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SEO対策の効果は施策ごとに違う|動く数字と期間、測り方を解説

SEO対策の効果を判断するときは、問い合わせの件数を見る前に、行った施策ごとに動くはずの数字を確かめるのがよいと考えています。タイトルを書き直したならクリック率、記事を足したなら表示される検索キーワードの数というように、施策と数字を組にして実施日と一緒に記録しておけば、効果が出ていないのか、まだ確かめる時期ではないのかを分けて判断できます。

左に「不具合の修正」「タイトルの書き直し」「記事の書き直し」「新しい記事」の4枚の札が縦に並び、それぞれから矢印が右の「表示回数」「クリック率」「掲載順位」のグラフへ伸びている。下には数日から1年までの目盛りが付いた時間軸が引かれている図。

「SEO対策は、始めてから効果が出るまで何か月も待つもの」。SEOへの予算を検討する打ち合わせでは、この前提のまま計画の話が始まることがよくあります。SEO会社の説明やコラムでは「効果が出るまで4か月から1年」という目安が施策を問わず示されるため、どの施策でも同じだけ待つものだと受け止められやすいのでしょう。

しかし、弊社はこれまで多くの企業のSEO記事を制作し、公開後もSearch Consoleの数字を見ながら書き直しを続けてきました。その経験から言えるのは、SEO対策の効果は、施策ごとに動く数字と時期が違うということです。noindexの外し忘れを直せば、数日から数週間で検索結果に表示され始めることがあります。タイトルの書き直しは主にクリック率に表れ、新しい記事の追加はまず表示される検索キーワードの数に表れて、順位が上がるまでには数か月以上かかります。

本記事では、SEO対策で得られる効果と期間の目安から、施策ごとに動く数字と時期、効果の確かめ方、効果が出ないときの原因まで、記事の制作と書き直しを担ってきた立場から順にお伝えします。

この記事でわかること
  • SEO対策で得られる効果と、広告との違い
  • 効果が出るまでの期間の目安と、時間がかかる理由
  • 施策ごとに動く数字と、動き始める時期
  • Search ConsoleとGA4で効果を確かめる4つの手順
  • 効果が出ないときに見直す3つの原因

SEO対策の効果とは何を指すのか

SEO対策の効果とは、Googleなどの検索結果で自社のページが上位に表示され、検索した人がサイトを訪れ、問い合わせや購入へ進むことを指します。一言で「効果」と呼ばれていても、中身には段階の異なる数字がいくつも含まれています。

数字のつながりで並べると、検索結果にページが表示される回数、掲載順位、検索結果からのクリック数、問い合わせや資料請求の件数の4つです。表示されなければクリックはされず、クリックされなければ問い合わせも生まれません。ただし、4つのうちどれから動き始めるかは施策によって違い、新しい記事は表示回数から、タイトルの書き直しはクリック率から動き始めます。

SEO対策の効果を表す4つの数字のつながりを示した図

経営の立場から最終的に求められるのは問い合わせや売上でしょう。ただ、問い合わせは、手前の表示回数やクリック数が増えない限り増えません。「効果が出ていない」と判断する前に、4つの数字のどこまでが動いているかを確かめると、次に手を入れる場所が決まります。

SEO対策の強みと広告との違い

検索からの集客には、SEO対策のほかにリスティング広告という手段もあります。どちらも検索した人に自社のページを見せる方法ですが、効果の続き方と、効果が出るまでの時間が大きく異なります。

SEO対策の強み
  • 上位に表示されている間は、クリックごとの広告費を払わずに訪問が続く
  • 依頼先を比べる前の、調べ物をしている段階の人にも記事を読んでもらえる
  • 広告費をかけずに、記事の書き直しで表示される検索キーワードを増やせる
SEO対策の弱み
  • 効果が見え始めるまでに数か月かかることが多い
  • 順位は保証されず、検索の仕組みの更新や競合の記事で上下する
  • 記事の制作と書き直しを続けるための人手か費用がかかる

広告は予算を止めた時点で表示も止まります。一方で、SEO対策で上位に入ったページは、順位が保たれている間、広告費を払わずに表示され続けます。反対に、広告なら出稿したその日から検索結果に表示されますが、SEO対策にその即効性はありません。短い期間で問い合わせを集めたい時期は広告を使い、半年先以降の訪問はSEO対策で増やしていく、と役割を分けて併用する考え方もあります。

