「サジェストキーワードもサジェスト汚染も予測変換も、検索の候補の話らしいけれど違いが分からない」。SEOツールの画面や解説記事で、場面ごとに違う言葉が説明なしに使われるため、それぞれ別の機能があるように受け取られがちです。ところが、サジェストキーワードやサジェスト汚染は、検索窓の下に並ぶ同じ検索候補を、語句や状態の側から呼んだ言葉です。別の候補を指す言葉は、予測変換と関連キーワードに限られます。
本記事では、英語のsuggestの意味から、検索でのサジェストの意味、周りの言葉の違いまで、記事制作会社の視点で順を追ってお伝えします。
- サジェストは英語のsuggest(提案する)から来た言葉で、検索の話では検索窓の下に並ぶ検索候補を指す
- Googleは候補を出す機能を、日本語のヘルプで「予測入力」、英語のヘルプで「Autocomplete」と呼んでいる
- サジェストキーワードとサジェストワードは候補の語句を、サジェスト汚染は候補にマイナスの語が並ぶ状態を指す
- 予測変換は日本語入力ソフトの候補、関連キーワードは検索した後に出る候補で、どちらもサジェストとは別物
サジェストの2つの意味
サジェストという言葉には、ビジネスの会話で使う「提案する」と、検索の話で使う「検索候補」の2つの意味があり、使われる場面で見分けられます。
使われる場面 | サジェストの意味 | 使い方の例 |
|---|---|---|
会議やメールなどのビジネスの会話 | 提案する、それとなく勧める | 「別の進め方をサジェストする」 |
検索やSEOの話 | 検索窓に入力している途中で、検索窓の下に並ぶ検索候補 | 「社名のサジェストを確かめる」 |
「提案する」の意味は、英語の動詞suggestのとおりです。suggestには「提案する」のほかに「それとなく示す」「示唆する」という意味もあり、相手に押しつけずに案を出すときに使われます。飲食店などの接客では、お客様におすすめの品を勧めることをサジェストと呼ぶこともあります。
「検索候補」の意味では、サジェストは名詞として使われます。入力した語句の続きを検索サービスが候補として示すので、英語の「提案する」から離れた使い方ではありません。

サジェストと並ぶ言葉の一覧
サジェストの周りでよく使われる言葉は、サジェストと同じ検索候補を指す3つと、別の候補を指す2つの、次の5つに分けられます。
言葉 | 指しているもの | サジェストとの関係 |
|---|---|---|
サジェスト機能、予測入力、オートコンプリート | 検索候補を出す機能。予測入力とオートコンプリートは、Googleのヘルプでの呼び名 | 同じ候補を、出す機能から呼んだ言葉 |
サジェストキーワード、サジェストワード | 検索候補に並ぶ一つひとつの語句 | 同じ候補を、並んだ語句から呼んだ言葉 |
サジェスト汚染 | 社名や人名の検索候補に、マイナスの印象を与える語が並ぶ状態 | 同じ候補を、語句の中身から呼んだ言葉 |
予測変換 | 日本語入力ソフトが、キーボードの上や入力中の文字の下に出す変換の候補 | 別の候補 |
関連キーワード | 検索した後、検索結果のページに並ぶ関連する別の検索キーワード | 別の候補 |
サジェストと同じ候補を指す言葉は、どれも検索窓の下の一覧で確かめられます。

サジェストと同じ検索候補を指す言葉
サジェストと同じ検索候補を指す言葉は、候補のどこから呼ぶかで次の3つに分かれます。
サジェスト機能と予測入力
サジェスト機能は、検索窓に入力している途中で検索候補を出す機能を指す言葉です。Googleは日本語の検索ヘルプでこの機能を「予測入力」、英語のヘルプで「Autocomplete(オートコンプリート)」と呼んでいます。
Googleの説明では、予測入力の候補には、Googleでこれまでに行われた実際の検索が反映されます。候補を決めるときには、次の4つも考慮されます。
- 検索に使う言語
- 検索している場所
- 注目を集めている関心事
- 自分の過去の検索
※ Googleの検索ヘルプ「Google の予測入力候補の仕組み」をもとにまとめています。
Googleにログインし、検索のカスタマイズがオンになっている人には、過去の検索履歴や、Googleでのアクティビティに基づく候補も表示されます。同じ語句を入力しても、人や場所によって並ぶ候補は同じとは限りません。候補が選ばれる仕組みは、Googleサジェストが表示される仕組みで詳しく説明しています。
サジェストキーワードとサジェストワード
サジェストキーワードとサジェストワードは、どちらも検索候補に並ぶ一つひとつの語句を指す言葉で、指す物に違いはありません。「サジェスト」と入力して「サジェスト機能」という候補が並んだら、その1行がサジェストキーワードです。
候補の後ろに付いた語を6つの種類に分け、記事の企画に使う読み方は、サジェストワードとは?候補を6つの種類に分けて記事の企画に使う方法で紹介しています。
サジェスト汚染
サジェスト汚染は、社名や人名、商品名などを入力したときの検索候補に、「詐欺」「やばい」のようなマイナスの印象を与える語が並ぶ状態を指す言葉です。候補そのものはほかと同じ検索候補で、並んだ語の中身に注目した呼び名です。
Googleは、予測入力の候補は事実を示しているわけでも、意見を主張しているわけでもないと説明しています。名前を示された個人のプライバシーに関する言葉や中傷的な言葉の候補は、Googleの予測入力のポリシーで原則として許可されておらず、文脈によって例外が認められることがあります。
ポリシーに違反していると思われる候補は、パソコンのGoogleで候補の下にある「不適切な検索候補の報告」から報告できますが、報告しても削除されないこともあります。

