
Googleが重要でないと説明している作業は、順番を決めるときに一覧から外します。SEOスターターガイドに挙がる項目のうち、作業に時間を取られやすいのは次の6つです。
- メタキーワードの設定
- ドメイン名やURLへのキーワードの追加
- 文字数の調整
- サブドメインとサブディレクトリの選び分け
- 見出しの数や順序の調整
- 重複コンテンツへのペナルティ対策
重複コンテンツを気にしなくてよいのは、自社のサイトの中で同じ内容が複数のURLにある場合です。他人のコンテンツを写すことは、Googleが避けるよう求めています。
一方、同じキーワードの不自然な繰り返しと、順位を上げるためのリンクの売買は、Googleのスパムに関するポリシーに反します。違反したサイトは、掲載順位が下がったり、検索結果に出なくなったりすることがあります。広告として売り買いするリンクは、rel属性にsponsoredかnofollowを付ければ違反になりません。
各項目の扱いは、GoogleのSEO対策の優先順位の記事で紹介しています。
1か月目の分析から始める進め方の例
SEO対策は、分析と実行と見直しを月ごとに区切ると、手を付ける順番を守って進められます。Writers-hubの滋賀のSEO対策も、1か月目に現状の分析と設計を行い、2か月目から実行し、毎月報告して見直す順で進めます。この記事の5つの手順に当てはめると、月ごとの計画は次のようになります。
時期 | すること | 中身 |
|---|---|---|
1か月目 | 現状の分析と設計 | 5つの手順で止まっている段階を探し、直すページと施策の順番を決める |
2か月目から | 実行 | 順番の先頭の施策から手を付ける |
毎月 | 報告と見直し | Search ConsoleとGA4の数字を見て、次の月に直すものを決める |
見直しを月に1回にするのは、Googleが、変更の反映には数時間から数か月かかるとして、数週間待ってから効果を確かめるよう勧めているためです。Search Consoleの使い方の説明でも、月に1回程度はデータを確かめるよう勧めています。

見直しで、止まっている段階が後ろへ移っていれば、次の段階の施策に移ります。変更しても数字が動かないこともあるので、その場合は同じ段階の別の施策を試します。
SEO対策でよくある質問
SEO対策の効果が出る時期と、AI検索との関係、自社で進められるかの3つの質問に答えます。
SEO対策の効果はいつ出る?
SEO対策の効果が数字に表れるまでには、一般に3〜6か月ほどかかります。期間は、サイトの状態と、狙う検索語句で上位を争うページの多さで変わります。月ごとの計画の立て方は、SEO対策のスケジュールの記事で紹介しています。
AI検索が広がってもSEO対策は要る?
AI検索が広がっても、SEO対策は要ります。Googleは、AIによる概要やAIモードにも、これまでのSEOのベストプラクティスがそのまま有効で、表示されるための追加の要件は無いと説明しています。
GoogleのAIによる概要やAIモードの回答にリンクとして出るには、ページがインデックスに登録され、検索結果でスニペットを表示でき、検索の技術的要件を満たしていることが条件です。

SEO対策は自社でできる?
小さなお店や会社なら、SEO対策の作業の多くは自社でもできます。Googleは、SEO業者の利用についての説明で、小規模なローカルビジネスの経営者なら、おそらく作業の多くを自分で行えるとし、SEOスターターガイドから始めることを勧めています。
外部の会社に分析を頼むときは、Search Consoleの権限を読み取りだけにして渡します。同じ説明の中でGoogleは、検索結果の最初のページに必ず表示されると約束する会社は避けるよう求めています。依頼先の選び方は、SEO対策の外注の記事で紹介しています。
まとめ|SEO対策は施策の数より手を付ける順番
SEO対策の施策は、Googleへの登録、検索語句に合う内容、検索結果での見え方、問い合わせまでの導線の4つの段階に分かれます。施策を一覧の上から片付けるのではなく、問い合わせに近いページを選び、前の段階から確かめて、最初に止まっている段階の施策から手を付けます。
今日から進めることは、次の3つです。
- サービスや料金のページを書き出し、ページごとに狙う検索語句を1つ決める
- 書き出したページが登録されているかを、Search ConsoleのURL検査ツールで確かめる
- GA4で、問い合わせの送信をキーイベントに設定する
私たち合同会社Writers-hubは、滋賀のSEO対策として、現状の分析と設計から実行、毎月の報告と見直しまでを行っています。
直すページと施策の順番を、外部の会社と一緒に決めたいときは
滋賀のSEO対策は、月額20万円〜(税別・6か月〜)です。1か月目に現状の分析と設計を行い、2か月目から実行に移り、毎月の報告と見直しを続けます。オンラインで全国に対応し、彦根市とその周辺は訪問もできます。