なお、Googleは、広告を掲載しても検索結果でのサイトの表示状況には影響しないと説明しています。広告とSEO対策の関係はGoogle広告とSEOの関係の解説で、SEO対策のメリットとデメリットの全体はSEOのメリットとデメリットの解説で詳しく扱っています。

※ 出典:Google 検索セントラル「SEO 業者の利用を検討する」

SEO対策の効果が出るまでの期間

SEO会社のコラムでは、効果が出るまでの期間として「4か月から1年」という目安がよく示されます。一方、Google自身は、変更が検索結果に反映されるまでの時間について、スターターガイドで次のように説明しています。

変更した結果が Google 側に反映されるまでにはある程度の時間がかかります。数時間かかる変更もあれば、数か月かかる変更もあります。一般的には、数週間待ってから Google 検索の検索結果に良い影響があったかどうか確認することをおすすめします。ただし、変更すれば必ず目に見える変化が現れるというわけではありません。

※ 出典:Google 検索セントラル「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」

Google 公式 SEO スターター ガイド | Google 検索セントラル | Documentation | Google for Developers
検索エンジン最適化に関する、Google 公式の SEO スターター ガイドです。SEO の定義からウェブサイト運用者向けの基本的な施策まで、SEO 関連の基礎を幅広くご紹介します。
🌐 developers.google.com
外部リンク

数時間から数か月という幅は、変更が検索結果に反映されるまでにかかる時間の種類から説明できます。主な時間は次の3つです。

1つ目は、Googleがページを読み直すまでの時間です。GoogleはURLの再クロールについて「クロールには数日から数週間かかることがあります」と説明しており、ページを直しても、読み直されるまでは検索結果に反映されません。

※ 出典:Google 検索セントラル「URL の再クロールを Google にリクエストする」

2つ目は、新しいページが評価されるまでの時間です。公開したばかりの記事は、まず関連する検索キーワードで低い順位に表示され始め、そこから少しずつ順位を上げていく動きをたどることが多いと見ています。立ち上げたばかりのドメインでは、既存のサイトに記事を足す場合より時間がかかる傾向もあります。

3つ目は競合です。上位のページが書き直されることもあり、自社の記事が追いつくまでの時間は、競合の記事の数と中身で変わります。

不具合の修正やタイトルの書き直しにかかるのは主に1つ目の時間だけですが、新しい記事の追加には3つすべてが重なります。期間の幅は、施策ごとにかかる時間の種類が違うことから生まれます。

期間については、記事制作の打ち合わせでも次のような質問をよく受けます。

経営者経営者

SEO対策を始めて3か月たちますが、問い合わせが増えていません。効果が出ていないと考えるべきでしょうか。

Writers-hub編集部Writers-hub
編集部

問い合わせの件数だけを見ると、そう感じるのは無理もありません。ただ、3か月の時点で新しい記事の効果が最初に表れるのは、問い合わせではなく検索結果での表示回数です。Search Consoleで、公開した記事ごとの表示回数と、表示されている検索キーワードの数が増えているかを確かめてください。増えていれば、順位とクリックが動く手前の段階にいます。表示回数がほとんどない記事は、インデックスに登録されているかと、狙ったキーワードが合っているかを先に見直します。

SEO対策の種類ごとの効果と時期

では、施策によって効果の表れ方はどう違うのか。記事の制作と書き直しの現場で扱うことの多い5つの施策について、最初に動く数字と、動き始める時期の目安を並べると次のとおりです。

最初に動く数字動き始める時期の目安効果が大きくなる条件
技術的な不具合の修正インデックス登録と表示回数修正後の数日〜数週間不具合で表示されていなかったページがある
タイトルと説明文の書き直しクリック率とクリック数修正後の数週間表示回数が多いのにクリックが少ない
既存記事の書き直し平均掲載順位数週間〜3か月11〜20位にいる検索キーワードがある
新しい記事の追加表示される検索キーワードの数数週間〜数か月(順位が上がるのは数か月〜1年)料金や依頼先を調べるキーワードから書く
被リンクの獲得順位(ほかの施策と重なって表れる)読めない引用したくなる独自の情報がある