報告の手順と、報告しても消えない候補があるときに自社サイトに載せる情報は、サジェスト汚染の対策|Googleへの報告と自社サイトに載せる情報で紹介しています。
サジェストと別の候補を指す言葉
サジェストと別の候補を指す言葉は、予測変換と関連キーワードの2つで、どちらも検索窓の下とは別の場所に出ます。

予測変換
予測変換は、スマートフォンやパソコンの日本語入力ソフトが、入力中の文字から変換の候補を出す機能です。候補はキーボードのすぐ上や入力中の文字のすぐ下に出て、選んでもその語句が入力されるだけで、検索は始まりません。
検索窓の下の候補まで予測変換と呼ばれることがあるのは、検索窓に文字を入力すると、サジェストと予測変換が同時に出ることがあるためです。サジェストと予測変換は候補を出しているソフトが違うので、キーボードの設定で予測変換をオフにしても、検索窓の下のサジェストは消えません。画面での見分け方は、サジェストとは?検索窓の下に出る候補の意味と予測変換との違いで紹介しています。
関連キーワード
関連キーワードは、検索した後に、検索結果のページの下のほうに並ぶ関連する別の検索キーワードです。サジェストは検索する前、入力の途中に出る候補なので、関連キーワードとは画面に出る時点が違います。
部下から「関連キーワードを調べました」と一覧を渡されました。サジェストの一覧と同じものと考えていいですか?
編集部
どちらも検索に使われる語が並ぶので、同じに見えますよね。ただ、検索窓の下の候補と検索結果ページの関連キーワードは、別の画面に出る別の語です。ツールが「関連キーワード」と呼ぶ一覧も、Googleの検索結果に並ぶ関連キーワードと同じとは限らないので、どの画面やツールから取った語かを、一覧を作った人に聞いてから使ってください。
サジェストと関連キーワードの違いと、キーワード調査での使い分けは、サジェストキーワードと関連キーワードの違い|出る時点と調査での使い分けで紹介しています。
サジェストの一覧に書き添える3つの項目
サジェストの一覧を社内や外注先と共有するときは、どの画面の候補を、どんな条件で取ったかを書き添えます。同じ「サジェスト」という言葉で呼んでいても、取った画面と条件が違うと、並ぶ語が変わるためです。
- 取った画面:検索窓の下の候補と検索結果ページの関連キーワードでは、並ぶ語が違う
- 取った日付と場所:注目を集めている関心事と検索している場所で、並ぶ候補が変わる
- ログインの有無:ログイン中で検索のカスタマイズがオンなら、自分の過去の検索に基づく候補が混ざる
集めたサジェストの一覧を、記事の企画にどう使うか決まっていますか
調べたいキーワードと、そのキーワードで取ったサジェストの一覧を、相談フォームに書いてください。一覧の語が検索窓の下の候補か関連キーワードかを見分けたうえで、記事で答える語と答えない語を一緒に確かめます。
サジェストの意味のよくある質問
サジェストの意味について、よくある3つの質問に答えます。
サジェストを日本語で言うと?
サジェストを日本語で言うと、ビジネスの会話では「提案」、検索の話では「検索候補」です。Googleの日本語のヘルプでも、検索キーワードを入力すると表示される検索候補を「予測入力候補」と呼んでいます。
サジェストとサジェスチョンの違いは?
サジェストは英語の動詞suggest、サジェスチョンは名詞suggestionをカタカナにした言葉です。ビジネスの会話では、「サジェストする」「サジェスチョンをもらう」のように動詞と名詞で使い分けます。検索の候補は、名詞として使うときも「サジェスト」と呼ばれています。
サジェストはSEOでどう使う?
サジェストは、検索した人が知りたいことを探る材料に使います。候補の後ろに付いた語から、そのキーワードで検索する人が何を調べたいのかを読み取り、記事で答える疑問を決めます。
候補の並び順は、検索数の多い順とは限りません。Googleは、予測入力は特定のトピックで最もよく使われるクエリを単純に表示するものではないと説明しています。検索数はキーワードプランナーなどで別に確かめます。取得した候補の絞り込み方はサジェストキーワードの調べ方|取得した候補を検索意図から絞り込むで紹介しています。
まとめ|サジェストの周りの言葉の多くは同じ候補の別の呼び名
サジェストは、ビジネスの会話では英語のsuggestのとおり「提案する」、検索の話では検索窓の下に並ぶ検索候補を指す言葉です。サジェスト機能と予測入力は候補を出す機能を、サジェストキーワードとサジェストワードは並んだ語句を指します。サジェスト汚染も、語句の中身から同じ候補を呼んだ言葉です。
予測変換と関連キーワードだけは、別の場所に出る別の候補です。言葉に迷ったら、候補が検索窓の下に出ているかを画面で確かめると、どの言葉に当たるかが決まります。
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社名やサービス名のサジェストに、気になる語が並んでいませんか
社名やサービス名を検索窓に入力したときに並んだ語を、相談フォームに書いてください。並んだ語が検索窓の下の候補か予測変換かを見分けたうえで、候補の語で検索した人が自社の説明にたどり着けるかを一緒に確かめます。