※ 弊社が記事の制作と書き直しで見てきた範囲の目安です。サイトの状態、競合の強さ、Googleが再クロールする頻度によって前後します。

弊社の目安では、「4か月から1年」という期間が主に当てはまるのは新しい記事の順位が上がるまでで、ほかの施策にはそれより早く数字が動くものもあります。施策は、動かしたい数字から逆にたどって選びます。クリックを増やしたいなら表示回数の多いページのタイトルの書き直しから、表示される検索キーワードを増やしたいなら新しい記事の追加から、という選び方です。

どれから手を付けるかは、サイトの状態でも変わります。表示回数の多いページがすでにあるなら、タイトルと既存記事の書き直しから始めるほうが、効果を早く確かめられます。記事の数そのものが少ないなら、新しい記事の追加が先です。

SEO対策の5つの施策と、それぞれが最初に動かす数字を線で結んだ図

技術的な不具合の修正

公開前の確認用に付けたnoindexの外し忘れや、robots.txtでのブロックなど、ページが検索結果に出られない状態を直す施策です。不具合が原因で表示されていなかったページであれば、5つの施策の中で最も早く効果が表れやすい施策です。直した後にURL検査ツールで再クロールをリクエストし、Googleがページを読み直せば、修正してから数日から数週間のうちに表示回数が出始めることがあります。

反対に、不具合のないサイトで技術的な設定を細かく整えても、弊社が見てきた範囲では、表示回数や順位はほとんど動きません。Search Consoleの「ページのインデックス登録」レポートで、登録されていないページとその理由を確かめ、問題がなければ、サイトを改修したときや記事を公開したときに同じレポートを見直す程度で足ります。原因の切り分け方はGoogleにインデックスされない原因の解説にまとめています。

タイトルと説明文の書き直し

検索結果に表示されているのにクリックされないページには、タイトルと説明文の書き直しが効きます。主に動くのはクリック率です。ただし、タイトルに入れる語を変えると、表示される検索キーワードや順位も動くことがあるため、効果を確かめるときには順位の近い期間どうしを比べる工夫が要ります。

Googleは、ページ内のtitle要素や見出しなど複数の情報源からタイトルリンクを自動で決めています。タイトルの下に出る説明文(スニペット)も、ページの実際の内容から生成され、メタディスクリプションの内容が使われることもある、という扱いです。書き直した文言がそのまま表示されるとは限らないため、再クロールの後、検索結果の表示が変わったことを確かめてから数字を比べましょう。

※ 出典:Google 検索セントラル「Google 検索結果のタイトルリンク(見出し)の変更」「検索エンジン最適化(SEO)スターター ガイド」

効果が大きいのは、表示回数が多いのにクリック率が低いページです。表示回数の少ないページでは、クリック率が上がっても増えるクリック数はわずかにとどまります。順位ごとのクリック率の見方はSEOのクリック率の解説で扱っています。

既存記事の書き直し

すでに公開している記事に、上位のページが答えていて自社の記事に足りない情報を書き足す施策です。効果が表れやすいのは、平均掲載順位が11〜20位にある検索キーワードで、検索結果の2ページ目から1ページ目に入ると、クリックされる機会が増えます。

書き直しの効果は、早ければ再クロール後の数週間で順位に表れ、3か月ほどで落ち着くことが多いと見ています。新しい記事を1本作るより作業時間が短く済み、すでに表示されているキーワードを手がかりにできるため、限られた人手で効果を確かめたい時期には優先度を上げてよい施策です。進め方はSEOのリライトの解説で紹介しています。

新しい記事の追加

まだ記事のない検索キーワードに向けて新しい記事を公開する施策です。「4か月から1年」という目安は、新しい記事の順位が上がるまでの期間として最もよく当てはまります。新しい記事の効果が最初に表れるのは、順位よりも、表示される検索キーワードの数です。公開から数週間から数か月の間に、狙ったキーワードに近い言い回しで少しずつ表示され始め、順位はそのあとに上がっていきます。

記事を足すほど、サイト全体で表示される検索キーワードが増え、問い合わせのきっかけになるページも増えていきます。ただし、どのキーワードから書くかで、記事を読んだ人が問い合わせまで進む割合は大きく変わります。

被リンクの獲得

ほかのサイトから自社のページへ張られるリンクは、Googleが順位を決める際の手がかりの一つです。ただ、被リンクは自社で数や時期を決められないため、効果が出る時期は読めません。順位が上がっても、同じ時期に行った記事の書き直しや追加の効果と重なって表れるので、被リンクだけの効果を切り出すのは難しいと考えています。

被リンクを得る現実的な方法は、ほかのサイトが引用したくなる独自の情報を記事に載せることです。自社で集めた数字、実際の料金や作業の手順、図解などが引用されやすいでしょう。詳しくはバックリンクの解説をご覧ください。

⚠

順位を上げる目的でリンクを買う行為は、Googleのスパムに関するポリシーでリンクスパムとして禁じられています。ポリシーには「リンク自体やリンクを含む投稿に関して金銭をやり取りする」行為が例として挙げられており、違反したサイトは掲載順位が下がったり、検索結果にまったく表示されなくなったりすることがあります。

※ 出典:Google 検索セントラル「Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー」

Google ウェブ検索のスパムに関するポリシー | Google 検索セントラル | Documentation | Google for Developers
スパムに関するポリシーには、ページまたはサイト全体の掲載順位が下がったり、Google 検索から完全に除外されたりする原因となる動作や手法が詳しく記載されています。
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効果を確かめる4つの手順

施策ごとに動く数字が違う以上、効果の確かめ方も施策に合わせて変える必要があります。使う道具は、Googleが無料で提供するSearch Consoleと、Googleアナリティクス(GA4)の2つで足ります。Search Consoleの検索パフォーマンスレポートで確かめられる主な数字は、次のとおりです。

  • クリック数:検索結果からサイトがクリックされた回数
  • 表示回数(インプレッション数):サイトが検索結果に表示された回数
  • クリック率:クリック数を表示回数で割った値
  • 平均掲載順位:検索結果でのサイトの最上位の掲載順位の平均

※ 出典:Search Console ヘルプ「検索パフォーマンス レポート(検索結果):概要と基本設定」

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ただ、数字を眺めるだけでは、どの施策が効いたのかはわかりません。記事の書き直しを請け負う際に弊社が踏んでいる手順は、次の4つです。

1
STEP
施策ごとに見る数字を決める

施策を行う前に、対象のページ、動かしたい数字、確かめる日を1行ずつ書き出します。タイトルを書き直すなら対象ページのクリック率とクリック数を4週間後に、新しい記事を足すなら表示される検索キーワードの数を3か月後に見る、という形です。見る数字を先に決めておかないと、後から都合のよい数字だけを拾ってしまいます。

2
STEP
施策を入れた日を記録する

施策を行った日付を、ページごとに表計算シートへ残します。変更が反映されるまでに数日から数週間かかるため、数字が動いた時期と施策の日付を並べない限り、どの変更の効果かを判断できません。

3
STEP
同じ長さの期間で前後を比べる

Search Consoleの日付フィルタを「比較」に切り替え、施策の前と後を同じ日数で比べます。曜日による変動を避けるため、28日間のように7の倍数の日数でそろえると扱いやすいでしょう。季節で検索数が変わる商材では、前年の同じ時期とも比べます。

4
STEP
問い合わせの件数までつなげて見る

最後に、GA4で自然検索から訪れた人の問い合わせや資料請求の数を、最初に訪れたページごとに確かめます。問い合わせを数えるには、フォームの送信完了をキーイベントとして設定しておく必要があります。設定方法はGA4のコンバージョン設定の解説で紹介しています。

4つの手順で残す記録は、次のような1枚の表にまとめておくと、社内で報告するときにもそのまま使えます。

SEO対策の施策と確かめる数字を記録する表の例

とりわけ見落とされがちなのが、クリック率と順位の関係です。クリック率は掲載順位によって大きく変わるため、タイトルを書き直した時期に順位も動いていれば、クリック率が変わった理由がタイトルなのか順位なのかを区別できません。タイトルの効果を確かめるときは、Search Consoleでページと検索キーワードを絞り込み、順位がほぼ同じ期間どうしでクリック率を比べます。

💡

1つのページに複数の施策を同時に入れると、数字が動いても、どの施策が効いたのかを切り分けられません。1つのページに入れる施策は、1回に1つまでにしておけば、効いた施策をほかのページにも広げられます。

記録の表を作る作業は一度で済みますが、施策を入れるたびに日付と数字を書き足し、確かめる日に前後を比べ直す作業は、施策の数だけ毎月続きます。

施策ごとの効果の確認を、毎月の作業として続けられていますか

施策を決め、見る数字と確かめる日を記録し、前後を比べて次の施策を選ぶ作業は、本業と並行すると後回しになりがちです。弊社では、サイトの構造と検索順位の現状を確かめたうえで施策の優先順位を決め、施策ごとの効果測定と月次のレポート、書き直しの提案まで続けてお手伝いしています。

効果が出ないときの3つの原因

手順どおりに確かめても数字が動かない場合、原因は施策の出来栄えより、施策と数字の組み合わせ、狙う検索キーワード、判断する時期のいずれかにあることが多いと見ています。記事の書き直しの相談でよく出会う3つの原因を順に見ていきます。

施策と見ている数字がずれている

技術的な設定を整えたのに順位が上がらない、タイトルを書き直したのに順位が変わらない、という相談は、施策と見ている数字の組み合わせがずれている例です。不具合のないサイトで技術面を整えても表示回数はほとんど動かず、タイトルの書き直しで主に動くのはクリック率です。効果の判断を誤りやすい見方を並べると、次のとおりです。

  • 問い合わせの件数だけを見て、表示回数とクリック数を見ていない
  • タイトルの書き直しの効果を、順位の変化だけで判断している
  • 不具合がないのに、技術的な設定の見直しで順位が上がると期待している

狙う検索キーワードが問い合わせから遠い

表示回数もクリック数も増えているのに問い合わせが増えない場合は、狙っている検索キーワードを見直します。たとえば「SEOとは」のように言葉の意味を調べるキーワードで訪れる人は、まだ依頼先を探す段階にいないことが多く、記事が読まれても問い合わせにはつながりにくくなります。反対に、「SEO対策の費用」「SEOの外注先」のように料金や依頼先を調べるキーワードは、検索する人の数が少なくても、問い合わせに近い段階の人が訪れます。

効果を問い合わせの件数で測るなら、まず料金や依頼先を調べるキーワードから記事を作り、意味を調べるキーワードの記事は、そうした記事へ内部リンクで案内する役に回すのが筋です。ただし、記事を読んだ人が別の日に社名で検索し直して問い合わせることもあるため、意味を調べる記事の効果を、記事単体の問い合わせ件数だけで切り捨てるのは早いでしょう。

キーワードの選び直しが必要だとわかっても、どの検索キーワードが自社の問い合わせにつながるかを洗い出すには、検索結果の確認と自社の商材の整理を並行して進める時間が要ります。

記事は読まれているのに、問い合わせにつながっていないと感じていませんか

問い合わせにつながる記事を作るには、自社の商材を探す人が使う検索キーワードから順に、どの記事で何を狙うかを決めておく必要があります。弊社では、サイトと検索順位の現状を診断したうえで、狙うキーワードと施策の優先順位を設計し、記事の制作から効果測定、書き直しの提案まで続けてお引き受けしています。

効果を判断する時期が早すぎる

新しい記事を公開して1か月で順位を見て効果がないと判断し、記事を消したり、狙うキーワードを大きく変えたりするのも、よく見かける原因です。先ほどの表のとおり、新しい記事の順位が上がるまでには数か月から1年かかります。1か月の時点で見るべきなのは順位ではなく、インデックスに登録されたかどうかと、表示回数が出始めているかどうかです。

反対に、1年たっても表示回数がほとんど増えないのであれば、時期ではなく、キーワードの選び方や記事の中身に原因があると考えたほうがよいでしょう。判断する日を施策ごとに先に決めておけば、待ちすぎと見切りの早すぎの両方を避けられます。

SEO対策の効果でよくある質問

SEO対策の効果について、記事制作の打ち合わせでよく受ける質問に答えます。

SEO対策に即効性のある施策はありますか

あります。ただし条件付きです。noindexの外し忘れのように表示を妨げていた不具合を直す場合は数日から数週間、表示回数の多いページのタイトルを書き直す場合は数週間で、数字が動くことがあります。一方、新しい記事で順位を取る施策に即効性はなく、数か月単位で見る必要があります。

効果の確認は何か月後に行えばよいですか

施策によって変えます。技術的な不具合の修正とタイトルの書き直しは数週間後、既存記事の書き直しは1か月後と3か月後、新しい記事は3か月後に表示回数、半年後に順位とクリック数を確かめるのが目安です。

SEO対策をやめると効果はなくなりますか

すぐにはなくなりません。広告のように、費用を止めた時点で表示が消えることはありません。ただし、競合が記事を書き直したり、料金や制度の記述が古くなったりすると順位は下がりやすくなるため、書き直しを止めた分だけ訪問は減っていくと考えておくのが現実的です。

AI検索が広がってもSEO対策の効果はありますか

SEO対策の進め方は変わりません。Googleは、SEOのベストプラクティスはAIによる概要やAIモードでも引き続き有効で、表示されるための追加の要件はないと説明しています。AIによる概要やAIモードに表示されたページのデータは、通常の検索と合わせてSearch Consoleの検索パフォーマンスレポート(検索タイプ「ウェブ」)に集計されるため、表示回数やクリック数の増減はここまで紹介した方法で確かめられます。

※ 出典:Google 検索セントラル「AI 機能とウェブサイト」

AI 機能とウェブサイト | Google 検索セントラル | Documentation | Google for Developers
Google 検索の AI 機能により、ユーザーがウェブサイトを見つけやすくなります。検索での AI 機能の仕組みと、コンテンツを AI エクスペリエンスに反映させる方法について説明します。
🌐 developers.google.com
外部リンク

効果を確かめる手順は同じでも、4つの数字のどこで止まっているかはサイトごとに違います。

効果がどこで止まっているか、自社の数字で確かめてみませんか

表示回数、クリック率、順位、問い合わせ件数のどこで数字が止まっているかがわかれば、次に行う施策は絞れます。現在のSearch Consoleの数字と、問い合わせを増やしたいサービスを伺いながら、最初に手を付ける施策と確かめる時期を一緒に整理するところからご相談いただけます。

まとめ|効果は「出るか」より「どこに出るか」

SEO対策の効果は、表示回数、掲載順位、クリック数、問い合わせ件数の4つの数字に表れ、どれから動き始めるかは施策によって違います。「4か月から1年」という目安が主に当てはまるのは新しい記事の順位が上がるまでで、技術的な不具合の修正は数日から数週間、タイトルの書き直しは数週間で数字が動くこともあります。効果は「出るか」より「どの数字に、いつ出るか」で確かめます。

確かめる際は、施策ごとに見る数字と確かめる日を先に決め、施策を入れた日を記録し、同じ長さの期間で前後を比べてください。数字が動かないときは、施策と見ている数字のずれ、問い合わせから遠いキーワード、判断の時期の早さの3つを順に疑えば、次に直す場所が見つかるはずです。

私たち合同会社Writers-hubは、検索キーワードの選定から記事の制作、公開後のSearch Consoleの数字を見ながらの書き直しまでをお引き受けしています。記事は増えたのに問い合わせにつながらない、どの施策から手を付けるべきか決められない、という段階でも、今のSearch Consoleの数字の確認からお手伝いします。

この記事を書いた人

米山拓真

米山拓真

合同会社Writers-hub 代表社員

滋賀県立大学工学研究科の修士課程を修了後、大手制作会社の編集部を経て2019年にWebライターとして独立。2020年に記事制作を手順化した「ハブ式SEOライティングメソッド」を開発し、これまでに200人以上のライターを育成しました。2022年3月に合同会社Writers-hubを設立し、会社として累計8,000記事以上のSEO記事制作に携わっています。2024年にAIライティングシステム「一気通貫Pro」、2025年から書き手の文体を再現するAI編集者「Edico」を開発。このブログでは、クライアント案件と自社サイトで実際に試したことを書いています。

読んで終わりにしないために

記事の内容を自社に当てはめるとどうなるか、オンライン30分で一緒に整理します。費用はかかりません。